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アイトワ循環図
体から頭に、季節の変わり目 10/09/12
 
 夏虫の鳴き声が夜ごとに寂しげに感じられる季節になりました。火曜日の夜、台風が影響した慈雨に恵まれましたが、翌日から秋の夜に一転です。このところキノコ博士やニホンミツバチの師匠に巡り会うという幸運に恵まれましたが、夏虫などの鳴き声からその名を言い当てられる昆虫に詳しい人にも巡り会いたいものです。

 火曜日の夕刻まで、ヘトヘトになるほど灼熱に振り回されたのが不思議なぐらい、爽やかな朝夕を迎えるようになったわけです。実はその夕刻に、天気予報で「明日は雨」と知りながら、瀕死状態のカツラなどに水をまきました。「朝まで待てない」と思ったのです。もちろん、鉢植え植物や、種をまいたり苗を植えたりした畝はもとより、ポットで育てている野菜の苗にいたっては水やりだけでなく、日陰から出したり日陰に戻したり、と大変でした。それだけに、日没と同時に降り始めた一雨が気温の及ぼした影響力に驚きです。

 それにしても、合成ゴムのバケツの居場所を決めておいてよかった、と思いました。太いクヌギを切り残し、庭の固定テーブルとして活かすことになりましたが、そのテーブルを合成ゴムバケツの置き場にしたのです。このバケツは、雨の日にはめったに使うことはありませんし、テーブルに被せておけば雨を防ぎ、木が腐るのを抑えてくれます。

 嬉しい知らせや献本、さらには楽しい来訪者に恵まれる幸せな1週間でした。NHK学園が秋の学習プログラムの場にアイトワを選んでくださったのですが、応募状況が順調だと知って安堵しました。献本は熊本の友人の『ミカン山便り』と、トッテンさんのあるべき経済の本質を説く一著でした。そして、巣から落ちたスズメの子を見事に育て上げた人を迎えたのです。妻も庭で見つけたイモムシを「食べてくれた」といって大喜びでした。

 来年からトウモロコシだけでなくズッキーニも作らない、と決めた1週間でもありました。サルがトウモロコシに手を出し始めましたし、やっとのことでズッキーニを見事に育てられるようになりました。しかし、それらを獣害から守ろうとすると、おのずとネットなどを張った狭苦しい空間で育てざるをえません。トウモロコシやズッキーニが順調に育てば育つほど、収穫や世話で入るたびにそれらの葉に触れやすくなります。それらの葉はガラス物質を造りますから、私たちの汗ばんだ肌をチカチカする痛みで苦しめるのです。

 それはさておき、バーベキューパーティーを開く囲炉裏場が久しぶりに綺麗になりました。まず週初めに、水町さんのおかげで、前週切り取った3本の木の枝葉の山をすべて処分できたからです。薪にする幹、テーブル、ベンチ、そして柴にした4束の小枝の他は、すべて燃やして灰にしました。その後、妻にも手伝ってもらい、干物などを焼くレンガの釜、ビールを冷やす石の鉢、あるいは水屋などの掃除もしました。ホコリの少ない環境ですが、クモが脱皮したヌイグルミを残すなどさまざまな小動物が汚してくれるのです。

 草刈りや草抜きにもずいぶん時間を割きました。このところ目の敵にしているイネ科の野草が次々と花をつけはじめたのです。それらが目に留まるたびにしゃがみ込み、ひとしきり草抜きになります。また、大雨の後の好天が会場を乾かしましたから、胸を張ってバーベキューパーティーに集う皆さんをお迎えできそうです。

 庭仕事も夏パターンから冬パターに切り替える移行期に入りました。体に負担をかけた季節から、頭に負担をかける学習の季節になりそうで、その最初は来る25日のリサイクル問題を見直す勉強会です。急いで受け入れ態勢を整えたく思っています。
 
合成ゴムのバケツの居場所となった切り株のテーブル。近頃、道具をアチラコチラに置き忘れ、しばしば探し回る羽目に陥らされています。もちろん置いたときは,あとで使う段取りを考えているのですが、わが家の庭仕事は、目の敵にしている草が目に留まるだけで予定が変わり、置き忘れの原因になりがちです。目立ち良い一輪車でさえ探し出すのに一苦労することがよくあります。

囲炉裏場の掃除。杉の葉の山を水町さんに移動させてもらいましたが、すぐそのあとで,3本の木を切りとってもっと大きな山をつくってしまいました。その山も水町さんと2人で片付けました。

台風がもたらした大雨のあとで、ケンの治療用首輪を雨受けに転用したことを思い出し、点検しました。大成功でした。側に積み上げてある薪を少しも濡らしてはいませんでした。

この人は常にスズメを連れ歩いています。餌やりの都合です。来る26日に滋賀の郊外で行われるトークショーに呼んでもらっていますが、その下打ち合わせにみえたメンバーの1人です。みごとにスズメの子を育て上げた人です。これまでの私は、巣から落とされたスズメの子はまず生き残れないもの、と中学生の頃の幾度かの体験を通じて思い込んでいました。そのようなわけで、仕事そっちのけでスズメに興味を惹かれてしまい、顰蹙を買ったようです。

素敵なベンチが出来ました。でもすぐに駒切りにして、雨がかからないところに収納することになるでしょう。クヌギはよい薪になるのですが、クリの木と違って水に弱く、濡らしておくとすぐに腐ってしまいます。

これが庭で育てた最後のトウモロコシになるかもしれません。ズッキーニは、今年はじめて育てた方の品種で、本来の品種より葉が小さくてガラス物質もあまり作りませんから、来年も育てるかもしれません。妻が、「ほれ!」と言って、新種のズッキーニの切り口を見せました。新鮮な野菜の証拠歴然です。これは「この品種なら来年も作り続けてもいいのでは」と訴えているのかも知れません。

『ミカン山便り』は、みかん栽培で画期的な仕事を次々と成し遂げた人が熊本にいますが、その実践レポートです。ビル・トッテンさんの近著『アングロサクソン資本主義の正体』これから精読しようと思っています。