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腰痛と人間に想いを馳せる  08/06/22

 大原でのアイトワ塾の合宿は、午前2時までフリーディスカッションが続きました。今回は、地方新聞社を定年前に辞め、あこがれの転職を果たした人をスピーカーに招きました。夢を果たした人の話も楽しかったのですが、道中でも楽しいことがありました。大原にさしかかって間なしに、農作業に熱中する20名あまりの人だかりに出くわしたのです。なんと、有機農家の優・長沢さんの農業塾生が土手の草刈りをしていたのです。かく1週間が始まりました。

 週の前半は、梅雨の中休みで、好天に恵まれ、腰をいたわりながら畑仕事に励みました。実は月曜日の夕刻に整骨医を訪ね、注意を促されています。腰をいたわるあまり、少し無理な動き方をしているようで、そこを見抜かれたのです。腰は使って使えないわけではなく、他方庭はものすごく動く時期で、野菜だけでなく、野草もクンクン伸びますから、ジッとしておれないのです。

 週の後半は雨がちとなり、骨休めをかねた読書や新聞の整理を通して人間の見つめ直しや週末は素晴らしい庭の見学者を楽しんでいます。この間の木曜日の早朝、金太の声で起き出してみると、中ぐらいのイノシシが庭に進入していました。午前3時でした。脱出口が分かり、そこが進入口でもあろうと見て、穴をふさがずに、脅しのワナを仕掛けました

 庭仕事はそれなりに進みました。月曜日は春菊と里帰りしたツタンカーメンのエンドウの跡をスコップで耕し、肥料を鋤込み、畝に仕立て直しました。温室では、中国野菜の1種、ツルあり豆が苗床で大きくなっていましたから、まず、肥料を鋤込んだばかりの春菊の跡に、ジョウロでタップリと水をまいた上で、この苗を植え付けました。インゲンマメの苗も植え時でした。

 火曜日は、コウシンダイコンとタマネギの跡を耕し、肥料を鋤込んで畝に仕立て直しました。水曜日は、講義から帰った4時過ぎから畑に出て、ネギの跡の草抜きを済ませ、耕す下準備をし、2度目のキュウリのツルを支柱に吊りました。そのときに、最初のキュウリの初生りが収穫期に入っていたことに気付きました。先週の金曜日に見たときは、まだ小指ほどの大きさでした。

 路地植えの夏野菜が、収穫期に入ったのです。月曜日に、初生りの万願寺トウガラシと3本目のズッキーニを、水曜日に初生りのキュウリを、木曜日に初生りのインゲンマメと伏見トウガラシを収穫しました。この時期のわが家の路地栽培では青菜と言えばカキチシャですが、ここにツルムラサキが加わりました。このたび初めて、自然生えの苗を抜き取って用いてみました。

 ズッキーニは、3本植えた苗から、それぞれ1本ずつ実を収穫したことになりますが、この1本は先に収穫した2本に比べると順調とはいえません。他の2本はそれぞれ次の実を結び、育ちつつありますが、この1本は次の実を結んでおらず、矮化しています。そこで、病気にかかりやすそうな下葉を切り取り、根元に水をタップリと注ぎ、ようすをみることにしました。

 雨がちとなった週の後半は、雨の合間をぬいました。たとえば、ネギを抜き、その後を畝に仕立て、抜いたネギのヒコバエをタマネギの跡に植え付ける。雨が降り出すと温室に引きこもり、チューリップなどが枯れた後の鉢の整理、など。この要領で、週末までに、ネギの跡にインゲンマメの苗を、コウシンダイコンの跡にアオシソの苗を植えつけました。アオシソの苗は、畑に自然生えしたものを用いました。ヒコバエをとったネギは昨年度のネギの残りものです。

 最後の庭仕事は、10日ほど遅れた種まきでした。素晴らしい庭の見学者とアイトワ塾の幹事を見送った後で、フウセンカズラの鉢植えと、畑の空地に中国ホウセンカの直まきです。アイトワ塾の幹事は、ときどき庭のタケを使ってくれます。温室では、2回目のズッキーニの苗と、モロヘイヤの苗が日々成長しています。その後イノシシは、恐れをなしたのか、進入していません。
 
農作業に熱中する人だかりは、4月12日から始まった「つくだ有機農業塾」の現場でした。当塾は3月16日の当週記で紹介しています。さまざまな立場の人が参加とのことでした。募集のポスターには「有機農業で新しい生き方を身につけよう」と呼びかけていました。

ハマボウフウが、今年も紋別の友から届き、何軒かに少しずつお裾分けしました。ハマボウフウが届くたびに、この友を妻と一緒に訪ね、オホーツクの海岸でハマボウフウを掘った日のことを思い出します。友の奥さんは実に上手に掘りました。サンゴソウが見事でした。もういちど、紋別を訪ねたくなりました。

万願寺トウガラシの初収穫。焼いて食べました。近年になって覚えた味です。今年はどうやら立派な実を次々と収穫できそうです。サクランボはいただきもので、この時期になるといただきます。今年は、仏壇に供えるを忘れて食べ始めていました。とても美味しい。

初生りのキュウリ。サラダで生食しました。ぬか漬けにしてもらいたかったのですが、糠床の準備が整っていなかったのです。木曜日の朝に3本目を収穫し、その夕刻にぬか漬けを味わいました。まだ糠床は80点の仕上がりです。週末までに4本収穫しました。

たった6粒だけ発芽したツタンカーメンのエンドウが、これだけに増えました。昨年の秋は、20年来育て続けたのに絶えるのではないかと心配したものです。事情を知った2軒の嫁入り先から里帰り(1軒は丹波から年末に苗で、他の1軒は和歌山から春に熟れた実で里帰り)をしたときはとても嬉しかった。この実も幾軒かの希望先に嫁入りをさせようと思います。

初めて試みたツルムラサキの収穫。昨年までは、抜き取らずに葉を摘み取っていました。ですから、畑のあちらこちらで自然生えのツルムラサキが他の作物にツルをからみつかせました。今年から、この収穫方法で自然生えを先に食べてしまい。その後で、畝で大きく育てたツルから葉を摘み取って用いることにしました。苗は、太いツルも軟らかくて美味しい。

久しぶりに見たミノムシ。喫茶店のテラスにある「大賀ハスに巣くっていました」といって妻が居間に持ち込みました。この写真を撮った後、玄関先にある鉢の小型のハスに放しました。