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自然と親交の恵み  08/05/18

好天に恵まれ、庭仕事が思わぬはかどりを見せただけでなく、嬉しい贈り物、張り合いのある講演、楽しい一家の来訪などに恵まれた1週間でした。庭仕事では、ほぼ夏野菜の手はずを整えましたし、気になっていた刈り込みや剪定もしました。沐浴剤つくりも、ドクダミから始めましたし、サンショウの実を摘んで、湯がいて1年分の保存もしました。

月曜日の朝、敬愛する友が、「息子が作った」といってタマネギを持参です。有機栽培農家の長沢さんはいつもは奥様同伴なのに、珍しく単独での来訪でした。その後も、月曜日は妻の誕生日でしたから、筑波のバラ農家から見事なバラが届いたかと思う間もなく、初めて見る鉢植え植物やチーズケーキとかタルトなどのケーキにも恵まれました。翌日は、秋田から10種類もの山菜が詰まった大きな箱が届きました。その箱には、イチリンソウとカタクリ(?)の花が添えられていました。我が家の菜園は野菜の端境期で、バラエティに欠けますから、妻は大喜びです。金曜日は九州から、5種類の柑橘類などが入った箱が届き、その箱には小麦の穂と楽しい手紙も添えられていました。そして週末は久しぶりで陳一家の来訪です。

菜園では、夏野菜の準備がほぼ完了です。義妹にナスビ7本とトマト5本の苗をもらい、あまりにも小さい苗でしたから各2本を残し、畝に植えました。残した分は、大きなポットに植え替えて温室で育て、友にあげるか補欠にします。これで、すでに完成しているトウガラシ(京唐菜を含めて5種18本)の畝に加え、ナスビ(5本)とトマト(4種7本)の畝の準備が完了です。義妹には、お返しに、イ族のトウモロコシの苗を8本ばかり譲りました。その後、小松菜の畝の跡を耕して、ツルムラサキの種をまきました。ゴーヤとオクラの種をポットにまき、苗作りの準備を終えました。すでにモロヘイヤの種は鉢にまき終えていますから、これらの苗がうまく育ち、畑に植え付けたらよいだけです。ハナオクラやエゴマなどは自然生えを待ちます。

火曜日の朝から2人がかりでサンショウの実を摘みはじめ、湯がき上げたのは水曜日の夜でした。サンショウ摘みは、妻は1時間半ほどでしたが、私は昼までかけました。その掃除は、夜なべ仕事にしたのですが、途中で2人とも肩が凝ってしまい、2晩に分けたわけです。延べ8時間ほどかけて掃除をし終え、計量しますと1.9kgありました。この量は、我が家で用いる1年分を超えています。ですから、湯がき上げた状態でお裾分けに回すことになりそうです。

刈り込みと剪定では、予期せぬ成果を収めました。水曜日の朝一番に、樫の生け垣の剪定を終えたのですが、その折に、人形展示室の出窓が、半ば隠れてしまっていることに気付きました。そこで、翌朝、10時までに前庭の植え込みの伸びた枝を刈り込んだのですが、隣に生えている楠の剪定にまで手を出しました。その途中で、妻に楠の奥にある枝垂れ梅の枯れ枝も切り取って欲しいと頼まれ、手を広げてしまったのです。結局、1日仕事になりました。楠は枝葉の半分を、枝垂れ梅は9割近く取り除きました。それぞれ2〜3年ぶりの剪定です。枝葉が山のように出ましたから、夕刻に妻に手伝ってもらって燃やし、灰にしました。一輪車のほぼ2杯分の灰が作れました。これも我が家での使用分を超えています。楠と梅の枝を主に、薪も1束できました。

張り合いのある講演は、金曜日に大阪でありました。シニア自然大学の人たちが対象です。大勢の明るい雰囲気の人たちを対象に、前半は無事完了です。後半は7月にあります。テーマーは、エコライフガーデンの創出に手を付け、なぜ生涯を掛けることになったのか、その訳と成果の説明です。嬉しい陳一家の来訪は、土曜日の午後から泊まりがけです。実は今、妻は台湾からの生徒さんを受け入れていますが、その滞在中に紹介しあっておきたかったのです。


 
長沢さん持参のタマネギ。有機栽培農業はとても手間暇を要しますから、お茶を一杯つき合って頂くのも気の毒に感じました。このタマネギをまず昼食のそうめんの薬味に使いましたが、何とも美味。水曜日の昼食もそうめんでしたが、7:3の割りぐらいの量でスライスしたタマネギを用意してもらい、味わいました。今週は、タマネギと山菜づくしの1週間でもありました。

大きな箱に、ユリ科の3種、ヒデコ(シオデ)、ウルイ(ギボウシ)、ホンナ(ヨブスマソウ)をはじめ、ワサビ・アブラナ科、ワラビ・イノモトソウ科、サシホ(ギシギシ)タデ科、アイコ(ミヤマイラクサ)イラクサ科、コゴミ・オシダ科、ウド・ウコギ科、シドケ(モミジガ)キク科の10種が詰まっていました。秋田県雄勝郡雨後長の山で取ったそうです。添えられていた花(上)、左の写真は、アイコ・左とヒデコ。ヒデコはヤマのアスパラガスとも呼ばれます。

ツルコケモモ(左・クランベリー・ツツジ科、耐寒性、原産地本州北部、北半球北部、多湿を好む、夏は涼しいところで)と、切り戻せば年中花が咲くというフランネルフラワー(セリ科、アクチノータス属、原産地オーストラリア、多年草、8月に剪定すると秋にきれいに咲く)の鉢植えの花をもらいました。ともに大きな鉢に植え替えました。ツルコケモモの実(右)は球形で赤く、直径1.5cm、酸っぱくて種が気になりませんから、美味しいジャムを作れそうです。

前庭の木の剪定。剪定前(上左)の、3客脚立の奥の樫だけでなく、左隣にある楠にまで手を広げました。午前中を要しましたが、出窓がすっきりと見えるようになりました(上)。左は切り取った楠の枝です。この後で、楠より奥にある枝垂れ梅の剪定に手を出したわけです。

沖縄に実家があるという人形教室の生徒さんが、珍しい手作りの「月桃(げっとう)餅」をおやつに持参です。そのお裾分けにあずかりました。鹿児島の知人からもらう「あくまき」と似て非なるモノです。「あくまき」は餅米を竹の皮でくるみ、灰汁で煮て造るようで、私たちは砂糖きな粉をつけて食します。「月桃餅」は、米粉と黒砂糖とヨモギでつくった餅を、月桃の葉でくるんで蒸して造るようで、そのまま味わいます。これも美味。

鹿児島の鶴田農園からの贈り物。5種類の柑橘類とツタンカーメンのエンドウ豆が詰まっていました。ツタンカーメンのエンドウ豆は、我が家で育ててきた品種とは別種です。楽しい知らせだけでなく、ツタンカーメンのエンドウ豆にも惹かれました。

我が家では菜種で小鳥を呼び、ついでに虫取りもしてもらってきましたが、このたびは新しい試みを始めました。菜種を写真のようにしばったのです。さもないと小鳥に種をすべて食べられてしまうのです(右)。しばっておけば、中の方の2〜3割りの種を残せるのではないでしょうか。その種から、混血したさまざまな味や姿の野菜が誕生します。