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アイトワ循環図

猿害と三つ目の一輪車階段 11/07/24

 アイトワの夏休み明けに備えた「庭掃除を」21日までに、と意気込んでいた1週間でしたがサッパリでした。週初めの好天の17日は大勢の学生助っ人を迎え、順調に滑りだしたのですが、その後の2日間は台風6号のせいで雨。庭に出られなかったからです。

 学生助っ人は6人でしたが、5人が女性で、うち2人は初参加、2人は2回目でした。そこで、いつもと進め方を変えました。いつもは、取り組んでもらう仕事の種類と、仕上がり目標を伝え、必要とされる道具を手渡し、自分たちで勝手にチーム分けをして即刻とりかかってもらってきました。今回は最初に話し合いの時間を設け、取り組んでもらいたい仕事の種類だけでなく、その意義や手法や危険性まで伝えたのです。

 3種の仕事を用意していましたが、2つに絞り、この2つに並行して取り組んでもらうことにしました。1つはこれまでの庭の手入れから出た木の幹や枝クズを、薪や柴にする作業。他の1つは、新たな一輪車階段作りでした。割愛した仕事は、傾いた竹の切り取りでしたが、力仕事や瞬発力を得手とする男性が1人でしたので後日に回しました。

 リーダーの高野さんは、チーム分けをせずに全員で薪や柴づくりにとりかかりました。この作業は木陰に木の幹や枝を移動させて行えますが、一輪車階段づくりはそうは行きません。そこで、日が陰ったとみると薪や柴づくりを中断し、一輪車階段作りの場所に移動してそれに当たり、日が射し始めたら薪や柴づくりの方に戻ってはどうか、と提案したわけです。強い日射しを避けるようしてもらおうと思ったのです。

 2つの仕事に絞ったおかげで、薪や柴づくりは、束ねた上で(乾燥させる)軒下まで運びあげてもらえました。その過程で、ナタ、オノ、ノコギリだけでなく、エンジンソーまで取り出し、その使い方の手ほどきもしました。一輪車階段作りの方も、ほぼ完成の域まで仕上げてもらい、この階段がいかに重い荷を楽に運ばせるかを体験してもらいました。

 学生の動きについて気になったことは、強い日差しを気にかけず、仕事を1つずつ片付けるやり方を採用したことです。おもえば、それで当然でしょう。私も体力的に恵まれていた頃は日射しなど気にかけなかったものです。まず第一、6人で移動するのは大変です。

 翌月曜日の朝は初めて見た朝焼けでした。しかし、昼過ぎから雨になり、火曜日の夜まで風雨が続きました。その間は雨戸を閉め切り、書斎にこもっていました。翌水曜日は、将来を嘱望される3人の若者を伴った若手政治家を迎えました。その間は話に熱中し、庭への目配りができませんでした。そこをサルは見逃しませんでした。まだ青い次郎柿だけでなくトマトやキュウリも全滅、ネギもクチャクチャにされかけていました。

 サルに煩わされましたが、なんとか無事に21日の開店日を迎えました。それは、20日の午前中と、来客を見送った後の3時間ほどを、集中的に喫茶店周りの庭掃除に振り当てたからです。もちろん、アイトワの喫茶店を守っている女性が全員参加で、店やテラスの大掃除に当たったり、その後で妻が庭掃除に加わってくれたりしたおかげです。

 週の後半は曇天混じりだが晴れると知り、まず退院した冨美男さんを誘ってホームセンターに出かけ、リストアップしていた品を買い求めました。そして、3度目の三度豆の支柱立てをしたあとで、細々とした仕事をかたっぱしから片付けています。

 今週は珍しい来客が週初めにもありました。妻の友だちが京都で個展を開催中ですが、夕餉にご夫妻をお招きしたのです。2晩続きの楽しい一時であったわけです。

3つ目の一輪車階段作りに取り組む6人の学生助っ人。この階段を登ったところに私が1人で作った2つ目の一輪車階段が見えます。6人の学生が繰り広げる作業の様子を見ながら、2つ目の一輪車階段の補修をしたくなり、ホームセンターでそれに要する石材も買い求めています。

月曜日の朝焼け。東北東の方向が異様に赤く染まっていました。初めて見る朝焼けで、大型台風の接近と関係があったのかもしれません。いずれにせよ、不吉な気分にされています。昼前から天候が急変し、やがて強い雨が30数時間にわたって降り続きました。

台風に備えて、ミツバチの巣箱が倒れないように周辺の木々とロープで結わえました。その間に、ミツバチの元気な羽音が響いて来ましたので、中を覗きたくなりました。ちょうど今、草屋根では、ミツバチの師匠が下さったヤマユリが最盛期です。

喫茶店を彩るフジ、カシ、そしてキンモクセイの剪定を済ませました。20日の朝8時から昼までと、午後は4時から7時までの7時間を当てたのですが、「まだこれだけの力があったのだ」とわれながら感心しました。その夜は、庭仕事を同時にきり上げた妻に、餃子を造ってもらいました。その間の「おあずけ」の1時間余りがビールをひときわ美味しく感じさせました。

「まだ棲んでいたんだ」と感激したカマキリの子どもと、「また異常繁殖するのではないか」と心配させられたカタツムリの子ども。カマキリは5種類棲んでいますが、久しくこの種を見ませんでした。カタツムリも5種類棲んでいますが、この種が繁殖すると野菜に被害が出ます。このところ庭ではしょっちゅうナナフシを目にします。

三崎美夫さんに「先週の、ケンがいる風除室に迷い込んだ小鳥は、美しい声で鳴くのに滅多に姿を見せないキビタキです」と教えてもらいました。そして、アイトワの周辺で撮ったカワセミの子どもと、「やっと撮れました」とのキビタキの写真をもらいました。

3度目の三度豆の支柱を立てました。その側にまだ残りがあった三度豆の種をまき、レースのカーテンをかぶせ、水をタップリとまいておきました。三度豆の種は深植えすると腐りかねませんし、浅すぎると乾燥して芽が出ないか、出た芽を枯らしかねません。手前のレースカーテンのトンネルは、サルに荒らされた後で植え直したサツマイモの畝です。