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●アイトワのホームページ
●アイトワ循環図 |
氷魚(こまい)と小舞(こまい) 15/04/19
先週末は(天気予報では雨でしたが)ほどよい花曇り。「これなら(満開のベニシダレザクラは)十分(翌日まで)持つ」と喜んでいます。しかも、日曜日の予報は晴れでしたから、勇んで庭掃除に取り組みました。週初に楽しい予定が入っていたのです。妻は先に庭に出て(温度計道のハクモクレンの落花掃除から手掛けて)いました。私は後藤さんを見送った後、急いで庭に飛び出し、久しぶりに周回路の掃除をしました。
日曜日は予報通りに晴れ。妻は早朝に起き出し、今年初の「春の花弁当」の準備から手を付けました。私は雨と低温で見合わせていたミツバチの巣箱の設置から始動。10時に午前のお茶の後、妻は人形教室へ、私は畑へ移動しました。畑では菜の花(十字花植物)が盛りでした。エンドウのフレームを外したり除草に励んだりしながら11時を待ちましたが、そのおりに1つ、心配ごとをしています。すっかり日は昇り、心地よく気温は上がっているのに、どこを見渡してもミツバチの姿がなく、羽音もしていなかったことです。
約束時間通りにお花見の来客が到着。私たち夫婦共通のファンです。まずお茶は、この日は終日ポカポカ陽気でしたから、囲炉裏場でとれました。ベニシダレだけでなく、ハナスオウ、ヤマブキ、シャクナゲ、あるいはヤマツツジなども満開です。小鳥もにぎやかでした。昼食は、私にとって実に楽しいハプニング。妻の生徒さんたちと合流です。この日、トッテンさんからタケノコが届き、夕刻は橋本宙八さんを迎え、しばし歓談。その後、日が陰るまで妻とハナザンショ摘みに手を付けるなど、とても充実した1日でした。
翌月曜日はまた雨で明け、うっとうしい日に逆戻り。「なんと」その肌寒さと雨模様は水曜日まで続きました。日曜日の好天はウソのよう。天の恵みであったのでしょうか、庭は1日にして春めいていました。ヒメリンゴやジューンベリーも咲き始めました。
月曜日からの雨の3日は、温室のルーチンワークの他は、終日書斎で読書と資料の整理が基本でした。そして、水曜日の夜に、深夜まで妻に付き合わせ(寝酒の肴の用意)、なぜ「もっと早く、勉強好きになっていなかったのか」と悔やんでいます。
その間のトピックスは、月曜日はアイトワ塾、塾生と未来を洞察したり、敗戦後の混乱を振り返ったり、その後合宿の予定も組んだりしています。火曜日は、テラスでテントの張替工事が始まる日でしたが、雨になり気の毒でした。夜は常寂光寺で、地区の美観対策などを話し合っています。水曜日は、雨が上がり、陽が射したかと思う間もなく雨、冷たい風、ヒョウのごときミゾレ雨。この合間を縫って花芽とハナ山椒を摘み取っています。
4日ぶりの好天になった木曜日は、朝食後すぐに庭に飛び出し、懸案に取り組みました。まず第1次エンドウの畝の周辺で、長けたアイトワ菜を抜き取り、堆肥の山に積み上げ。この過程で(菜花漬けに活かせそうな)花芽を摘み取る。次いで、第4次エンドウの支柱たて。そして残っていたハナザンショ摘みながら、結と亡き母を思い出しています。
この日の午後から3泊4日にわたって網田さんと行動を共にしています。まず初日は、南丹に出かけ、橋本宙八夫妻(終の棲家を創出し直し中)を訪問。翌金曜日から1泊2日で長野まで出かけ、夜遅くの帰宅となり、わが家にまた泊まってもらいました。
南丹では、宙八夫妻の人徳だと思いました。ことごとくシロアリに蝕まれていたという基礎部分がよみがえりつつありました。支援に立ち上がった建築家・佐野先生はコマイ組みの最中でした。大工さん(茅葺き屋根の田舎家の造作に秀でた)にも恵まれていました。
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ベニシダレザクラ |
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ハナスオウ |
満開のベニシダレザクラの他に、ハナスオウ、ヤマツツジ、ヤマブキ、ヒメリンゴ、あるいはジューンベリーなどの樹木が、チューリップ、アネモネ、ムスカリ、ツボサンゴなどの草花が花盛り。野にはオドリコソウ、ヒメオドリコソウ、タンポポ、スミレ、あるいはキンポウゲなども咲き乱れ始めています。 |
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ヒメリンゴ |
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ツボサンゴ |
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十字花植物 |
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十字花植物 |
畑では十字花植物も咲き乱れており、新たなアイトワ菜を誕生させそう。今年初めて現れた苦み走ったアイトワ菜は(12月撮影)、開花期が遅れており、つまり他との交配に関われそうになく、品種が固定するかもしれない。 |
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十字花植物 |
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十字花植物 |
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アイトワ菜 |
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開花期が遅れており |
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私たち夫婦が共にファンである人・嘉田由紀子さんを迎えた。この日も人形教室があったが、生徒さんはいずれもが私たち同様にファンだとわかり、実に楽しいハプニング。春の花弁当をみんなで賑やかに楽しむことになった。 |
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ハナザンショ |
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菜の花漬けにする花芽 |
今週は、とても面倒な作業を2つ、私がほぼ1人でこなした。ハナザンショは3度に分けて摘みとった。菜の花漬けにする花芽は、いつも最後にまとめ採りをするが、とりわけ後の方は、面倒な作業。細かい芽(これが何とも美味)まで摘み取りながら、1本1本抜き取って一輪車に乗せ、まとめて堆肥の山に積み上げる。 |
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これが何とも美味 |
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堆肥の山 |
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創出のし直し中 |
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創出のし直し中 |
橋本宙八夫妻は実に堅実で誠実な人だ。生涯をかけて手造りした半断食道場は放射能汚染され、その上に東電と国家に裏切られ、突き放されたようなもの。南丹で古民家を手に入れ、創出のし直し中。柱と土台はことごとくシロアリに蝕まれていた。でも、宙八夫妻の人徳だ。古民家造りに詳しい大工さんと巡り合い、佐野教授(建築学)にいたっては自ら造作(この日は小舞組み)に通うなど、大勢の人の声援を得ている。私は声しか出せないけれど、網田さんは手も出しそう。 |
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柱と土台はことごとくシロアリに蝕まれていた |
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佐野教授にいたっては自ら造作に通う |
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長楽寺 |
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図書館 |
1泊2日で長野に出かけたが、狙いの1つは、姨捨伝説の地(長楽寺や図書館など)を巡り、前回の満蒙開拓団の脚跡めぐりを思い出すことだった。まず姨捨駅から始めており、戦没画学生慰霊美術館「無言館」で締めくくっている。 |
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姨捨駅 |
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戦没画学生慰霊美術館 |
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戦没画学生慰霊美術館 |
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日本ペンクラブ創立80周年記念 |
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島崎藤村の理解を深める |
2つ目の狙いは、日本ペンクラブ創立80周年記念特別企画≪ふるさとと文学≫を訪れ、ペンクラブと島崎藤村の理解を深めることだった。その前に、楽屋で朗読の中村敦夫さんと、語りの神田松鯉さんに挨拶できた。 |
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朗読の中村敦夫さん |
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語りの神田松鯉さん |