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尻ぬぐいと芸者遊び 08/02/24
週初めは2日続けて見事な雪景色で明け、水曜日の朝まで水鉢に氷が張りました。木曜日21日は「もう春だ」と思う朝でした。明るい日差しを受け、糧飯に使えるニワトコが新芽を吹いています。一晩で春が来たような気分です。居間の温度は7度から8度に、たった1度上がったに過ぎません。思わず妻と「温暖化は恐ろしいね」「1度の差でこれだから、平均気温が2度も上がったらどうなるのだろう」と語らいました。金曜日の朝は9度、土曜日は10度、湿度はともに55%。
火曜日の朝まで木陰の囲炉裏場はぬかるんでいました。苔庭のクヌギの剪定で出た幹や枝を、雪の中で運び込むのに土をこね回すように踏みつけたせいです。でも、落ち葉などを掃除したうえに好天が2日も続き、木曜日の夕刻には適度に乾きました。一輪車の轍や靴の跡を残したまま土が固まると後が難儀です。平らに踏み固め、自然乾燥に期待しました。その後土曜日まで好天が続き、願ったように固め治すことが出来ました。日曜日はここが大切な場になる予定です。
アイトワの冬休みは21日木曜日に明けました。喫茶店や人形教室が再開です。それに備えて火曜日の朝から水曜日にかけて妻と庭掃除をしたのです。木陰の囲炉裏場だけでなく、イノシシスロープ、杉林、そして裏庭が散らかったままでした。クヌギの葉が落ちきるのを待ったのです。妻は3月の個展にむけて追い込み中です。日に2時間とか3時間と時間を限り、手伝いました。木陰の囲炉裏場はクヌギの幹や枝とか残滓が山のように積み上げられています。裏庭はイノシシスロープのようにクヌギの葉が落ちきっていませんが、とても散らかっていました。檜林は雪の重みが落とした枯れ枝まで混じっています。24日の日曜日を皮切りに幾組かの見学者を庭に案内する予定です。近く、この庭・コライフガーデンについて語る機会も与えられています。
まず妻はブロアーを用いてイノシシスロープの落ち葉掃除から、私は木陰の囲炉裏場に積み上げた残滓を燃しながら、薪割りから手を付けました。薪割りを始めるとすぐにルリビタキがやってきました。木を割るとズイ虫が出てくることがありますが、ルリビタキはそれを狙って来るのです。ストーブ用の燃料にする太い薪は、過日ピクチャーウインドーの横にこしらえた薪置き場に運びました。そのときに苔庭の苔が随所でめくられていることに気付きました。シロハラの仕業です。ツブミ科の腹が白い小鳥は、跳ね歩みながら苔を嘴でめくり飛ばし、ミミズなどを見つけて餌にします。シロハラがめくった苔は放っておくと枯れます。ジグソーパズルの要領ではめ戻し、拳でたたいてくっつけました。小鳥の尻ぬぐいです。私は頃合いを見計らって薪造りの手を休め、妻がブロアーで集めた落ち葉を袋に詰めに行き、腐葉土小屋に運びました。
2日をかけて予定通りの掃除を終えました。クヌギの幹はすべて片づけ、ストーブ用の薪として積み上げました。枝は多くが残りましたが、風呂用の薪が9束できました。風呂焚き用は直径10cm以下にします。掃除袋で8杯分の落ち葉を腐葉土小屋に積みたしました。檜や杉、楓の落ち葉が相当混じった9杯分の残滓は燃し、灰にしました。裏の住人が無断で枝を切った楓の治療にも手を付けました。芽が動く前に処置したいのです。人間の尻ぬぐいはやるせなくなります。でも、庭仕事に精を出したおかげでメニュエル症状はすっかり治まりました。タップリ目を休めたからでしょう。夜は、柚の保存とカチグリの皮むきなどに生かしています。
木曜日の午後から3日にわたって半日ほど費やす外出がつづきました。その1つは円山公園の奥にある左阿彌(さあみ)という料亭で舞子や芸者などを交えた会食でした。私の趣味ではありませんが、木屋町の御茶屋での2次会までつき合いました。2日続きの外食でした。来客は妻の生徒さんのご主人で、かつてケンを届けてくださった人でしたから、庭を丁寧に案内しました。
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この冬一番の雪景色。私はこうした雪景色がとても好きです。とりわけ、1〜2時間の雪でこうなるときは最高です。あの人にも見てもらいたい、と友や知人を思うことがしばしばです。雪をかぶった椿も見事でした。
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ルリビタキがやってきました。先週は畑を耕しているときにやってきました。何を感知してやってくるのだろうか、と不思議に思います。このルリビタキが、この冬はわが家を縄張りにしています。こうした小鳥を見ていると、人間は人間の所有権で大地を好き勝手にしてはいけないと考えさせられます。
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木陰の囲炉裏場にはクヌギの枝や幹が積み上げられています。枯れた山桜は根元から切り取り、4本のクヌギは上部(電柱より上に伸びた部分)を切り取り、枝をはらいました。ルリビタキは、枯れた木の朽ちた匂いを嗅ぎつけるのか、虫の匂いか、木を切る音か、何に反応してやってくるのでしょうか。 |
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シロハラのジグソーパズル。シロハラは落ち葉を積もるに任せてあるところを好んでかき回します。虫がたくさん棲んでいるのでしょう。ときには苔庭も狙います。張り直した所をすぐにめくり直されることがあります。「そこはもう虫がいないのに」と、「なぜ同じところを狙ったのか」と考え込まされます。
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柚の保存。この冬から柚が実をたくさん付け始めました。皮をむいて干し、粉にしました。粉を瓶に詰めて保存し、生かし方を工夫してもらいます。この粉をなめるととても甘い。次回はもっと早く実を収穫し、果汁もとり、保存する予定です。
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カチグリの皮むきもしました。妻はさっそく栗ご飯に生かしました。とても美味しい。これまでは手が出せなかったことに手が出せるようになり、楽しんでいます。栗のイガ風呂は「もうご免」ですが、カチグリつくりは、豊作の年の楽しみにします。
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落ち葉掃除に伴う焚き火。これが掃除袋一杯分です。9杯分をもしましたが、灰にすればわずかになります。嵩(かさ)にすれば何十分の1になります。 |
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