くみとり 03/06/16
トイレのオガクズが随分真っ黒になってきて、交換しなきゃいけない。もう2,3週間前から妻に何度も言われていて、言うほうも言われるほうもウンザリという空気になってきた。この週末、思い腰を上げることになる。
バイオトイレを販売している東京サンツールさんもオガクズは宅急便で送ってくれるのだが、どうせなら地元で調達した方がいい。タウンページをめくって製剤所を探すと隣の集落にひとつあった。電話をすると奥さんが出て、用件を話したら「どうぞどうぞ」という事になった。すぐに子供達を連れてスーパーに行き、特大のゴミ袋とお土産に日本酒1パック買い込んで製材所に出かける。
製材所に行ったら、作業員さんが、わざわざ自分の仕事を止めて、工場の2階にあるオガクズの収納庫に上っていって、ゴミ袋に詰めてくれたので、すっかり恐縮してしまった。
製材所には、丸太やら製材した木材やらが沢山おいてある。奥さんと立ち話をしていると、こんなことを言う。
「やっぱり気候風土にあった地元の木で家を建てるのが一番いいんですよ。この辺は山武杉の産地で、ここにある木はみんなその辺の山にあったものです。木なんて安いですから、いっぱい使ってくれたらいいんです。誰かこの辺に家を建てる人がいたら紹介してくださいね」。
家に戻って、バイオ・トイレの中のオガクズをかき出す作業を始める。中に手を入れるととっても暖かいのに驚く。発酵で温度が上がっているのだ。中には固形物は殆どなく、オガクズもほんの少しアンモニア臭がするだけで無臭に近い。ステンレスのピットの中にスクリューが入っているので、取り出す作業はかなり面倒である。量が少なくなると手でかき出すしかなくなる。結局一輪車で2台半程のオガクズを取り出して、土づくり用と思って何も植えてない畑に移した。それから、新しいオガクズ、ゴミ袋4つ分をピットの中に入れ、スプレーガンで水を入れて十分ぬらして、作業は終わった。
兎に角、ずっとノドの奥にトゲが引っかかっているような気分から開放された。汗だくにって1時間半の作業だったが、終わって飲んだビールの上手かった事といったらない。
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