逆の意見
 

 先週の当週記で触れた意見です。いくらわが国の大商人であれ、商人の才能を見込んで選んだり、選ばれたりした一面があるようでは、相手から見たら「小商人をあてがわれた」と映りかねません。しかも、「単身で行かせてくれるなら、を条件にして応じた。それでは相手に失礼だろう」との見方も生じさせかねません。

 彼は「金や地位にめんめんとせず、早く若い人にバトンタッチして普通のおじさんになりたい」と願っていたようですが、可哀想な立場にさせそうです。

 その彼が見込んだに違いない社長が、週末の朝日新聞で持論を展開していました。これでは武力戦争と経済戦争の違いがあるだけで70年前の日本の次元から抜け出せていない。好きにさせておいたら、真面目に不まじめなことをさせてしまい、可哀想な立場に追い込みそうです。その挙句の果ては、回天、桜花、震洋、あるいは数千人の軍神を出した神風など、自殺行為的な生涯を終える人を排出する社会風潮を煽らせかねません。いやすでに、その兆候は現れているのではないでしょうか。自殺者の急増です。すでに経済戦争を苦にして生涯を終えた人が、この数年で数万を超えているではないでしょうか。