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猛暑と必然の敗北 11/07/03

 日曜日は梅の実採りから始まり、その後は、続けざまの来客で暮れました。週初めのルーチンワークの友人、相談事でみえた大垣時代の知人一家、そして最後は素晴らしいカップルでした。昨年は3人連れのイタリヤ旅行をしていますが、トスカーナで、丸2日にわたって4人連れになっています。その時の女性が、熱々のカップルでみえたのです。

 月曜日は終日庭仕事に没頭です。まず温室で、妻に手伝ってもらい、汗まみれになって遮光布を掛けました。強すぎる光線で葉を傷める花卉が出始めたのです。次に、残していた方のスナップエンドウの畝の支柱を解体し、今年2度目のインゲンマメ(三度豆)の支柱として組み立て直しました。さらに、葉ニンニクを植えていた短い畝を仕立て直し、あちらこちらに自然生えした青シソの苗を移植。その上で、野小屋から取り出した丸太や板などを薪にする作業に手をつけたのですが、その途中で日が暮れました。

 腕や首筋がすっかり陽に焼けました。2月のNZに次いで、今年2度目の日焼けです。くたくたになって、夜は早寝をしたのですが、おかげで、翌朝は4時に目覚め、しばらくは床でまどろみながら「ロメオとジュリエット」を思い出しています。

 その後、金曜までの日々は、来客3件、アイトワ塾、ホームセンターでの買い物、休塾する塾生の工場見学、大阪での薮用、久しぶりの蚊帳吊り、そして朝夕は、ある原稿の再校やCD資料作り、などに当てています。蚊帳は、ある新聞社から「風土記のカットに用いたい」との要請。ある原稿とは「一つの地球で済ませたい」という題のコラム。CDはあるシンポジュームで用いる、ファッションをシステムとして捉える必要性の提唱です。

 庭仕事はこの合間を縫って行っていますので、こまごまとした仕事が主になりました。まず、養蜂箱を日陰にするパラソルかけと、師匠が用意しておいてくださった「出入口の網」の装着。4種の苗木の養生。中国ホウセンカの鉢植えづくり。買い求めた花の苗で、屎尿タンクの脇に常設している植木鉢とコンクリ花壇の模様替え。3度目の三度豆(インゲンマメ)の種と、ワタの種まきなど。養蜂箱を日陰にするパラソルかけは、こんどこそはミツバチの一群を逃がしたくない、との願いです。網の取り付けは、小型のスズメバチが何度かにわたって飛んできて、旋回しはじめたせいです。

 一つの作業で半日以上かかったのは、久しぶりに行った泉の掃除と人形展示室の軒下に埋め込んだ水槽の模様替えでした。水槽の模様替えでは2つの改善を試みたのです。まず銅板屋根の緑錆含みの雨だれが入り込まないようにしました。風が強い時は雨だれが吹き込むようで、金魚をまた死なせたのです。2つ目の改善はウシガエル対策。水草を植えた新たな鉢を作り、底に沈めた4つの石と組み合わせ。金魚などの逃げ場作りでした。

 梅雨が空けていないのに真夏のような猛暑日が続き、太陽温水器は火傷しそうな湯を恵んでくれました。金曜日にパラパラとしていますが、新聞で東電がらみの電力使用制限令に関するコラムを見つけ、失望しています。いよいよ日本は、太平洋戦争に続き、経済戦争でも必然の敗北を喫しそうな様相に、自らを追い込んでいるようです。

 妻の日々は、昼間は連日、人形教室の生徒さんと教室展の準備に当たっており、夜は梅シロップや梅酒作りなどに当てていました。シロップは1週間で美味しいのがとれましたが、とったあとの梅は、さらにツブを厳選して、ジャム作りに挑戦していました。かくして週末を迎えましたが、これから久しぶりで大原に出かけます。

梅の収穫。熟れ始めた実がポツポツと落ち始めましたので、脚立を持ち出して3分の2ほど採り、残りは熟れて落ちるのを待て、その香りを楽しみます。このたびは、熟れ始めた実は蜂蜜に漬け、シロップつくりに挑戦。期待道理の成果を収めました。青梅は久しぶりの梅酒です。

妻は生徒さんたちと教室展の準備。60人の女性の手だけで、江戸時代の庶民が繰り広げていたエコ生活を、5分の1の縮尺で再現するとか。9月16日から4日間、京都文化博物館でお披露目です。その案内状に用いる棟割り長屋の様子がやっと出来上がったわけです。

ニンジンボク、ザイフリボク、バクチノキ、そしてホソバヒイラギニンジンの苗木を、大きい鉢に植え替えました。先週、ミツバチの師匠が1群のニホンミツバチと一緒に持参下さったのです。いずれも、初めて植えこむ樹種ですし、樹高や樹形などの知識がありませんから、かわいそうなことをしでかすかも知れません。

ミツバチの師匠に暑さを和らげる細工をしてもらいましたが、西日が直射することが分かり、パラソルですっぽり覆いました。前回逃げられたのは、暑さ、巣虫、そして小さな群であったことなどが原因でしょうが、元を正せば異常な暑さのはず。わが家の周辺には、巣をつくるに適したもっと涼しいところがいくらでもありそうです。

久しぶりの泉の掃除。底に落ち葉が沢山積もっていました。落ち葉ぐらいは毎年すくいとっておくべきであった、と反省しています。底のほうではメタンガスが発生していたのです。そのせいかもしれません。今回はイモリがいませんでした。金魚は元気ですからヤレヤレです。

2つの改善を試みた水槽。まず底に、金魚の逃げ場をこしらえました。次に、雨だれが吹き込まないようにする屋根を用意し、風雨の強弱に応じて、2通りのかけ方が出来るようにしました。予想外に時間がかかった屋根づくりでしたが、ウシガエルの侵入も防ぐのではないか、と期待しています。

厄介なところで発見したアシナガバチの巣。小さな吊り鉢の底です。温室には、植木鉢や苗床の水切れの点検と金魚やメダカの餌やりなどで日に何度か出入りします。この蜂を怒らせずに、この鉢に水やりをする方法を考え、妻に教えました。