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アイトワ循環図

五徳と円形花壇と庭師 07/02/04

 火曜日30日、やっと腰痛が癒え、午後から庭に出る気分になりました。妻が花のポット苗を友からもらっていましたし、お初天神で買った2本の苗木も放ったらかしでした。また、前日大量に植木鉢を買い求めていましたし、それよりも何よりも好天でした。「腰はもう大丈夫だろう」と判断し、「花と木の苗だけでも植えつけよう」ということになったのです。よい判断でした。

 前日、車で伏見区まで出かけ、先週のお初天神で知った業者を訪ねました。その帰途、DIYショップに立ち寄り、素焼きの植木鉢を20個も買い求めたのです。門扉の側にある円形花壇の模様替えを計画していたからです。中央に2本の苗木を植え、その側にミミズクの置物を据えつけ、その周囲を植木鉢で取り囲むデザインです。ミミズクの置物は素焼きだし、円形花壇の縁取りも素焼きのレンガ作りです。だから素焼きの定番の植木鉢を最寄のDIYショップで捜したのですが扱っておらず、車で伏見まで出たのを幸いに大手のDIYショップに立ち寄ったわけです。

 知り合ったばかりの古物商を訪ねたのは、私が求めていた五徳が「あった」と電話で知らせてもらっていたからです。行ってよかった、と思いました。家族がそれぞれ持分を決め、日々生き生きと過しているようだ、と感じたからです。古物品商は夫婦で営み、息子が鉄工所を営んでいました。多分、息子に鉄工所を引き継がせたのでしょう。古物品店は鉄工所と棟続きで6畳の間ほどですし、鉄工所の3分の1ほどを古物品の収蔵場所に割いていました。古着も扱っていますが、それは奥さんの担当で、不在とのことでした。だから妻は、改めて出直すことにしました。

 五徳はかなり腐蝕していましたが、願い通りのサイズでした。鉄工所の一角に商品が雑然と積み上げられており、掘り出し物が沢山ありそうです。かつての日常生活で用いられ、使い込まれた古道具が沢山ありそうだ、と睨みました。井戸に落としたモノを引き上げる道具や、国鉄が北海道の客車で使っていたストーブ、ゼンマイ仕掛けのブリキの亀などが目に留まりました。妻は、大きな木のボウルと練炭火鉢を買い求め、おまけに桐の衣装箱をもらっていました。

 円形花壇の模様替えは、妻と手分けしました。私が花壇の土を削り、妻が腐葉土を取って来る。その腐葉土や土で私が鉢植え用の土を作って鉢に入れると、妻がポット苗を植えつける、といったぐあいです。かつては、冬にはパンジーを、夏は真っ赤のサルビアを咲かせた花壇ですが、桜の木の根が入るようになってしまい、花を育てられなくなってしまったたのです。

 今週は、まず日曜日に京都市の素晴らしい施設「エコロジーセンター」に出かけ、教員を対象とした環境教育ミーティングで基調講演をすることから始まっています。今、教員は疲れきっており30人に1人が療養休暇をとっている、と知りました。雲南旅行をした仲間との新年会があり、あの棚田にもう一度出かけたくなりました。他に、京都迎賓館の見学、『庭宇宙』続編の構成、非常勤講師のシラバス作りなどに割き、土曜日を迎えました。9時に友の車でピックアップしてもらい、三重県にある「もくもくファーム」に出かけようとしています。

 京都迎賓館は、庭と建物が一体化していました。『庭宇宙』は5年前に「嵯峨野・アイトワ・幸せの住む庭」編をだしましたが、その折に予定していた続編の1つ、「循環する庭」編に手を付けることになりました。非常勤講師はすべて辞めたく思っていましたが、環境の時代が求める新しいデザイン論は不可欠だし、他にそれを複合的に論じる講師が見当たらないと聞かされ、条件付きで続けることになりました。今は、友の車を待ちながら、柑橘類に寒冷紗をかけておくべきであったようだ、と悔やんでいます。金曜日の前日はうっすらと、でしたが雪化粧で明けていますし、土曜日の今朝は、この冬で一番の厚い氷が水鉢などに張っていますから。



  ウコンの粉。月曜日の夜は、風呂を沸かしながら、ウコンを粉に挽きました。早速妻は野菜炒めに生かしましたが、なかなかのものでした。昨年より色だけでなく味も上回っています。風邪気味にでもなれば直ちに砂糖湯に溶いて飲もうと思いますが、風邪は引きたくないものです。
  鉄製の五徳です。ずいぶん使い込んだもので、腐蝕もずいぶん進んでいますが、傷めば息子さんの鉄工所で直してもらえばよいでしょう。森の囲炉裏場で大きな土鍋をかけたいのです。「もくもくファーム」から帰ってから土鍋との釣り合いなどをチェックします。

 
 大きな大根を月曜日に収穫しました。長さ53cm、太さ(直径)11cm、重さ5.15kg。1cm刻みで味噌汁の具に十分です。オデンにも使いましたし、毎朝のように大根おろしに生かして程よい辛味を楽しんでいますが、土曜日の朝が済んだところでまだ半分が残っています。葉は炒め物になりました。
  円形花壇の完成イメージです。DIYショップで8号鉢を買い求めたのですが、12個しかなく、8個を取り寄せてもらっています。遅くとも2月20日に終わるアイトワの冬休み中には届き、仕上げて、完成した姿を確かめられそうに思います。

  うっすらとした雪景色であけた金曜日の朝、初雪です。妻は[この一両日が最後の冷え込みよ]となぐさめてくれましたが、どこまで根拠のある慰めなのか、まだ確かめていません。きっと、土曜日が立春だから、と期待しているのでしょう。
  京都迎賓館は、母校の名誉教授と、庭造りを担当した棟梁と副棟梁の話を聞いたうえで見学しました。建物や庭もさるものながら、顔見知りの庭師の新たな一面、その美意識や価値観を知りえたことを喜んでいます。母校の名誉教授は京都迎賓館の設計や建設に深く関与しました
 
  雲南旅行をした仲間との新年会で、「うどんや風一夜薬」をもらったり正月休みを生かして再訪した学術メンバーの報告を聞いたりしました。風邪薬は、団長だった前府立大学長が、旅行中に私が語った子どものころの思い出を覚えてくださっていたのです。風邪気味にでもなれば直ちに飲みたいところですが、風邪を引きたくはありません。