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アイトワの年末年始 07/01/07
大晦日は庭掃除と来客の応対で過し、元日は素晴らしい初日の出で始まり、見事な平茸で暮れています。ハマグリを手に入れずに元日を迎えたのですが、それに余りある食材に恵まれ、会話も弾んでいます。いつものように穏かな三が日でしたし、庭の七草で粥を楽しみました。
大晦日の庭掃除は、パーキング場から周回路の石畳道にいたる2度目の掃除でした。市道とパーキング場との間の植え込みゾーンに溜まった落ち葉をかき取って燃しながら、パーキングの砂利の間に溜まったゴミを吹き飛ばして取り、そのあとの乱れた砂利をレーキでならしたわけです。石畳の掃除は、サクラソウの苗を植え込みながら進めました。妻は、最後の買物やおせち料理の合間をみて庭に出て、樫の木の大剪定で乱れた苔庭を掃除していました。妻の念願道理に、新旧2台の同機種のブロアーが庭で初めて揃って唸り声を上げたわけです。
この間に、私はチーズケーキを4つも食べました。最初の客は「クニに帰る前に立ち寄った」との顧問先の経営者で、私が提案した会社理念の印刷物を、「仕事納めの時に配った」と持参してもらいました。小さな会社なのに、従業員から「何を励みに働けばよいのか」と質されたからです。お金のために尻を叩かれたのではたまらない、との若者が増えたようです。最後の客は、ブロアーを直してもらった知人で、グラインダーも直り、4つ目のチーズケーキの賞味です。例年のごとく、21年来喫茶を守ってきた妻の仲間の1人からの差し入れで、手作りです。この間に東京から「注連縄が届いた」との電話があり、「早速お袋が飾り付けている」と知らされています。
こうした合間に、妻から今年は「ハマグリを買わなかった」と聞かされています。行きつけの魚屋は1個250円もするから「予約のあった分だけ取り寄せた」そいです。ハマグリの吸い物はわが家の元日の恒例でしたし、私の好物ですが、だからといって妻はハマグリを求めて次の店に走る人ではありませんし、私も走ってもらいたくない。母が生きていたらそうは行かなかったでしょうが、無事にアイトワらしく1年を締めくくれました。除夜の鐘を聞きながら長風呂を楽しんだうえ、頂き物の半生ソバを味わい生酒を傾け、やすみました。
元旦は初日の出を眺めた後、妻と大福茶から祝いの朝餉です。大福茶の昆布、梅干、茶葉に始まり、お雑煮の白味噌、締めくくりの数の子とご飯の米だけでなく、お煮しめの食材も多くが頂き物でした。同様に、わが家が届けたものもこうして楽しんでもらえているのかもしれない、と考えました。夕餉の吸い物の具と、寝酒の肴のソテーは、夕刻にもらった見事な平茸でした。風呂は友の手になる本を読みながら焚き、ゆったりと温まり、2時まで妻と対話をしています。
三が日は白味噌の雑煮で、4日から焼いた餅が入る澄まし雑煮が混じります。お煮しめは三が日で片付け、4日から平常のメニューです。三が日は屋内で作文や読書や年賀状などのモジに親しみ、4日から庭に出てモノに触れるようにしています。4日は、ヤーコンの葉を刻み、エゴマを脱穀し、ウコンの掃除でした。よく晴れた5日は、暮れに倒した樫の木の枝葉をさばいて燃し、夕刻からウコンの乾燥に手を着けています。雨の6日は、一書の編集作業に費やしました。その間に嬉しい知らせや悲しい知らせもありましたし、知人と楽しい語らいもしましたが、いたましい事件や「理念なき国家」の教育改革、海外派兵、防衛省へ昇格、憲法改正の機運などを嘆いてもいます。
新聞でゴア前副大統領が出る映画『不都合な真実』の予告を見ながら、ゴアさんが大統領になっていたら、イラクでの犠牲はもとより理念なき小泉さんの日本安売りやプレスリー詣ではなかったはず、と考えました。かくして週末を向かえ、小雪の下に庭で妻が積んだ七草を刻み込んだ粥を味わいました。ホトケノザだけはキク科のタビラコでななく別名サンガイグサです。
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門扉の注連縄、注連縄作り初参加の人たちのために作った見本です。今回は注連縄を11も造ることになりましたから、大勢の飛び入りが予測された当日では無理と判断し、前日に藁仕事だけ済ませておきました。当日、さらに3つも造りましたから、愛犬に分けてあげました(右)。橘の実が足りなかったので、庭のユスリハの葉を初めて用いてみました。
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元旦はかくあけました。7時15分でした。室内温度は7℃。水鉢には厚い氷が張っていましたが、薄着のまま庭にたたずみ見とれました。松の大剪定をしておいてよかった、と思ったものです。不凍の泉の水温は9度でしたがこれは怪しい。10度から60度までしか目盛りがない風呂用の温度計ですから。今度買物に出たときに、適切な温度計を買い求めたく思っています。
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この度のお煮しめ。朝は白味噌の雑煮を、夜は澄まし汁か茶碗蒸しをそえて、三が日で片付けます。昼はとろろソバや下ろしソバなど麺類です。澄まし汁に、この度はハマグリに代って平茸とトロロ芋が生かされたり、トウガン汁が取って代わったりしました。わが家では希少化にある食材などは買い求めないことにしています。
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一番楽しかった賀状、「いのバウアー」
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見事な平茸。「庭で採れた」といって知り合ってまだ日が浅い知人に、元日の夕刻に持参してもらいました。寝酒の肴になったソテーには思わずほほが緩みました。こんなに美味なキノコは初めてです。イタリアで賞味したはトリュフの比ではありません。妻もよほど気に入ったのか、調理を追加し、2時まで対話に付き合っていました。
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洗ったウコンと脱穀をしたエゴマ(左上)。ウコンは翌日スライスして(上)、ガスストーブの前で乾燥させました(左)。今年のウコンはオレンジ色がかっており、スライスを担当した妻の手も、乾燥係を引き受けた私の手も真っ黄色になりました。
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刻み終わったヤーコンの葉。葉茎を吊るし干ししたあと、今回は葉をちぎってさらに乾燥させ(右)、その上で刻みました。太い軸をはずして葉だけ刻みましたが、これが美味しければ、来年からこの方法を採用します。もちろん乾きが遅い太い軸は別途干していますから、茶に使わない場合は刻んで沐浴材に入れます。
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