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腰痛でダウン  08/06/08

 梅雨入りが幸いした1週間でした。日曜日の夕刻以降、庭や畑に出ずに過ごさざるを得ない事情に陥ったからです。腰痛が酷くなり、週末まで寝込まざるを得なかったのです。

 日曜日の午後に、30名あまりの庭の見学者を迎えました。シュタイナー型の教育を施す保育園や幼稚園の先生方です。随分以前からの約束でしたし、とても期待を寄せている人たちです。午前中から起き出して、鎮痛剤を飲んで迎えました。その間は何とかなったのですが、その後が大変でした。すぐに横になりましたが、寝返りを打つことさえ苦痛でした。「まるでイモムシだ」と嘆くと、妻に「そんのこと言うと、イモムシが気を悪くしますよ」「イモムシはもっと敏捷です」とたしなめられました。床ずれの恐怖は想像以上でした。

 火曜日の夕刻、ついに整骨医を訪ねました。その前日、東京から電話があり、友の体験談を聞かされましたし、翌水曜日の午後には大学の講義が控えていたからです。腰痛の原因は案の定、でした。歳を顧みず、庭仕事に夢中になったせいです。先週の金曜日、違和感を認めたときに切り上げておけばよかったのに、止めなかったからです。整骨医に、「入院施設があれば、即刻入院させるところだ」と叱られました。翌日は、かつてのギックリ腰で使ったコルセットを取り出し、鎮痛剤を2回続けて服用し、なんとか講義を終えました。もちろん整骨医には内緒です。

 その後の約束は、不義理になる寄り合いや披露宴もありましたが、すべて電話でキャンセルし、食事をそそくさと切り上げ、酒も飲まず、寝ました。妻は「孝之さんも、人並みに眠るんだ」と、笑いました。常は日に5時間程度の睡眠ですが、その倍は眠ったようです。結局、週末まで寝床を基点に行動です。水曜日、来客の対応に1時間足らず。コンピューターの前に、数回に分けて座った週末までの延べ数時間。金曜日の整骨医再訪。週末午後の鎌研ぎ、が例外です。

 この間に、農業に詳しい友が、電話をくれました。この農業に詳しい友に、ズッキーニの病気について相談していたのです。寝床では、気になっていた論文や、「中世夢が原」で買い求めた書籍などを読み、予期以上の収穫をえました。目を通した論文で、都市の成り立ちが、欧州とわが国では根本的に異なっていた、と知りました。美星町では、ずいぶん見落としがありました。再訪し、旧村落の小径も歩いてみたい。中世夢が原も、今1度訪ねたい。

 それにしても、ズッキーニに雨よけのフレームをかけておいてよかった、と思いました。加えて、受粉が終わった後の花びらを妻に取り除いてもらってよかった。これで、今年は「灰色カビ病」を防ぎ、収穫できるに違いありません。ホウレンソウの跡を耕しておいてよかった。雨の合間に、妻に肥料を振りかけてもらったのです。鶏糞、油かす、灰を調合した肥料です。オクラの苗がポットで日に日に育っているようですが、これで、来週早々に植え付けられます。気がかりは、中国野菜の苗です。どの苗が、どれぐらい育っているのか早く見たものです。まだ畝を用意していないだけに、気がかりです。

 次週に、次の本の編集者を迎えます。それに備える意味もあって、金曜日の午後に整骨医を訪ねました。名医だと思いました。左足に抱いていた違和感を、取り除いてもらえました。その後で編集者を迎える下準備をしたのですが、松平佳子さんの写真を見つけました。土曜日は、9時から午後3時過ぎまで妻は1人で披露宴に出かけ、私は留守番でした。妻は、畑が気になっていたようで、帰宅して着替えるやいなや、タマネギの収穫をしました。私も奮起して、この程度なら出来そうだと思う作業に手を付けました。仕事場での鎌研ぎです。研がず仕舞いになっていた鎌が溜まっていたのです。これで気分よく眠れそうです。
 
「白いケシが咲きました」と言って、妻が洗面台に飾りました。昨年、九州出身の友に誘われた旅行で、友の熊本の恩師を訪ねましたが、その畑で見たケシの種から咲いた花です。ほとんどは赤い花でしたが、幾種類かの異なる色合いもありました。

黄色いジャスミンがあったのです。ご近所の友だちから頂いたと言って、妻が活けてくれました。次週、これを挿し芽にして、根付かせたく思います。ピンクのジャスミンが昨年から庭で咲くようになったのですが、来年は3色のジャスミンが咲きそうです。

昨秋、苗を植えた最後のキャベツを収穫しました。先月の中旬まで結球しなかった2本の内の1本です。青虫がたくさん付いていましたが、なぜかノソノソ動く青虫に親しみを感じました。ズシッとした重さでした。差し渡し18cmで、1.8kgありました(右)。早速昼食のお好み焼きだけでなく、餃子もつくってもらい、タップリと賞味しました。

フランス・クリダさんと一緒に我が家に迎えたときの松平佳子さん。次の本に用いる昔の写真を探していて、見つけました。彼女はこの1年後に、帰らぬ人になりました。健在なら、クリダさんとの連弾を、毎年のように楽しめていたのに。クリダさんは、連弾できる唯一の日本人ピアニストだ、と彼女を位置づけていました。

妻が収穫したタマネギ。もっと早く収穫したかったのですが、雨続きでした。このタイミングを逃がせば、どうなっていたことやら。もう少し乾かしてから、つるそうと思います。

ツツジが咲いています。座敷の前の円卓状の植え込みです。これ以上ハクモクレンやヒメコブシが成長すれば、このツツジは日陰にされて花を付けなくなりそうです。ひょっとすれば、切り取る羽目になるかもしれません。

鎌を研ぎました。この1週間の締めくくりでした。とても有意義な締めくくりになりました。厚鎌3丁(右)、中鎌5丁、薄鎌3丁を使い分けて、庭の手入れをしています。