アイトワのホームページ
アイトワ循環図

大胆な剪定と書生 12/12/02

 この1週間は大勢の楽しい人と関わることができましたし、庭仕事もはかどりました。その1つのピークは、妻と2人でカフェテラスの化粧直しと公道の落ち葉掃除から始めた火曜日です。電気屋の中尾さん、ホームビルダーの水島さん、そしてアイトワ塾生の後藤さんにも関わってもらい、事務複合機の導入準備、光テレビへの切り替え、そして2つ目の掘り炬燵づくりなどに手を付けています。さらに、午後から富美男さんを迎え、カリンを手始めに、庭木の大掛かりな剪定にも手を付けています。私は、柿やピーナツを収穫して5等分し、この4人に持ち帰ってもらっています。その日のうちに掘りたての生ピーナッツを湯がいて、食べてもらい、5軒でこの味を共感したわけです。

 2つ目のピークは29日の木曜日でした。富美男さんに午後からまた訪ねてもらえたうえに、かねてから迎え入れていた書生を「1人前」として扱い始めたおかげです。火曜日のカリンとアメリカザイフリボクに加え、3本の紅枝垂れザクラにも手を広げ、これら5本の背丈を2分の1から5分の3に縮めたのです。富美男さんが木に登り、バッサバッサと枝を切り落とせば、次々と書生が囲炉裏場に運びました。私は、この枝運びだけでなく、トチュウの剪定にも手を付け、書生にノコギリとハサミの入れ方などを指導しています。

 3つ目のピークは金曜日の月末でした。書生に、畝を1人で仕立て直す要領を会得させました。まずピーナッツを掘り出した畝で、混合肥料と腐葉土の鋤き込み方を、次いで畝として仕上げるクワの使い方をオサライさせ、アスパラガスの畝の手入れを1人で受け持たせたのです。この作業は宿根を残して仕立て直すという難しい作業ですが、期待以上に上手に宿根の上の土を掘り返し、タップリと混合肥料と腐葉土を鋤き込み、見事に仕上げました。混合肥料とは、発酵鶏糞と油カスに木灰と骨粉を加えて混ぜあわせたものです。

 この他の日々にもトピックスが多々ありました。それは多様な人と触れ合う機会が3つも重なったりしたので、書生の紹介を始めることにしたからです。今関ご夫妻を迎えた水曜日の午後、奥田祐斎さんの「オデンの集い」があった金曜日の夜、そして松岡ご夫妻を囲む晩餐会があった週末の午後などです。実は、火曜日にアイトワ塾があり、書生を最初に正式に紹介したかったのですが、里帰りからの帰宅が遅れ、かなえられませんでした。

 パソコンにかじりつく時間が多い1週間でもありました。明(2日月曜)日の未来EXPOでのスピーチの準備や、鹿児島大学での講義の準備などに追われたのです。余談ですが、こうした場にも書生に同行してもらい、書生を受け入れた一番の狙いをぼつぼつ現実化させたく思っています。それは、こうした場での私の発言や態度をつぶさに観察し、私生活での私のあり様と対比して、矛盾や改めるべきところを指摘してもらいたいのです。

 NZという国への「想い」を改めた週でもありました。日本ニュージーランド協会から届いた6ページに及ぶ報告書などに目を通す機会があったからです。

 紅葉がピ−クを迎えました。それは寒さが本格化したことを意味しており、畑ではトンネル栽培に切り替えるなど、霜対策にも手を付けています。また、晩稲(おくて)のタマネギの苗を植え付け、ヤーコンやコイモの初収穫もしています。

 なんといっても書生が、わが家の生き方、6次元×4次元の生活に慣れて、楽しみ始めたように思えることが嬉しくなった1週間でした。これまでの縛り付けを一段とゆるめ、里帰りの機会を増やさせるだけでなく、自由外出も認めようか、と考え始めています。
 


カリン

富美男さんに委ねました
カリン、アメリカザイフリボク、3本の紅枝垂れザクラ、グミ、そしてトチュウの剪定を済ませました。カリン、アメリカザイフリボク、そして紅枝垂れザクラの大掛かりな剪定は初めての試みでしたが、これらの木に登って樹形づくりをする作業は富美男さんに委ねました。とても太い幹を切り取る作業は(エンジンソーを取り出して書生に要領を教え込み)富美男さんの指示にそって書生が切り取りました。

切り取った幹や太い枝をエンジンソーで細切れにする作業は、一から書生に任せました。この作業自体の面白さを書生が会得すれば、ガソリンの使用量を大幅に減らす要領を会得させたく思っています。エンジンを空ぶかしする時間を大幅に減らす要領です。

剪定くずとして出た太い枝を、ノコギリ、ナタ、あるいはハサミを使い分け、「燃料にする分」と「焚き火で灰にする分」に仕分ける単純作業は私が受け持ちました。その山が予想外に早く高くなることに気づいた書生を促し、ハサミで枝を刻む作業に関わらせました。これらの山には、雨が降りだすとビニールシートをかけ、晴れると外すという面倒な事を繰り返しています。

霜が降り始めましたからトンネル栽培を始めました。それぞれ5種類の野菜を植えた2本の畝を、ビニールとレースカーテンで覆い、栽培効果を比べることにしました。昼間は覆いを外し、夕刻にはかぶせ直す面倒な事をしています。

アスパラガスの畝をこんなにフカフカにできたのは数年ぶりで、書生のおかげです。白アスパラガスを収穫できるようにする面倒な作業で、来春は美味しい白アスパラガスにありつけそうです。奥に見える畝は、ピーナッツを収穫した後で畝たてのオサライをした畝です。


奥田祐斎さんのアトリエ

レンコンの料理
奥田祐斎さんのアトリエを久しぶりに訪れました。妻はかやくご飯のおにぎりを持参し、祐斎流オデンの造り方を学んだようです。週末の夕食時に、その煮方をいかしたお惣菜を出しましたが、きちんと学び取っていたようです。今週の美味は、祐斎流オデンと今関ご夫妻に試していただいたこのレンコンの料理でした。


シンポジューム

松岡ご夫妻を囲む晩餐会
龍谷大学が開催した記念行事のシンポジュームを訪れました。松岡佑子さんが基調講演にのぞまれたからです。その折に、西本願寺の御影堂の屋根の裏側を見る機会があり、ホッとしました。古瓦が生かされていたからです。その夜は、松岡ご夫妻を囲む晩餐会でしたが、さまざまなワインを楽しみました。

古瓦が生かされていた

古瓦が生かされていた