「月日はいよいよ速く流れていく」01/11/16
毎週きっちり更新されている森さんは、本当に凄いなあと思う。それでいて毎回何かハッとさせられる事柄が必ずある。
さて、前回の更新からも本当に色んな事があった。
もう10日以上過ぎてしまったが、家族を連れて車で東北旅行をしてきた。私の故郷である秋田県五城目町を流れる馬場目川上流の国有林にブナを植えるイベントに参加するのが主な目的だった。
白神山地が世界遺産になってブナという木は広く知られることとなったのだと思うが、ブナ林は保水力が高く、安定した生態系をつくる。この木は、300年もかけてゆっくりと成長して、朽ち果てるのである。ブナの森は、新緑から紅葉まで、とてもとても美しく、空気が澄みわたっている。
このブナを植えるという行為は「経済効率」という観点からは思いも及ばない無駄なことであるが、子孫に残すものとしては、これ以上大事なものもないのではないかという気がする。森がないと水がなくなるのだ。
その前日は、秋田県阿仁町にある「安の滝」を散策した。この滝は、落差90メートルの2段になっている滝で、全国有数の名瀑である。車から降りて、1時間程ゆっくりと歩くと滝にたどり着けるのだが、この散策路も渓流のあるブナ林で、これまたとてもとても美しい。今回はあいにく木の葉がほとんど散ってしまっていたが、10月10日頃に行ってみると、まさに絶景なのだ。
植林の後は、安比高原に向かって、末峰さんのペンションに泊めて頂いた。ここも大のお気に入りで、もう4,5回泊めて頂いている。
このペンションは肩肘張らないもてなしが心地良くって、もう何度も泊めていただいている。
料理は、ご主人が川で釣ってきた岩魚や、山で採ってきたキノコを素材にした洋風料理で、素朴だけど、繊細で、心づかいを感じるものだ。コーヒーは、豆を直輸入して自宅で焙煎していれてくれる。
(ネットでも販売しています。HPをご覧ください。) 音楽は、LPレコードが800枚もあって、レコード針のプレーヤーから、ジャズやクラシックが流れる。本もたっくさんある。(マンガも多くって子供達がくぎ付けになっていた。)
奥さんは、いつもスッピンで素朴な感じだけど、「昔は、相当きれいだったんだろう」と想像されるし、旦那さんは、ちょっと無口ではにかんだ風で、いかにも喫茶店のマスター風である。子供達は、私の妻に言わせれば「北の国から」の純ふうで、東京のうちの近所の子供達とはちょっとオモムキが違う。
さて、仕事の話に移る。
不確定なことばかりで、ここで書けない事が本当にもどかしい。
シュタイナー・シティやら、都内のエコ・ビレッジやら、地域通過やら、コミュニティ・ビジネスやらと、次の時代を切り開けそうな何かが周りに散在しているけど、どれも道なき道ばかりで、もう少しで形になりそうかなと思いながら、日々右往左往しているというのが現状である。あと少しで、…………。
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