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アイトワ循環図

アイトワの流儀その1 11/10/09
 
 楽しい1週間でした。それは楽しい週初めのおかげでしょう。亀岡に出かけ、有志の学生たちが繰り広げる収穫祭に参加し、久しぶりで稲刈りをしたのです。そこで素晴らしい人との出会いにも恵まれました。また、この収穫祭は冬野菜の植え付けを兼ねており、苗の買い付けに同行したおかげで、充実した種苗店が亀岡にあったことを知りました。亀岡といえば、義妹夫婦が田舎家を手に入れ、週末農業を楽しんでいるところです。

 ですから、来年からは義妹夫婦と語らって、わが家の菜園にとって最適の栽培法を編み出したいものだと思いました。つまり、このたびの冬野菜で生じつつあることを計画的に行えば、最も望ましい冬野菜の育て方を身につけられそう、と思うに至ったわけです。

 今年の冬野菜は、先週の半ばまでは惨めな状態でした。その後の幸運と努力のかいがあって、怪我の功名のようなことになっています。つまり、トルコ旅行で空けた穴や、厳しい残暑と一転した冷え込みにさいなまれ冬野菜が、よみがえったわけです。しかも、単なるリカバーではなく、まるで時差育成に取り組んでいたかのようなことになっており、収穫 (旬を味わう) 時期を大幅に長引かせそうだ、と期待するまでになったわけです。

 幸運とは、生の畜糞を用いる新しい野菜の育て方の実験や、好ましい天候、あるいはよい苗を義妹にもらったり亀岡の種苗店で買い求めたりしたことです。努力とは、天候がくずれた火曜日を除き、畑の世話を連日重ねたことです。朝一番に畑に出て、レースカーテンのトンネルをめくって野菜に日光をあて、夜分は被せ直して冷え込みから守ったことです。おかげで1畝に大小様々な野菜が育っており、日々のお惣菜づくりにとってはこの上ない栽培方法であるはずです。無農薬有機露地栽培で旬の期間を長く出来るのですから。

 好ましい天候とは、火曜日は午後から雨になったのを除き、連日快晴に恵まれたことです。火曜日に、書斎にこもっている間に、準備万端整えた畑にタップリ水まきをしてもらったようなことになり、その後の好天が野菜をグングン育てたわけです。

 もちろん畑仕事がはかどっただけではありません、石組みの囲炉裏の組み直し、廃材や使い古した竹の燃料化、あるいはモロヘイヤの冷凍保存など、庭仕事や夜なべ仕事にも精を出しました。妻も庭に出て来て、焚き火をしながら庭掃除をしたり、私が用意した2本の畝に冬野菜の追加の苗を植えつけたりしていました。廃材の燃料化とは、妻の教室展の準備過程で出た木くずを、風呂窯で焚けるようにしたことです。使い古した竹とは、解体したツルムラサキの支柱の中で、来年まで保存するに値しない竹のことです。

 こうした庭仕事ぶりを岡部さんが写真に収めてくれました。実は今、岡部さんを主人公にした1冊の童話が誕生しつつありますが、その中で使う写真を撮りにみえたのです。実によい日に当たりました。アイトワ流の仕事ぶりを、つまりアイトワの流儀の一つを余すところなく見てもらえたのです。汗が出る力仕事の間に、その汗を引かせる仕事を挟み込むなどして、庭仕事を間断なく楽しむ方法です。ツルムラサキのつるが巻きついた支柱の解体、その跡へ鋤き込む腐葉土の運び込み、そして畝の仕立て直しなどは力仕事です。その間に挟み込んだ、木陰での竹の支柱や廃材の燃料化などは汗を引かせる作業です。

 今週は、もう1つ印象的なことがありました。それは半断食の成果を台無しにしかねない出来事でした。芋煮会や結婚式に招かれていたのです。しかし、フォワグラまで半分残すなどしたおかげで、なんとか週末時点で、まだ65kg台を維持しています。
 

大学生が繰り広げた冬野菜の植え付けを兼ねた収穫祭はとても賑やかでした。2000円の参加費で、大勢の学生が集っただけでなく、その過半を女子学生が占めていたことを知り、感激しました。また、種苗店に同行しましたが、多様な野菜の種だけでなく、ポットで育苗したさまざまな苗も取り揃えていることを知って、感激しました。

久しぶりでゲジゲジを見かけました。ゾッとしながらカメラを向け、焦点を絞っている間に申し訳なく思うようになりました。姿形だけ見て嫌い、その生態にまったく感心を払っていなかったことに気づかされたからです。もちろん庭に放しました。

水準器などを持ち出し、石組みの囲炉裏を掘り出して、20cmほど高くして組み直しました。学生助っ人が次回来てくれるまでに、作業の目星を立ててもらいやすくするためです。その横を臨時の焚き火場として活かし始めました。軽トラック1杯分ぐらいの剪定くずを、ほんの1時間ほどでバケツ1杯足らずの灰にできます。次週は、かさ上げする囲炉裏場で一番低くなる場所が見てとれるようにしたく思っています。

モロヘイヤの葉を冷凍保存しました。霜が降って葉が痛められる前に、枝ごとまとめて収穫し、葉を私がちぎりとり、妻が湯がいて冷凍保存したわけです。エンドウマメ、山椒の実、コゴミ、フキノトウなども同様に保存しています。

妻は初めてアケビ料理に挑戦しました。写真に収めようとすると、見かけが悪いといって嫌いましたが、とても美味しかった。この創作料理も、世界で口にした人は他にいないことでしょう。中には玄米ご飯も詰められていました。

ヒラタケが出ました。岡山の美星町に住む商社時代の後輩が送ってくれたホタキから出ました。このヒラタケを用いた野菜スープも楽しみました。半断食で教わった昼食です。ヒラタケの他に、 人参、モロヘイヤ、玉ねぎ、しいたけ、マイタケ、エリンギ、さつまいもが入っていました。

トルコ旅行で知り合った山形の人に「芋煮会」に招いてもらいました。京都支店で毎年催されているようです。コイモ、こんにゃく、ゴボウ、ネギ、そして牛肉が入っており、なんとも美味しかった。最後に、このスープを生かしたカレーうどんが出ましたが、これもとびきり美味しかった。食べ過ぎないように気をつけました。