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炭酸ガス75%カットは結果 06/03/26
先週末は丹後の宮津で、地球デザインスクールの基礎講座の最終回がありました。「炭酸ガス75%削減の生活」とのサブテーマがついていましたが、これまでの2回を序曲とした組曲のような形に仕立て、1つの提案をしてきました。つまり、環境問題をこれまでの生き方を継続させるために克服しなければならない課題と考えるのではなく、新しいパラダイムの構築を不可欠にした問題と位置づけ、その対応例の1つのを紹介する形で「未来への立ち向かい方」を提案したのです。
まず、「炭酸ガス75%削減を目的や課題にしたことはありません」と切り出し、しかし「今やわが家では排出する炭酸ガスの量よりも酸素に戻す量の方が多いような生活になっています」が、それは「幸せな人生や豊かな暮らしを追い求めた結果です」とつなぎ、「そうした暮らしを会得しあえる空間を組織的に創りたいものです」と結びました。つまり、相互扶助関係の確立(初回のコミュニティ設計論)と自己完結性の向上(次回の自給自足論)を矛盾しないように私的に結び付けた成果を紹介し、「これなら私にもやれる」と参集者に思ってもらおうとしたわけです。
この生き方のきっかけは商社マン時代の覚醒です。当時、お金さえ出せば何でも欲しいものが手に入ると錯覚しかねない社会を是と見ていた自分に疑問を感じたわけです。それは、それまで躍起になって追い求めていたの幸せや豊かさの見直しを迫りました。だから、私流のプロポーズをし、相互扶助関係を濃密にしてより自己完結性を向上させる生活に挑戦しています。雨とか愛犬との付き合い方や緑の生かし方だけでなく、ソロバンのはじき方や食生活のあり方まで改めました。また、潜在能力に気付けずじまいの人生では残念ですから、創造的な生き方を目指す工夫も凝らし、夫婦で励ましあっています。そのおかげで、短大では環境論を「自活する悦びと誇りの源泉」として説くような形で展開もできましたし、炭酸ガスの排出量の多寡は孤独や薄幸のバロメーターではないかたと疑うまでになった、と述べています。帰路、原初的な酒の造り方といわれる生酛(きもと)仕込みの酒を求めて伊根に立ち寄りましたが、まだ絞れていませんでした。
月曜日から火曜日にかけて急遽東京に出かけました。私たち夫婦をねぎらう一席を設けてくださる人たちがあったのを幸いに、妻の個展会場に詰めたのです。おかげで、初めて後片付けにも立ち会うことができたのですが、妻がこれまで無事に個展を開いてこれたわけが分かったような気分になりました。さまざまな面で大勢の人たちに支えてもたっていたのです。
水曜日から自宅を基点に動けたのですが、あまり庭仕事には時間を避けませんでした。朝日カルチャーセンターの最終回に出かけ、意見交換をしたあとで居酒屋に場を移して深夜に帰宅したり、ある研究機関のメンバーを16人も迎え入れ、エコライフガーデンの狙いや機能の説明だけでなく意見交換までしたりしたからです。両意見交換では団塊の世代の動向が話題になりました。
あまり庭仕事には集中できなかったとはいえ、温室や風除室の鉢植え植物への水やりとか大小3つあるメダカの水槽の整理だけでなく、気になっていた中庭の草抜きもできましたし、クコのアーチを日本版ホームビルダー(を目指してもらっている青年)に頼んで新にしたり、金太のそばの小屋に防腐剤の塗り直しをしたり、夏野菜の畝作りに手を付けたりしています。
クコのアーチは、1本200円ばかりの鉄筋を用いたのですが、その青年は加工工場で円弧に曲げてもらうと5000円もかかる、といって自力で曲げ始めました。その曲げる作業を手伝っていた時に思い出したことがあったのです。それは金太のそばにある小屋が、私が基礎工事から手をつけ、電気や水道工事、屋根ふきや樋つけなど、すべてをホームビルダーのごとく1人で造ったものであったことです。今は当初の目的とは異なる使い方をしていますが、その塗装をし直したわけです。
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「庭は花盛り」のシーズンを迎えました。樹木ではサンシユ、枝垂れ梅、ミツマタ、椿など。草花では水仙、バイモ、クリスマスローズなど。野草ではナズナ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリなど。庭が花盛りになると、少年時代に夢見た桃源郷を思い出します。
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天橋立まで足を伸ばしました。地球デザインスクールは、公共乗り物で行くとすると天橋立が最寄りの駅です。このたびは自動車酔いする人を天橋立駅に出迎えるために出向き、ミニ観光を楽しみました。
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セミナーハウスが稼動するようになれば、宿直者の設備も必要になるようです。その候補地を見学しましたが、私は自給自足率の高い宿直施設に出来ないものか、と密かな夢を描きながらブッシュの中を泥だらけになりながら歩きました。研修を受けに来た人に見学してもらい、納得しやすくする施設にも生かすためです。
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フノリを用いて髪を結った皇女和宮です。妻の個展会場で一角を占めていました。この髪に用いた絹糸を造った職人からもらったフノリを用いています。
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クコのアーチを作り直しました。これまでは竹のアーチを作り、それに沿わせてクコを育て、竹が朽ちるまでにクコが自立できるようにしたいと期待したのですが、クコは期待したほど速やかに幹が太くならず、自立は難しそうですので恒常的な支柱を用意したわけです。手で曲げたいびつさを気に入っています。
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塗装をし直した金太の側にある小屋です。剥げたところだけ塗り直しました。1986年春の手作りで、当初は観光シーズンの休日だけソフトクリームを販売し、喫茶室の収容量の不足を補うために作ったのですが、JRが近所のトロッコ駅でソフトクリームまで売り始めましたから、その後はイヌの餌や資源ごみなどを保管する多目的小屋に転用しています。
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「まあ、うれしい」と妻が大声を上げた写真です。個展会場に多くの方から「花」を届けていただきましたが、その中に根のついたものがありました。その花の命を庭先で永らえさせてあげるといって、個展の受付けだけでなくご主人と後片付けまで手伝ってくださったご夫婦が持って帰ってくださり、その様子を知らせてくださったのです。
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