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アイトワ循環図

蝉しぐれ・稲妻・棚経 12/08/19

 雨にヒヤヒヤした1週間でした。とりわけ来客中だった金曜日の激しい夕立。1時間ほどであがり、「よい雨でした」といって見送ったものの、1時間もせぬまにもっと激しい雷雨。稲光を雷鳴のあとに感じました。庭の「スギに」に落ちた、と思いました。よほどハッピーは怖かったのか、翌朝まで居間の踏み石の上で過ごしていました。

 週初めは、ヒグラシの鳴き声で4時半に目覚め、アブラゼミが鳴き始めた5時に起床、クマゼミが6時から合唱に加わり、それは賑やかなこと。月曜日は夜半に強い雨。蝉の声はなし。眠り直して7時過ぎに『梅ちゃん』が始まります、と妻に起こされました。昼間は好天となり、アブラゼミとクマゼミの合唱。夕刻からヒグラシが加わりました。

 火曜日は2度衣服を替えています。アブラゼミが鳴き始めた5時に起床。朝食後を雨の中を庭に出て、一度着替えています。キンギョの餌やりだけでなく、切り返したナスビなどの追肥をしたかったのです。そして7時43分から棚経。その後は書斎に。午後は好天になり、草木が乾いたと見て取った15時から庭に出て、19時20分まで庭仕事。汗でずぶ濡れになった衣服を着替えました。夜半にまた激しい雨。宇治方面では死者も出ました。

 水曜日は好天なのに庭には出ずに骨休め。夕刻に東京から迎えた友人を交え、トッテンさんとイタリヤンレストランで10時まで歓談。この友人はある学科を大学で、日本で最初に立ちあげています。その10周年記念行事の基調講演を頼まれています。それは私が短大で、ライフスタイルをテーマにした講座を立ち上げていたことも関係しています。

 週の後半は、随分庭仕事に時間を割きました。それは日差しがやわらかくなり、庭で過ごせる時間が長くなったお陰です。つまり、前半は、中庭のヒメコブシの枝落とし、風除室から旧玄関にいたる一角の手入れ、そして離れの壁面を緑化するツタ(蔦)とツバキの剪定など、終始動きまわる作業を選んだのに対して、後半は根気のいる作業に半日ずつを割いています。枝刻み、ネギの苗植え、あるいはワケギの球根の植え付などです

 ネギ苗とワケギの球根の植え付けは、連作障害が心配です。ワケギはニンジンの跡を仕立て直して植えましたが、ネギはワケギの球根を掘りだした跡を仕立て直して植え付けたからです。ですから、恒例の有機肥料だけでなく、有機石灰を施しています。恒例の有機肥料とは、自家製の腐葉土と木灰に、購入した発酵鶏糞と油カスを加えたものです。

 この時期になると花を着ける草木が少なくなりますが、ニホンミツバチの蜜源であるニンジンボクとタラの木や、レモンバームのハナが咲き始めました。この冬から、計画的にこれら蜜源の草木を増やす作戦を展開しよう、と考えています。

 今年はダメか、とあきらめていたオオガハスが蕾を上げ、花を咲かせました。「そうだ」と、今ひらめいたことがあります。豪雨対策と、オオガハスなどの繁茂をかねた造作です。かなり大掛かりな工事になりますが、ホームビルダーの水島さんと相談します。

 金曜日は3人の来客と3時間も熱っぽく語らいました。その頭を冷やすかのごとき激しい雨が降ったわけですが、その後の雷鳴と雷光では肝を冷やしました。土曜日も午後から激しい雷雨。消防車が走っていましたから、「3つほど落ちたようです」との流言は事実かもしれません。それはともかく、この1週間で、一帯の上空で数10を超える雷がとどろきました。農学博士の友人・西村先生によれば、稲光は大量の天然肥料を降り注ぐ、だから稲妻、とか。そのおかげでしょうか、夏野菜は終盤ですが、豊富に採れ始めました。
 

ハッピーは落雷がよほど怖かったのか、居間の縁側にある踏み石に飛び乗り、翌朝まで居座っていました。私は庭のスギに雷が落ちたのでは、と確かめたほどです。このスギは庭では一番背が高い。ハッピーはその後、夕刻まで踏み石の上。ケンは、夏は暑い風除室に居座り、勝手口にへばりつき、涼しい旧玄関前に出たがりません。金太は一向にお構いなしか、ケロッとしています。


剪定前

剪定後

完全自動スダレ
中庭にあるヒメコブシの剪定は、大枝と中枝各1本を切り取る作業でした。この木は居宅の座敷を、西日から護る完全自動スダレ。しかし、南の光から護るハクモクレンの成長力に押され気味で、西の方向にはびころうとします。その抑制でした。完全自動スダレとは、ボタン操作も要さずに夏になれば木陰を作り、冬を迎えると葉を落として日光を通し始めるスダレのことです。

旧玄関にいたる一角が綺麗になりました。ナンテンやマサキを切り取り、シホウチクを抑制して、ここでタラの大木を育てようと思っています。かつて背丈4mものタラの大木(太さ約10cm)がありましたが、タラノメを採りたくて枯らしています。この風除室の向こう側に大活躍中のミツバチの巣箱があります。なお、この一帯の手入れは、先週富美男さんが、風除室脇のツバキの剪定に手をつけたのがキッカケです。

火曜日の午後、壁面緑化のツタとツバキの剪定では冷や汗をかきました。ツタが屋根瓦にまで登り始めたので手を付けました。妻が母屋の中庭で除草をしている間に、スライド式梯子を持ち出したわけです。背の高いスライド梯子を移動させながら、登ったり降りたりする作業です。足場が悪く、下はコンクリート構造物です。ハラハラしました。


オオガハス

ニンジンボク

セイヨウニンジンボク
オオガハスが、咲きました。また、養蜂の師匠がくださったニンジンボクも咲き始めました。学名Vitex cannabifoliaで、クマツヅラ科ハマゴウ属だと、師匠から改めて学びました。この木を順調に育てたくて、ヒメコブシの太い枝を切り取ったわけです。実は鉢植で、セイヨウニンジンボクも育てています。この木も冬には地におろし、大きく育てたく思っています。

枝刻みをしました。風除室脇のツバキなどの大掛かりな剪定、ヒメコブシの大枝の切り取り、そして離れの壁面緑化のツバキなどから出た1週間分の剪定くずを、ナタやノコギリでさばき、その小枝を50~60cm程度に手挟で刻む作業です。これら小枝が半ば乾いたところで、焚き火。それは美味しいベークドポテトにありつける時。

今週の美味はこの「おじや」。2位は2つ。トッテンさんにおごってもらったイタリヤ料理と、週初めに初収穫したヘチマの甘酢あんかけ。実は義妹がイワガキなどを旅の土産にくれ、「これぞ」と思いましたが、美酒を引き立てて4位でした。なお「おじや」は、炊飯器のご飯が「一晩でアセをかいた」そうで、10分ほどで化けました。