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 ビッグな日 14/05/25

 哲範さん一家にとって、ビッグな日々でした。1週間は佛教大(学の新入)生(9名を含む)11名(の学生)を迎え、大小6つの作業に取り組むことから始まり、週末は大人4人(哲範夫婦と私たち夫婦)の歓談で終わっています。その間に、時を得た一書を贈ってもらえたり、秋田の山菜がグッドタイミングで届いたり、見事なシャクヤクを冨美男さんに届けてもらえたり、と予期せぬ幸いが次々と生じています。しかしなんといってもスーパーシェフとの触れ合いが凄かった。

 11名の学生を見送った後は、用いた道具などをキチンと片付けただけでなく補正作業も済ませています。しかし終始、気はそぞろでした。極度の睡眠不足状態であっただけでなく、2日後のことが気になってしかたがなかったからです。それはスーパーシェフの提案で、哲範夫妻は(とりもなおさず、私たち夫婦を加えた大人4人は)ビッグな課題を抱え込んでいたのです。

 先週末は、スーパーシェフ(堀口夫妻)や網田さんを午後に迎えています。哲範夫婦を励ますディスカスのためでしたが、11時過ぎまで延々8時間に及び、とても貴重な助言を得ただけでなく有意義な課題も与えられたのです。このビッグな半日に私は感激、妻は感動しています。

 堀口夫妻や網田さんたちを見送った後で、私たち4人は助言を反省するだけでなく、課題に取り組む心準備をし、さらに体勢自体を立て直す相談を午前3時までしています。にもかかわらず6時に目覚めてしまい、そのまま起床、学生を迎えたのです。実は、その前日も異なる理由で眠不足でした。それは就寝中のものすごい脚の痙攣で、4時に目覚め、そのまま起床。1日前倒ししたルーチンワークをこなした上で、午後3時からスーパーシェフ一行を迎えたわけです。

 好天で明けた月曜日は、まず、第2次のナスビとトマトの苗(先週末HCで買い求めた)を植え付け、翌日に迫った「もう1つのビッグな半日」(つまり2日前)の課題に備えています。囲炉裏場と畑の掃除。20年にわたって乾燥させたクヌギの玉切りで薪づくり。カフェテラスを飾る鉢植え植物の手入れなど。そして夕刻、喫茶店が閉まるのを待って、カフェテラスの掃除やピザ窯の調整などを済ませ、日が落ちてから8段脚立を運び込み、やおら居間に引き上げています。

 午後から雨、との予報の火曜日が明けました。明範君は修学旅行で淡路島へ出発。大人4人はそれぞれの動きを始めました。哲範さん(徹夜)は課題に集中。私は、まずテラスで脚立に登りフジの剪定と植木鉢の配置換えなど場作り、次いでブロアーやレーキを取り出して庭掃除。そして明範クンに頼まれた留守中のキンギョの餌やりなどに当たりました。妻は、宿題のピザ生地の準備と焼き野菜のソース作りだけでなく、ツタンカーメンのエンドウマメご飯を仕込み、ホウの若葉を活かした一品なども試作しました。未花ちゃんは、テラスや屋内のセッティングなど。

 もう1つのビッグな半日は、総勢10人が哲範夫妻の前途を祝し(祝儀、食材、あるいは酒類など持参で)集うパーティのようなもので、ピザつくりから始まりました。堀口さんは、妻が発酵させ損じたピザ生地の補正を手始めに、こと細かにプロとしての心構えと技などを伝授。その徹底ぶりに私は感動。未花、妻、そして義妹(堀口夫妻と直に接したいと願って参加)は感激し、学徒のごとく一心不乱。哲範さんは、課題に取り組んだ意図も披露し、拍手を得ていました。

 曇天の水曜日は主に温室仕事。木金は2度も温泉に浸かれた一泊2日の出張。好天の週末は通常通りの庭仕事でしたが、2種の種まき、2種の苗植え、一畝づくりなどを済ませています。

 この他に今週は、内外から同時に同じ演題のスピーチ(アイトワの生き方紹介)を求められたり、嵯峨祭の
に出会えたり、珍しいさなぎを見かけたりしています。未花と妻はテラスに迎えた来店客に、とりわけNZ南島、ハワイ、そしてロンドンの来店客によき思い出を与えられた様子。

 


ミーティング

美味しい焼イモ作りとその賞味
大小6つの作業(大量の枯れタケの整理、4本の木の移植、落ち葉の始末とスギの落ち枝拾い、薪や植木鉢の移動、3本のタケの切り取り、そして焚火)の「意義」や「価値」をまず紹介するミーティング。最後は、美味しい焼イモ作りとその賞味。この間は、いつものように「目的を手段にする(人生を空回りさせない工夫でもある)庭創り」を学んでもらいました。

わが国の科学界は信用失墜の観がなきにしもあらずですが、時を得た一書を贈ってもらえました。それは科学界のみの課題ではなく、私たち日本人が抱え持つ共通の弱点が露呈、共通の弱点がなせる業といえそうです。


冨美男さんが届けてくださったシャクヤク

冨美男さんが届けてくださったシャクヤク

わが家のシャクヤク
畑で枯らしたのでは勿体ない、といって冨美男さんが見事なシャクヤクを届けてくださった。まず、竹の入り口で一晩飾ったあと、カフェテラスに居場所を替えました。ちなみに、わが家のシャクヤクも咲いています。


苗木を掘り出した跡の補修

補修後
補正作業は、自然生えの苗木を掘り出した跡の補修とか傷がついた植木鉢の修繕でした。植木鉢を(ゴムハンマーの誤使用で)割った当人は恐縮していましたが、私はこれも、ここで学ぶ「意義(学習)」だし、世界で唯一という「価値」をもった鉢に(補修)すればよい、と説明しました。

傷がついた植木鉢

世界で唯一という「価値」をもった鉢に
補修後


フジの剪定

剪定後
今年最初のフジの剪定と植木鉢の配置換え。とりわけ配置換えは、美意識と手間の問題だし、共感という回答を得るか否かが関わる課題だけに「要注意」、と哲範さん夫婦と語り合いました。

植木鉢の配置換え

植木鉢の配置換え後


計り知れない意義に心打たれていました

ホウの若葉を活かした一品
もう1つのビッグな半日は、妻と義妹も計り知れない意義に心打たれていました。妻はホウの若葉を活かした一品なども試作し、この日に望みました。折よく、秋田からの山菜が届きましたが、これもご祝儀程度の出番しか得られないほど、多様多彩な集いでした。

試作

秋田からの山菜


久しぶりの虫

個人芸の鉾の練習
月曜日に、久しぶりの虫を見かけて喜びましたが、木金の出張の帰途は、懐かしい鐘の音を聴き足を止めています。嵯峨祭で若衆がリレーしながら練り歩く個人芸の 鉾を練習していた。私が若衆の年頃になった年(高度経済成長時代突入)あたりから担ぎ手がいなくなり、廃れていました。


珍しいさなぎ

ハナゲシ

ハナゲシ
翌朝、中庭で妻が珍しいさなぎを見つけています。ちなみに畑では、ハナゲシが盛りを過ぎつつありますが、新たに2種が生き残っていたことを知っています。