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北朝鮮とキーホールガーデン 03/04/01

 ある大学の先生の北朝鮮に就いての講演を聴く機会に恵まれた。

 「日本人の北朝鮮に対するイメージと言うのは、基本的には無関心。そして蔑視と、その表裏である脅威論という事になってしまいます。でも反対に、例えば、脱北した人達にアンケートをとってみると9割が日本に行きたいと言うんです。彼らにとって日本とは、とても酷い事をされたという感情を持つ一方で、日本人は、勤勉で親切で学ぶところの多い人達であり、そういう日本を憧憬の目で見るのです」。

 「一体、餓死者と言うのはどれぐらいいるのでしょうか?」尋ねてみた。

 「この15年で人口の5%くらい飢餓で減ったようです。人口が2000万ですから100万人程という事です」。

 「もっと、そういう事実こそマスコミが報道すべきだと思います。そもそも、人道支援が政治の駆引きの材料になることなど、あってはならないのです」。

 先生がおっしゃるは、2000万人の人口をもつ高度に統合された文明が破綻すると言うのは、歴史的にも殆ど例がないことなのだそうだ。未曾有のカオスが数年後にほとんど確実にやってくる。

 この国は、距離的にはとても近い場所にあり、1945年まで日本と同じ国だった。そして日本政府はこの地から数十万人を連行して強制労働させた。これは私が体験した事ではないが、一般的に歴史的な事実とされていることである。

 太平洋戦争が終わった時、この地が共産主義陣営の国になった為に、こうした事実に何らケジメを付ける事もなく、いまだ国交すらない。

 「何を仕出かすか分からない国」と奇異の目で見る事で済ましてしまっていいのだろうか?


さてさて、


「10年幸せになりたかったら結婚しなさい。一生幸せになりたかったらガーデンニングをしなさい」という言葉を酒勾徹さんから教えてもらったのは、1999年1月の事だった。ニュージーランドのレインボーバレーファームで行われたセミナーで、のレクチャーでの事だった。

 あれから4年経って、ようやく小さいけれど庭をもつことが出来た。酒勾さんが作ってくれたデザインをベースにして、素人が見よう見まねで庭を作り出す。

 土曜日は、キーホールガーデンを作る為に、ホームセンターで大量に資材を買い込んだ。コンクリートブロック200個、モルタル30袋、砂利20袋。自分でトラック運ぶことから始まる。

 キーホールガーデンは正しくレインボーバレーファームにあった畑だ。レイズドベッドに鍵穴の様な形の食い込みを所々に作るもので、畑の中に入らずに作業が出来るようになる。

 土日は体を目一杯使うので、土曜日も、夕飯食べたら、そのまますぐに眠り込んでしまった。

 目が覚めたら、夜中の2時。寝室から外を眺めると、作業中の畑が街灯で照らし出されている。それを眺めていると、妙に気持ちが高ぶってくる。

 そのまま、図面を出して庭木のレイアウトを書き込む作業をし出す。そして、6時前に空が明るくなって来たので、外に出て作業を始めた。それから明るくなってきたので外にでた。結局、暗くなるまで働いてる。

 ふつふつと充実感がわいてくる。

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