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アイトワ循環図
新たな豊かさや幸せ 10/05/02

 今週のメインイベントは、昨年来の計画が実現した水曜日でした。終の住処を奈良にえらんだ商社時代の友だちが、同郷の2人の友だちと、3夫婦で訪ねてくれたことです。1組みは出身地の九州から、もう1組は関東からでした。昨年は、このうちの1人が急病になり、流れたのです。時々こうしてしめしあわせ、あちらこちらを訪れているようです。このたびは、2泊3日の最終日に京都を選び、まずアイトワで朝のコーヒーを飲み、保津川下りを楽しんだ後、アイトワでの昼食と歓談、そして天竜寺を覗いたうえで、それぞれの地にかえって行きました。

 今週唯一の外出は火曜日でした。滋賀変革構想検討委員会の最終回です。一般的に、こうした委員会は、未来は過去の延長線上にあるとの前提で進みがちですが、この委員会は違うところがありました。本来のあるべき姿を語ることが許されたのです。私も語りました。環境問題を工業社会の弊害と見てその抑制に努めることは問題の先送りになる。新たな豊かさや幸せを求める構想でなければいけない、と訴えました。そう遠くない将来、新たな豊かさや幸せを前提とした美意識や価値観に変わる時が来るに違いありません。それはともかく、この委員会のおかげで、琵琶湖とその周辺の川に、75種もの淡水魚が棲んでいたことを知りました。

 妻にとっては、思い出深い日はこの金曜日ではなかったでしょうか。「いきいき」のイベントがきっかけになり、新しい生徒さんが加わられた日です。まず、ご夫妻で「庭の見学ツアー」に乗られ、次いで「1日人形作り」の企画に参加された人です。この人の人生がより豊かな彩りにあふれるきっかけの日になれば、と願わずにはおれません。

 今週もニホンミツバチは棲みつきませんでした。週初めは好天だったし、おおむね晴れた日が続き、しばしば巣箱に目をやりましたが、2〜3匹がうろうろしただけでした。週初めに師匠から電話をいただき、分蜂を捕まえられなかったようだ、と知りました。近くのどこかに天然の巣の空き家があったようです。待ちきれない状態になった群れは、雨の日でも分蜂することがあるようですから、この春は諦めた方がよさそうです。

 庭仕事に励みました。その多くは夏野菜対策を主とする年中行事でしたが、加齢対策に加えて生涯構想の補強にも時間を割きました。すでにその構想は仕上がっていたはずですが、乙佳さんと複数の学生のおかげの補強をしたわけです。2つのコンクリ花壇の手入れをしながら、それだけにそのケアーにより神経と労力を降り注がなければいけないことになった、と気付かされたのです。そこで庭を見て回りましたが、クルミの苗木は3本目も芽を吹いていました。それは苗木をくれた乙佳さんと折よく訪ね始めてくれた学生のおかげです。要は、むこう2〜3年は竹やぶに戻らないようにするなど、目を離せないことになりました。学生と一緒に植えたポンカンやスモモなども元気にしています。これはとても嬉しい悲鳴です。

 夏野菜の畝として、ヤーコンの跡と第3次アイトワ菜の跡を仕立て直しました。第3次アイトワ菜の跡は、都城の友だちにもらったコイモが芽を吹けば、いつでも植えつけられるようにしたわけです。チマサンチェの苗を2等分し、半分は小カブラの畝の跡に植え付け、残りは義妹にあげました。第1次のインゲン豆は、数本しか苗が育ちませんでしたが畑におろしました。除草にも精を出しました。2度目の玉ねぎと、夏キャベツの畝の除草だけで延べ1日を要しました。学生が割り残した駒切りを幾つか割って、薪置き場に運びあげ、妻に手伝ってもらって囲炉裏場の掃除をしました。煙突掃除もしましたが、これも年中行事の1つでした。加齢対策としては、道具類の細々した修繕や改良に時間を割いています。
 
5年ほど寮生活を共にした男でしたが、毎夜のように酒盛りをしました。当時はやりの集合住宅はやがてゴーストタウンになるなどと語りあいました。香港駐在時代の彼を妻と訪ねていますが、その後専務になってから奇病で倒れ、私の密かな夢も消えました。彼が社長になっていたら、ゴーストタウンをエコビレッジに生まれ変わらせるプロジェクトを、つまりアイトワの集合体構想を持ちかけたかったのです。

琵琶湖とその周辺の川に棲む75種の魚は、このポスターがきっかけで知りました。今の琵琶湖は、過去の延長線上に夢見る未来を前提にして生かし続けられていますが、いずれ反省を迫られることでしょう。世界が、石油の争奪にではなく、水の争奪に血眼になる時代に備えて、今から水瓶構想に転換しておくべき時だと思います。

2つのコンクリ花壇の手入れ。腐葉土をたっぷり入れてマルチング代わりにいかし、やがては土壌改良に役立させます。これまでの生涯構想では、今頃はこうしたケアーさえすればよいことになっていたのですが、庭の構造の修正とあらたな苗木の育成にまで手を広げてしまったわけです。

コイモを植え付けるための畝です。2本の溝がありますが、その溝に種イモを植えつけます。その後、その溝を埋め立てるようにして土を盛り上げますが、その土は今の溝の間にある山の土ですから、最終的には溝と山が逆になってしまいます。

ハッピーのテラスの掃除道具を充実しました。ここで糞をさせてしまったときに、たちどころに掃除ができるように、デッキブラシを追加しました。糞をとる火箸やゴミ取りは別のところに置いています。

加齢対策として、サラエをぶら下げる金具を考案し、草抜き道具を腰にぶら下げられるようにしました。これで、目の敵にする野草を見かけたらたちどころに抜けますし、サラエを薄暗くなってから仕舞いやすくなりました。物忘れの増進対策と視力の低下対策の1つです。

旧玄関に至る道が姿を変えました。桜の太い枝を切り取りましたから日当たりが良くなりました。そこで、それまでの苔の階段から草花の階段に改めたわけです。