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朝飯前 09/08/23

 腰痛さえなければ言うことなしの1週間でした。先週末の会議は充実していましたし、週初めも充実しました。会議は全員が予定通りに集合し、青二才のように白熱しました。平均年齢アラカンのメンバーが、夢を形にするために思うところをぶつけ合ったのです。もう少し具体的になればくわしく内容に触れたく思います。日曜日は、東京から大文字の送り火を見に来た3人の友だちを招きました。久しぶりで顔を合わせたのですが、あっという間に時間が過ぎました。別途山の上から送り火を見るパーティに招かれていましたから、夕刻から妻と別行動になりました。過日一緒に浴衣の絵つけをしたメンバーが各自の浴衣のお披露目をしあったようです。

 火曜日から朝食前に庭に出てみました。夜露でズボンや地下足袋がビショビショになりますが、とても仕事がはかどります。早朝からコウロギが鳴いていますし、早ハナオクラは盛りを過ぎましたし、火曜日からツクツクボーシが鳴き始めましたから秋の気配を感じました。ついいい気になってスコップを駆使する力仕事をしてしまい、腰痛をぶりかえし、家に引き上げました。さもなければ、妻が拍手で朝食を知らせる7時半ごろまで働いていたことでしょう。

 その夜、前かがみになると腰が痛みましたので、髪を妻に洗ってもらいました。すると、「今日は4頭もの毛を洗うことになりました」「もっとも、最後の1頭はリンスがいりませんが」と憎たれ口をたたきました。そういえば、妻は朝食後、3頭の犬を次々と洗っていました。大仕事にみえますが、意地っ張りな妻は、日々の散歩や餌やりだけでなく、文句を言わずに体を洗ってやったり予防注射に連れて行ったりしています。「いずれは2頭体制にしないといけないね」と水を向けますと、「金太まで(捨て犬センターで)もらって来たのは私ですから」と応じました。

 水曜日は朝食をはさんで9時まで庭仕事に精を出しました。前日に懲りて、腰が痛くならないポーズの仕事に限ったからです。妻も5時半ごろから温室に出てきました。私は自然生えした西洋サクラソウの苗を1本づつポットに移植したり、鉢植え植物の整理をしたりしました。妻はブロッコリーの種を平鉢にまいて発芽させましたが、その苗をポットに移植していました。「夕べは早くから寝ましたから」といって立ち働く妻をみながら、よくも長年にわたって朝に弱い妻に早起きをさせたりしたものだ、となつかしく過去を振り返っています

 それはともかく、朝飯前の一仕事のおかげで、週末までに西洋サクラソウのポットを100余もつくれましたし、100余はある鉢植え植物の枯葉などの掃除もできました。テラスに飾る鉢の交換も進めました。かく朝飯前の庭仕事にはげんだのですが、火曜日は5時から明るかったのに、4日後の土曜日は5時半にならないと明るくならず、驚きました。秋の夜はつるべ落としといいますが、日の出時間は日に日に遅くなっていたのです。どうりで夜は合いの布団をかぶって寝ても日に日に肌寒く感じたわけです。今、来夏から起床を2時間ほど早め、午前中の庭仕事を朝食前に移すことを考えています。問題は、昼寝をする暇がない妻のことです。

 夕刻はあまり庭には出られませんでした。午後から大阪に出かけたり、接骨意を訪れたり、気がつくと5時を過ぎていたり、昼寝をしすぎて目覚めると5時近くになっていたり、2度も夕刻に買い物に出かけたりしたからです。その代わりに、というわけではありませんが、庭めぐり用の地図を新たに描きました。これまでは記憶を頼りに描いていましたが、スケッチブックを持って丁寧に庭をめぐり、周回路のカーブの仕方や、建物や樹木などの位置関係をきっちりと調べてから描きました。また、小型の三脚脚立を見つけて買ったり、排水枡に忍び込んだ木の根を切り取るのに適した道具を見つけて買い求めたりしています。
 
先週末の会議には、友に車で会場まで送ってもらいましたが、一度見たいと思っていた旧家の前を通ってくれました。時代を先読みしていたわけではないようですが、この呉服商は旧家を守りとおしたわけです。周辺の呉服商は次々と建物を近代的なビルに建て替えたわけですが、えてしてそうしたところの方が商い的には窮地に追い込まれたようです。この旧家は、今では有償で見学や撮影などに応じるまでになっているそうです。


テラスで朝食@

祐斎工房A

側にある茶屋B
3人の友だちとはテラスで朝食@をとり、庭めぐりの案内をした後、染め工房に案内しました。過日妻が浴衣の絵付けをした祐斎工房Aですが、川端康成が逗留して『山の音』を執筆したという部屋でお茶をいただきました。昼食は側にある茶屋Bでとりました。この工房と茶屋の建物は、ともに100数十年前に建てられたもので、その昔は三軒茶屋と呼ばれていたようです。しかし、残る一軒は、私が物心ついたころにはかったように思います。

東京から迎えた3人の友だちの1人は、サラサラっと絵を描きます。私もこのような「小型のパレットつき絵の具」がほしくなりました。この人は付き合いを始めてから後に旅先で絵を描き始めたように地臆していますが、「よくもこれほど手早く見事に描くようになったものだ」と思うばかりの腕前になりました。

妻好みの浴衣姿。帯は、私の母から引きついついだものですが、初めて用いました。妻はこの帯を頭に描いたうえで浴衣の色柄を決めたようです。どうやら半襟も、この帯に合わせて妻が以前に染めてあったようです。わたしは内心「お見事」と思いました。

畑に設置したアーチが、ほぼ願い通りの姿になりました。この組み立て式アーチを購入したり、設置したりした当時は、妻は「なぜそのようなものを」といわんばかりの態度でしたが、ここに来てやっとその価値を見いだせたようです。わが家の畑では、思わぬところから思わぬつる性野菜も芽吹きますが、そのためのアーチです。この夏は、自然生えの瓢箪とヘチマに用いました。きっと妻も内心では「お見事」と思っているに違いありません。

土曜日に地蔵盆があり、今年も我が家の野菜篭(右)をお供えできました。これで36回目になります。妻は町内のお役も重なっていましたから大童でした。小ぶりのトウモロコシはペルー原産の原種と聞いた品種は未熟、(熟れたら紫がかった濃茶色になる)ですが、初収穫です。インゲンマメも、2度目に育てた蔓から採った初収穫です。

先週切り返しをしたナスビが1週間でここまで新芽を伸ばしました。もうすぐ花をつけそうです。2度目のナスビは今が盛りですが、今年も皮の柔らかい初なりナスビを3度も味わえそうです。