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 5年がかりの苔庭とキウイブラザー 17/07/02

 「これを見たかったの」との妻の歓声から始まった一週間でした。白いサラの落花が、座敷の前の雨でぬれた苔庭に広がっていました。この日は、佛教大生を迎える日でしたから、おのずとこの光景造りに、要した5年の歳月を振り返りました。元は池田隼人首相の「貧乏人は麦を喰え」への発奮でした、その後、5代前の佛教大生が大きな円卓状のツツジの植え込み切り取りから始まった作業でした。

 日曜日は、前日からの雨は上がったとはいえ、ドンヨリした天候でした。3人の男子学生は手分けをして、2つの作業に取り掛かりました。この日は囲炉裏の舗装に手を付ける日でしたから、1人は囲炉裏場の剪定クズを燃やし切る作業に当たり、その間に残る2人には「方丈」の北面で、カシの植え込みの移植をしてもらいました。ところが、小雨が降り出し、予定変更です。舗装はあきらめ、立ち枯れヒノキの切り取りに取り掛かってもらいました。それがヨカッタ。私も含めて4人で切り取れたところで雨が強くなり、やむなく、昼食を温室でとった後、解散。この日の焼き芋はパス、になりした。

 当週は、週の後半から3連泊の出張予定が入っていましたから、中日までに方丈の外回りのデザインを完成さることにしました。それは方丈の雨だれ対策でもあるわけです。東面は、先週一旦完成させましたが、先週末の雨で補修が必要であることが分りました。そこで、学生が日曜日にカシの移植を済ませた北面で、また一石二鳥の雨だれ対策をしたのです。折よく、週の中日までに2度も雨に恵まれ、3日にわたりましたが、し終えました。あとは、カバチに張る追加の陶板を待ち、貼り付けるのみです。

 この3日の合間を見て2つの大事な庭仕事に手を付けただけでなく、4つのそれ相当の時間を費やす大事な案件(3つは予定していましたが、1つは降ってわいた)に取り組んでいます。その内の2つはパソコンがらみの作業でしたから、月曜日のルーチンから3日続けて後藤さんの世話になりました。その1つの案件は、ユーティリティ小屋での作業もあり、2つ目のアシナガバチの巣を見つけました。降ってわいた案件は、警察の世話にもなりましたが、誠実な警察官の対応にココロを打たれました。

 庭仕事の1つは、4種の夏野菜が揃って収穫でき始めた火曜日に、3種の野菜(ルッコラは先週の内に済ませてあったので、カラシナ系のサラダナとノラボウナに加え、2本のアイトワ菜)の種採りです。その計4体のトルソー(種を結んだ野菜に被せた白いレースカーテン地の袋)は先週の晴れ上がった日に、袋ごと温室に取り込んでありましたので、その始末でした。

 もう1つの庭仕事は、防鳥ネット張りです。まずブルーベリー畑に大きなネットをスッポリと被せました。残る個別に植えた数本のブルーベリーは、後日に廻しました。次いで、トマトが(先週、張り始めながら中途半端になっていたので)カラスに襲われたことが分かり、張り終えました。

 かくして久しぶりの3連泊の出張に出かけたのですが、最後の1泊はBBQパーティに招いてもらえたのです。とても楽しかっただけでなく、2つのありがたい思い出が出来ました。めったにしかお目にかかれない花にめぐり合い、キウイブラザーを偲びましたし、10年ほど前から気になっていたジャガイモの餅にありつけたのです。しかも、旅の合間に目を通した読み物にも恵まれ、「日本人の民度が試されていそうだ」と気付かされました。その最初の試練は都議選でしょう。
 


白いサラの落花
妻の歓声につられて庭に出てヨカッタ。雨でぬれた苔の上に白いサラの落花が広がっていた。妻が地ならしや草を抜き、乾季に気づけば私が水をまき、やっとこの日を迎えた感がする。


カシの植え込みの移植

移植後

木が込み入っていた

枝落とし
2人の学生は、「方丈」の北面でカシの植え込みの移植に当たり、植え終えたところで小雨が降りだし(大きな木の下は小雨に悩まされずに済むので)、やむなく懸案だった立ち枯れしたヒノキの切り取りに手を付けた。木が込み入っていたので、まず邪魔になる枝落とし。やおらダルマ落とし方式を採用。落とす時はチョッと危険なので、私が当たった。切り倒し頭部は、また学生が当たった

ダルマ落とし方式を採用

頭部は、また学生が当たった


北面の見通しが立ち

濡れ縁がある南面

温度計道
「方丈」の東面に次いで、北面の見通しが立ち(いずれはもう1本、植え込みを増やす)、外回りのデザインは完成したのも同然。濡れ縁がある南面は触る用がなく、西面は死角だ。北面の雨だれのハネカエリを防ぐリュウノヒゲは、温度計道にせり出した分を抜き去って当てた。


ユーティリティ小屋の時計

アシナガバチの2つ目の巣
チョットした工事のために、ユーティリティ小屋の時計の位置を(切妻屋根の中央下方から)右下の変えることになったが、その工事を始める時にアシナガバチの2つ目の巣が見つかった。工事の人は殺そうとしたが、「よしんば刺されても、死ぬことはなく、むしろ抗体を造れて体に良い」と説得した。結局、刺されずに済み、「残念でした」と見送った。


4種の夏野菜が揃って採れ始めた

白いカーテン地(トンネル栽培や採種に用いる袋)
がすべて、畑から取り除かれた

 
4種の夏野菜が揃って採れ始めた日に、主要冬野菜4種の種を採取した。これで妻が嫌う白いカーテン地(トンネル栽培や採種に用いる袋)がすべて、畑から取り除かれた。


ブルーベリー畑に大きなネットをすっぽり被せた

 
ブルーベリー畑に大きなネットをすっぽり被せた。残る個別に植えた数本の木のカバーは、今年は方式を考案して仮被せで済ませ、次年度から恒常化したい。


楽しいBBQパーティだった

 

西洋菩提樹の実
楽しいBBQパーティだったし、西洋菩提樹の実や、めったにしかお目にかかれない(40年に1度とも聞いた)マオランの花を観ながら庭を巡り、キウイブラザーを偲んだ。マオランはニュージ―ランドヘンプとも呼ばれ、ニュージ―ランドのマオリ族が主要繊維の原料にしていた。私のニュージ―ランドの親友は、私をキウイブラザーと呼ぶ。BBQではジャガイモの餅にありつけた、幾年か前の北海道出張時に、この餅つきに出くわし、それ以来気になっていた。

マオランの花

ジャガイモの餅