back

「私の家づくり パート2」  02/09/03

 今年の2月だったと思う。ヘンプ・レボの赤星栄志さんとお会いしていて、ヘンプのことを色々と教えてもらっている時に、「千葉に、『本州の木の城たいせつ』といわれている処がありますよ。」と教えてくれた。

「へー、そりゃ、願ったりだ!」と思った。

赤池学さんの「世界で一番住みたい家」という本で、この「木の城たいせつ」という会社を知ったのは、やはり4年前程前だったと思う。安価な輸入材全盛のこの時代に、北海道の地域材を出来るだけ多く使い、高品質な家をつくるハウスメーカーである。栗山町に、製材からプレカットまでを一貫して行う大きな工場があって、宮大工だった社長の業を機械化して、その工場で全部加工して、現場では短期間で組み立ててしまう。国産材を使っても決して高くない。(因みに、その本には、相根さんも登場する。)

早速、会社に戻って、インターネットで調べた。それから、上司を誘ってモデル・ルームを訪ねたのその翌週の事だったと思う。その会社が、結局私が家づくりをお願いすることになった白門建設さんだ。(ホームページは、http://www.hakumon.co.jp)

 玄関からリビングに通じる障子の引き戸を開けると、確かに、空気が澄んでいて、吹き抜けから差し込む日差しが穏やかだった。

 リビングの真ん中に階段があって、それを登ると、吹き抜けを通して、間仕切りの少ないその家の全体が一望できるようになっている。

 吹き抜けの手すりに手をおいて、すうっと深呼吸して、階下の上司に向かって言った。
「うーん、いいですね。この家、つくりましょ!」

 それからこのモデルハウスには、かれこれ10回も通ったかと思う。

社長の肥沼さんに会ったのは、2度目に行った時だったと思う。家づくりに対するウンチクを爆弾のようにまくし立てて喋る人で、必ず最後に「はー、はー、はー」と豪快に笑う。

この白門建設さんは、年間500棟も建てるような「木の城たいせつ」とはとは違って、なかなかこじんまりした、アットホームな感じのハウスメーカーである。社長が言うには、「この会社は、スロービルダーを目指しているんです。沢山建てる必要はないんです。」との事だった。

(つづく)

topへ戻る

このサイトへのご意見、ご感想などは、staff@shizen.ne.jpまで