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湯豆腐の会とコンセプト 06/12/24

 たっぷりと庭仕事に時間を割くことができた1週間でした。本格的に落葉かきを始め、庭の模様替えもしました。もちろん暮れにはもう一度仕上げをしますが、7割がたの落葉をかき取り、腐葉土小屋に積んだり燃したりマルチング材として生かしたりしました。その間に、楽しい懇親の集いや来客、次年度の「嵯峨」誌企画の打ち合わせや年内最後の講義などがありました。

 土曜日の午後から日曜日の昼過ぎまで、東京勢と行動を共にする懇親会・湯豆腐の会に参加しました。今回は六波羅蜜寺や河井寛次郎記念館などを訪ねたり、恒例のカウンター割烹で気炎をあげたりして騒ぎました。名医が新メンバーになったのは嬉しいことでしたが、過日著書を贈ってもらった2人が揃って欠席したのは残念でした。とりわけその1人が、わが家での昼食の思い出を「林間暖酒」と題して著書で取り上げていたこをと知り、残念さはひとしおでした。

 湯豆腐の会は、年に2回開催する懇親会ですが、年月がたつのは早いもので36回目とのこと。「林間暖酒」から数えても8年が経過していました。割烹で気炎をあげているとオペラ歌手が近寄ってきて、どこで聞いたのかわが家恒例の「注連縄づくり」に参加したいとのこと。その会話を耳にした両隣が、参加の希望と買えば2〜300円の注連縄を東京まで送れとの所望です。忙しくなりそうですが、これまでとは異なる雰囲気になり、恒例の参加者・アイトワ塾のメンバーにも喜んでもらえそうです。

 落葉かきに追われました。旧玄関周りの掃除だけで月曜日の半日を要し、大きな袋に5杯もの落葉を堆肥小屋に積みました。火曜日は妻と2人で、円形花壇の模様替えの後、夕刻までかけて門扉から喫茶店へのアプローチや喫茶店の前庭とパーキング場の落葉をかき、パーキング場の落葉は柑橘類の根元にマルチング材として敷きつめ、他の落葉は腐葉土小屋に積みましました。水から土にかけての4日間も、それぞれ半日分の時間を落葉かきに割き、檜林や周回路の葉は燃しました。檜やモミジの落葉は良い腐葉土にならないのでマルチング剤や灰にして生かします。

 残る半日分の時間は、他の庭仕事と来客や講義などに割いています。ヤーコンを掘り出した跡に腐葉土や鶏糞をたっぷり入れて、ユリネの球根を植え込みました。チューリップの球根は植え終わりました。それぞれ10球ほどのジャーマンアイリスとアネモネの球根も植えました、円形花壇から引き上げた鉢植え植物の掃除をし、温室に運び込みました。

 作文にも時間を割きました。過日来訪の「お米の勉強会」から、会報に載せる来訪記の添削を依頼され、とても手間取りましたが、礼状を見てそのがかいあったと嬉しくなりました。アイトワのコンセプトを先週HPで公表しましたが、その背景を綴ってHPに添えることにしました。どうして生きる指針を定めたり、それを忠実に守ったりしたのか、振り返ってみたわけです。顧問企業の依頼で、未来を睨んだ理念の大切さを訴える一文も作って送りました。

 楽しい来客が続きました。アイトワの10数年来のお客さんに、話が合いそうなご夫婦を案内してもらえました。大手エネルギー会社を脱サラし、不動産事業と野菜作りをしているご夫婦でした。仲人をした夫婦から長子の進学相談を持ちかけられたり、カブトムシの幼虫の餌にする腐葉土の追加を求められたりしました。商社時代の後輩が、家族や友人夫妻と一緒に「通りかかった」といって立ち寄ってくれましたが、30年ぶりの再会でした。電気機器に強い知人がひょっこりと表れ、ブロアーを持って帰ってくれました。

 週末にも楽しい出来事がありました。友が鴨肉などを持参して訪ねてくれましたから、お返しに下仁田ネギを用意しているところに北海道の友から立派なタラが届きました。早速解体して、白子の食し方や鴨ちり談義に花を咲かせながら、同じ夕餉を味わう喜びを分かちました。


イノシシスロープもずいぶん落葉が溜まっていました。

 

腐葉土小屋の近くに毎年真っ赤と真っ黄に紅葉するモミジがあります。その真っ黄のモミジが落葉の先鞭を付け、真っ赤の方が落ちると落葉シーズンが末期だと分かります。
落ち葉掃除を済ませたパーキング場。今年もずいぶん大勢の人に落葉の絨毯を楽しんでいただきました。
パーキング場の落ち葉はモミジですから、柑橘類の下にマルチング材として敷き詰めました。野草の発芽を抑制しながら、やがては腐って肥料になります。モミジの葉は腐葉土小屋に積んでもべたつくばかりでよい腐葉土にはなりません。
妻の人形を見学した小学1年生の女の子が、帽子を作って届けてくれました。この子の頭の中で、この帽子はどのように成長するのでしょうか、と妻は考えていました。私は、この子が帽子に値札をつけたところに現代を感じました。

 

来客のお1人が持参くださった手土産に感心しました。味噌が入っていましたが、そのパッケージがとても簡便で無駄がなく機能的であったからです。近頃はパッケージに余分の経費をかけて中身をごまかす例が多いだけに、味噌自体の値打ちが一段と高く感じられました。

 

見事なタラです。腹から大きな白子とレバー(右)がでてきました。送ってくれた友は、「こっちにくればもっと旨いものが食えるぞ」と挑発しているのでしょう。