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最高の企業防衛策 07/06/10

 先週末、旧友に関する辛い知らせが唐突に届きました。翌日曜日に、知人の50周年記念パーティーがあったのですが、それに参加するどころの心境ではなくなったのです。旧友の1人が経済的に窮地に立たされたかと思うと気が落ち着かず、せわしない1日を送っています。朝食後、まず一番に、なぜか長い間気になっていた2本の楓の手入れをしており、11時過ぎから午後一番にかけては2つの予定をこなし、旧友からの連絡を待ちました。だが、なしのつぶてでした。

 11時の予定は講演依頼でした。有名な会社が特別に編成した社員の教育です。依頼内容からすれば私より適任者がいそうに思い、推挙しますと、「すでにお呼びした」とのことでした。「今回は具体的に、実践者の声を聞かせたい」といって3冊の拙著を持参し、「本当の豊かさを若手社員に教えてほしい」と要請されました。「高収入のあいだに未来に供えた生き方をさせておきたい」とおだてられたのです。私はそれが最高の企業防衛策に違いない、と感じました。

 日曜に定例で訪ねてもう友には、少し待たせてしまいましたが、2時ごろには作業を終え、その後は翌月曜日の夕刻まで次々と単純作業をこなしています。温室での水やりや草抜き、畑では小鳥の習性を生かした混血野菜の種まきやキュウリなどの畝にかけていたトンネル栽培のカバー外しとその収納、妻がアメリカザイフリボクの実を収穫しましたが、そのための脚立の準備、日が落ちてからは少し危なげな煙突掃除にも手を出しています。脚立の上に立ち、片手のバケツで煤を受けながら片手でかき出す作業です。結局旧友からは連絡がありませんでした。

 かく1週間が始まり、週の後半の2度の買物と終末に遠出をした他は旧友からの電話を待ったのですが、何の連絡もありませんでした。携帯電話に残したメッセージを聞いてもらえたのかどうかも分かりません。旧友はこれ以上の迷惑をかけたくないと思っているのかもしれませんが、私は居酒屋にでも誘いたかった。代理人が外部との折衝を断っているのかもしれません。

 買物の1回は、家具屋が経営するホームセンターです。妻はドッグフードと整理ダンスを、私は柄杓や箒など庭仕事用具を求めました。他の一回は、妻のお惣菜の材料仕入れについてゆき、発泡酒とカツオのたたきを買ってもらいました。夏は庭仕事を8時前に切り上げますが、それから妻は夕食の準備です。だから発泡酒とチーズクラッカーなどで小腹を満たしながら待つことにしています。遠出は唐招提寺を訪れたついでに妻の求めで奈良に移動し、興福寺を訪ねています。唐招提寺は2日から御影堂の特別公開をしていましたが、招待状をいただいていたからです。

 ホトトギスが盛んにさえずり始めています。まず4時半ごろから鳴き始めて6時頃に止み、次いで昼前後から夕刻まで鳴いています。夜はホトトギスに次いでフクロウが鳴き始め、朝はホトトギスとウシガエルと入れ替わりに鶯とカラスが鳴き始めます。その他無数の名も知れぬ小鳥も鳴きますが、朝はホトトギスが鳴きやむ前後で顔ぶれが変わるようです。

 妻は例外を除き、人形教室がない日は個展で後回しになっていた案件を次々とこなしていました。知人の病気見舞い、3頭のイヌの予防接種、自動車の運転免許の更新などです。3頭は、3度に分けて車で獣医を往復していました。蚊がすでにうようよしていますが、いずれもフィラリアなどに侵されていないとか。例外とは、日曜日の木の実摘みと火曜日の知人のもてなしでした。私の知人が、ゼミ仲間と京都で集い、お茶の時間をアイトワで過ごしてくれたからです。

 庭仕事がものすごく捗り、新聞で素晴らしい意見にも触れましたし、シチューを2度も楽しんだり5度目のウコギ飯にありついたりしています。週初めにクリームシチューを、その後にビーフシチューを、さらには紅鮭のフレークなどを、と次々とお裾分けをいただいたおかげです。


イロハモミジの枝を一本切り取り、その枝に日陰にされていた枝垂れモミジの治療をしました。この作業の前と後で写真を撮ろうと思いながら、枝を切り落とすまで忘れていました。だから妻にシャッターを切ってもらいました。
畑の随所で芽生えた混血野菜の種を好物にする小鳥がいます。だからついばみ易くしてやり、ついばませながら周辺に種を振りまかせるわけです。この時期になると、スズメ位の大きさですが色彩がスズメより賑やかな小鳥が集団でやってきます。
先週立てたツルムラサキとハナマメの支柱に、小枝の付いたツルムラサキ用の竹を立ててやりました。その左右にある斜めの竹の支柱に、いずれハナマメのつるが登ることになっています。
  イワタバコが咲き始めました。八重のドクダミ、ユキノシタ、オオヤマレンゲ、タニウツギが満開で、グミが見事に色づき始めています。
本も1冊、景観学会が縁で知り合った人からいただきました。8月末に開かれるシンポジュームで、終末村落に関するパネルヂスカッションのコーディネーターを依頼されました。

金曜日の朝食です。紅鮭のフレークとナスの芥子漬けをいただいたのを幸いに、庭の筍とサンショを生かした佃煮で、ウコギ飯を楽しみました。今年5回目のウコギ飯です。
生き物のたくましさにも感激しています。腐葉土小屋から取り出した腐葉土が乾燥し始めところ、殻を作って非難するかのごときブンブンの幼虫(右上)が現れました。残酷な剪定をした朴の木は、異常に大きな葉(上)を着けました。異常気象のせいか、蝋梅が大量の実(左)をつけました。こんなことは初めてです。