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台湾の息子の里帰りと機器の駆使 06/11/26

 紅葉のシーズンがピークをむかえ、落葉の秋でもあることを実感する一週間でしたが、特記事項が2つあります。台湾の息子夫婦が家族連れで、たった1泊でしたが里帰りをしてくれたこと。そして庭仕事の道具・エンジンソーとブロアーで忘れ得ない経験や体験をしたことです。

 私たちが勝手に息子のように思っている陳さんは、日本に駐在していますから仕事を終えてから、その前に奥さんが来日した彼のご両親と2人の妹を伴ってたどり着きました。妻は奥さんとお母さんを誘って一緒にスーパーに出かけ、彼がたどり着くまでに夕食を作っていました。

 庭仕事では、まず旧玄関の周りの手入れをしたのですが、初めてエンジンソーを3脚脚立の上まで持ち上げて用いたことです。当初は不要なところに出たシホウチクを切り取ろうと思って手をつけのですが、ついでに青木の剪定や小鳥の糞から芽生えた棕櫚を切り取ったところ、気になっていた大きなモミジの木の枝取りまでしたくなったのです。大きな枝を2本も、作業を2日に分けて切り取りました。モミジにとって親切に切り取るために、エンジンソーを地面から3m近くも運び上げて用いました。とても緊張しましたが、無事期待通に切り取れました。

 今週から妻と2人で庭の前の市道の落ち葉掃除を始めています。普段は妻が1人で掃除していますが、観光客が増えたので早朝に2人で手早く済ませることにしたのです。その初回から観光客に不愉快な気分にさせられました。朝早く散歩したい人がいて当然だし、そうした人のために育てたモミジの片並木ですが、落葉掃除に出くわすのは嫌な人がいるようです。古ぼけたブロアーを用いたり、破れた地下足袋をはいたりしていたのが良くなかったのかもしれません。

 年に1度のマンホールに忍び込んだ木の根を切り取る作業もしました。観光客がピークを迎える前に、毎年1度は手を着けています。1昨年までは妻が1人で手がけていましたが、昨年から私も手伝っています。2人とも体力が落ちてきましたから2人で力を合わてすることにしたのです。こうした作業に自らついてみて分かったことは、こうした仕事に携わる人を施政者はもっと手厚く遇する社会にすべきだということです。さもないと老齢化にともない、そのしっぺ返しのようなことが生じたり、出くわしたりしかねない世の中になりかねないでしょう。

 取り寄せを依頼していた新品のブロアーが手に入りました。もちろん同機種の不調のブロアーをDIYショップに持参し、修繕を依頼したのですが、ブロアーでも少し不愉快な思いをしました。窓口の人は「改造している」から引き受けたくない、新品を買ったのだから「捨てなさい」といわんばかりで、思わぬ反応でした。私が逆の立場なら「よくぞここまで使ってやってくれました」と感謝し「メーカーもきっと喜ぶでしょう」と言ったでしょう。私は「メーカーの意見が聞きたい」と依頼しながら、学生時代に知った昔の職人の心意気を思い出しました。貧しい時代の鍛冶職人が、仕事場の壁面に腕自慢をした証拠、誇りの品を残していたのです。針金のように細くなるまで使い込んだ鎌が、たくさん壁に飾られていました。農民が鎌を大事に使い込み、1文銭の四角に穴に通るまで磨いで使い込み、持参すれば、新品の鎌と交換していたのです。

 今週は他に、顧問先でのスピーチ、大学での講義、華道界の権威でもある知人に立ち寄ってもらい翌年度の企画の打ち合わせ、東京から「京都に講演できた」といって立ち寄ってもらった友と木蔭のテラスで歓談、そしてとても気になっていた人からの嬉しい知らせなどがありました。嬉しい知らせとは、商社時代に家族のようにしてもらっていた人からの名産品の贈り物です。幾年か前に債務超過となり、音信が途絶えていたのです。そんなわけで、畑仕事はもらったパセリの苗を植えつけた程度です。これから丹後に出かけて地球デザインスクールを訪ねます。

顧問先を訪ねる道中で、高速バスのまどから眺めた紅葉です。トウカエデ(唐楓)と見ました。わが家の庭にも1本あるのですが、好きなように成長させてやれず、剪定をされて、別種のような樹形にされています。
台湾の息子一家。陳夫妻の一行と夕食や朝食をともにしましたし、わが家の沐浴剤を用いた薪風呂も気に入ってもらえたようです。お母さんの来宅は3度目で、妹の1人は2度目ですが、お父さんともう1人の妹は初めての来宅でした。ビーフンを焼きソバのように炒めた台湾料理を初めて食べました。

 

小鳥の巣でしょうか。旧玄関前に生えている青木の枝に巣を張っていました。巣の内径は差し渡し5.5cmと4cm、深さも4cmです。地上1m位の位置に張っていましたが、どのような小鳥の巣でしょうか。とても小さな小鳥でしょう。
ネリネが2種、咲き始めました。10日あまり前から咲いていた(今も半分ぐらいの花が残っている)赤いのもネリネかもしれません。この時期は花が少ないので、これから増やしたく思っています。

 

今年も大きく育った昆血野菜、差し渡し90cm強あります。例年より自然生えの野菜がとても少ない。この春、野菜の種を小鳥が盛んに種をついばんでいましたが、ここまで食べきっていたとは思っていませんでした。この野菜は小松菜と壬生菜が交配したのでしょう?
マンホールを開けて、下水道のパイプと枡との隙間部分から切り取った木の根。毎年栄養分を求めてこの程度は根を忍び込ませ、はびこっています。
ブロッコリーが花を咲かせ始めました。こんなことは初めてです。これから冷え込みが始まりそうですが、きっと震いあがることでしょう。