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アイトワ循環図

 短大は暗くなっていた 14/11/09

 多様な予定とうっとうしい天気が重なり、庭仕事は思ったようには進みませんでした。しかし、特筆すべきは。まず冬支度が一段と進んだことです。「室(むろ)」を完成させ、最後のトウガラシを抜き去りました。次いで、イノシシフェンスの出入り口も完成。これで堆肥の山のミミズが守れます。また、冨美男さんのおかげで、囲炉裏場が剪定クズで山のようになりました。

 週の前半はうっとうしい天候と風が強かったこともあり、まともに庭仕事ができたのは火曜日の午後のみです。日曜日はルーチンワークの後、後藤さんと外出。雨傘持参で佛教大学の大学祭を訪ね、アイトワを訪れる学生を改めて見直しています。月曜日はワークルームで、気がかりだった工作に手を付けました。まず「室(むろ)」で用いる容器にキャスターを取り付け、次いでイノシシフェンスの出入り口を仕上げる部品の加工(10本の細い鉄パイプの切断)です。この間に来客(舞鶴さんが相談事で)と、晴れ間を塗ってサフランの収穫をしています。

 久しぶりの好天になった火曜日は、10時過ぎまで通院。帰宅後すぐに庭に飛び出し、まずシカの侵入を点検しキンギョの餌やり。ついで背にポカポカ陽気を感じながら畑の除草とネギの土寄せ。身体が温まったところで「室」の本格的試用(まずショウガの収納)。引き続いて5か所あるイノシシフェンスの出入り口を完成させました。この間に冨美男さんを迎えています。

 先週は鉄パイプの納品も含め、6人もの人を迎えながら、長くても小1時間で用が済みました。今週は、舞鶴さんとの歓談は2時間近くも弾み、午後から迎えた冨美男さんとは6時間も一緒に過ごしています。冨美男さんはまず(5年ほど前に自然生えした)ムクの木を切り取り、次いで整枝(中庭のエゴ、旧玄関わきのツバキ、最後は旧玄関に至る坂道の2本のツバキ)でした。

 ムクの切り取りとエゴの整枝は、冨美男さんの「家屋を痛める」との提案。3本のツバキは私の依頼。妻は「蕾がたくさんついているのに」とふくれましたが、私は未来をおもんばかった。到底、私には冨美男さんのように大胆な整枝は出来ないし、思いついた日が吉日。ですから、この日の私の最後は、冨美男さんが切り取った木屑を囲炉裏場に運ぶ重労働となり、クタクタ。冨美男さんは切り取り役を、私は木クズの運び役を演じ、囲炉裏場を(先週私が切り取ったキハダなどで一杯になっていた上に積み上げ)剪定クズで文字通りの山のようにしたのです。

 このところ毎朝、NHK-TVの「マッサンとエリー」を見ていますが、この日の夕刊でマッサン(のモデル)が(その開発に)関わったと聞く日本のウイウキーが、世界最高の栄誉に輝いたことを知りました。そこで、寝酒にウイスキーを選び、「単純ネ」と妻に笑われています。

 水曜日は10時から大垣に出かけ、久しぶりに短大の理事長室で2時間ほど過ごしました。その後講義室なども覗きましたが、廊下ですれ違う学生の挨拶が暗くなっており、気がかりでした。金曜日はほぼ終日アイトワ塾生と過ごしました。まず有志と(義妹も飛び入り参加し)玄匠先生のアトリエ訪問。帰宅後は、幹事の舞鶴さんはじめ3人との打ち合わせに割きました。週末は、佛教大生5人を迎えることになっていましたし、その間に後藤さんとのルーチンワークを(わけあって1日早め)挟み込んでいました。さらに、夕刻から網田さんを泊りがけで迎えています。

 この間の木曜日のみが、今週唯一の終日1人きりで過ごす日でしたが、あいにくの雨で明けました。やむなくPCの人となり(スピーチの資料作りをしながら)雨が上がるのを待ち、昼食後庭に飛び出しました。しかし、さしたる成果をあげられずじまい。2鉢のトウテイランの手入れ。カラスに襲われ始めたのでカキとり。学生を迎える準備。そして最後の万願寺トウガラシを切り取って屋内に持ち込み、2時間余をかけて葉をちぎりとる、といった程度で終わりました。
 


食べ物屋が極めて多かった

食べ物屋が極めて多かった

学祭の入り口で回収
アイトワを訪ねる学生は、3か所で活動を食い広げており、際立っていた。他の活動は食べ物屋(が極めて多かった)とか成果発表だったが、その食べ物屋の使い捨て容器を、彼らは学祭の入り口と中央部の2か所で回収し、奥まった本部で丁寧に洗浄していた。きっと彼らの若き感受性は何か確かなものを掴んでいる、と改めて見直しています。

学祭の中央部で回収

奥まった本部

本部

本部 丁寧に洗浄

さまざまな剪定や移植などで出た木屑が溜まっており、気になっていた。そこで、短時間で目に見える成果を得たくてエンジンソーを駆使。一発でエンジンがかかり「伸幸さんのおかげ」と感謝。彼は書生時に、かつて用いていた機械の不具合(エンジンがかかりにくい、など)を知り、帰郷後、プロ用を送り届けてくれた。なお、薪は、風呂焚き用は割って、割りようがないゴツイのはストーブ用として火曜日に、それぞれの収納場所に積み上げた。



花びらが10枚(普通は6枚)だった

向こう1年分の収穫は出来た
サフランを庭の5か所に散らばらせて植えており(といっても計50球ほど)、収穫してまわると今季最多の花が咲いていた。その一輪は、メシベが4本(普通は3本)。不思議に思って確かめると花びらが10枚(普通は6枚)だった。過去3日、外出や雨のせいで収穫できず、随分無駄にした。でも、向こう1年分の収穫は出来た。

その後、シカの侵入は止まっている。生け垣(が薄くなった2カ所)にタケを渡し、それでもシカが飛び込んだ場合を考え、着地点あたりに切りダケを散らかせておいたが、これらが奏功?。でも油断せずに、今後も侵入の有無を点検し続けたい。


容器にキャスターを取り付けた。
籾殻をつめ、ショウガを収納

次にこの蓋を外すのはヤーコンの収納時。
「室」が完成した。彬さんが穴を掘って側壁と天井を石張りにし、私が蓋(ふた)をこしらえ、一冬かけてその有効性を確かめた。この度、容器にキャスター(1960年代に買い求めた海外出張用トランクについていたモノを取り外し、保存していた)を取り付け、瞳さんにもらった籾殻をつめ、ショウガを収納。次にこの蓋を外すのは(今年は、サツマイモを育てず、コイモはイノシシに全滅させられたので)ヤーコンを(ポカポカした日を選んで)収納する時。その次に蓋をとるのは来春暖かくなってから。


それぞれ異なる仕上げを要した

それぞれ異なる仕上げを要した
イノシシフェンスはほぼ満足裏に完成。なぜなら、ビシッと(した直線と平面の)無機的な仕上がりではなく、許容範囲内の有機的な仕上がりになったうえに、この度の独自に行ったイノシシフェンスの出入り口の補修は、5か所でそれぞれ異なる仕上げを要したから。残るは、施錠(?)方式と温室や(建設予定の)トイレとの接点おやび温室との接点の固定のみ。

それぞれ異なる仕上げを要した

施錠(?)方式

トイレとの接点

おやび温室との接点


5人連れで訪問

小さな皮革を所望した
玄匠先生のアトリエを5人連れで訪問。私の他はいずれも初訪問で、初めて体験する時空と作品にとても心を打たれた様子。私は、見事に染まった柄物の皮革とその製品を各種見たり触ったりして、吾ごとのように嬉しかった。網田さんは本来の柿渋染めの暖簾(のれん)などを買い求め、義妹は絹のスカーフを買い求めた上に、小さな皮革を所望した。