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妻はいきいき、私はハラハラ 08/08/24

 天候のことで、ハラハラし通しの1週間でした。週初めに32人ものグループ見学がありましたし、週末には雑誌の取材があったので、カラカラ続きの天候にハラハラしたのです。

 グループ見学は、3ヶ月前に入った予約でした。石垣幹事さんには下見や下打ち合わせのために3度も足を運んでもらいながら、好天続きでカラカラの庭を見てもらう羽目になりました。この人たちは、新現役ネットという、いまだうせぬ活力を世の中のために活かしたいという団体の人たちで、本部は東京に置く全国的な組織です。その1人から、最後の最後にハッとさせられる質問がありました。「次々と勤め先を替え、収入や年金は少ないはずなのに、どうしてこのような建物まで造れたのですか」との質問でした。時間にゆとりがあれば、詳しくお答えしたいところでしたが、サラリと流さざるを得ませんでした。それはともかく、このエコライフガーデンの見学をきっかけに、皆さんにはその進むべき方向を絞っていただけたらよいのだが、と期待しました。

 取材の方は、NHKのラジオビタミンがきっかけでした。「自分の言葉を持っている人、とお見受けして」との申し入れに恐縮し、2泊2日の取材に応じました。11月号で使っていただくようですが、カラカラの庭の写真では魅力は半減でしょう。何とかその前に雨が降ってくれないものかと気をもみました。グループ見学の方は、事情を説明すれは済む話だし、異常気象を体感してもらい、むしろ意義深くすることもできます。しかし、写真を多用する記事はそうはいきません。せめて木の葉がみずみずしくて生き生きと写ってほしい、と願わずにはおれませんでした。

 共に受け入れ準備が大変でした。夏野菜が末期で、畑もみずみずしさに欠けています。そこで、温室や木陰の囲炉裏場などの手入れと掃除だけでなく、冬野菜の畝作りの写真が撮れるようにしました。アオジソの畝とズッキーニの畝を、仕立て直したのです。実は、ズッキーニはその後、1本も収穫していません。義妹にもらった2度目のズッキーニの苗も、木は立派に育ったのですが、実をつける気配がいっこうにありません。そのわけが気になるところです。

 水曜日16時ごろから待望の雨があり、胸をなでおろしましたが、期待したほど降りませんでした。泉の水位も、水槽の水位も、元には回復しませんでした。取材は金曜日から受け入れたのですが、「今夜にでもなんとか降ってくれ」と心の中で雨乞いをしながら、コケが日焼けした状態の庭を下見してもらいました。それはひどい状態でした。

 もちろん庭の写真が主体ではなく、美意識や価値観の転換とか生甲斐の転換が必要だ、とホンワカと感じてもらうのが狙いです。こうした人生の根幹にかかわるテーマだけに、ビジュアル面にこだわったわけです。ですから、数頁のグララビ記事とのことでしたが、ライターには2泊3日も割いてもらえたようです。なんと、その甲斐があったようで、ライターを迎えた金曜日の夜から、シトシトと雨が降り出したのです。このような梅雨のような雨は久しぶりです。写真撮影は日曜日の午前中にまわし、記事取材にたっぷりと時間をかけてもらいました。

 土曜日は終日雨でした。かねてから約束していた友達と冬野菜の種を買いに出かけました。その種屋さんに、電話では、今年は9月に入ってから種をまくように助言されていたのですが、この雨で気温が下がり、もっと早くまいてよさそうになりました。しかしすでにそれができない日程を組んでしまっており、シトシト降る雨が次第に嘆かわしくなりました。

 週末にはもうひとつハラハラすることを妻はしでかしました。初めて我が家の庭で育ったカボチャとウリの一代交配のような大きな実を雨の中で収穫し、それを主たる食材にして夕食の用意を始めたのです。妻は生き生きしていました。それはともかく、日曜日は天気にナーレ。
 
大事なクヌギが枯れ、葉が茶色くなりました。原因はわかりません。やむなく枯葉のついた枝を落としました(右)。バーベキューの日が雨になったときは必要になる木ですから、腐らないように細工をしようと考えています。雨よけの特注テントを張るときの柱になるのです。

ズッキーニの跡(上左)を冬野菜の畝に仕立て直そうとしています。写真上は、耕したところ、左は堆肥など肥料を入れたところ。このあと肥料を鋤込めば出来上がりです。
ですが、3本目が実を結んでいるのが見えます。

今も現役と自負する人たちのグループを、とても楽しく受け入れました。ものすごいパワーを発揮させることができそうな人たちでした。この人たちの見学希望のありようや、準備のされ方は丁寧でした。幹事をされた石垣洋治さんのおかげです。ついつい熱心に応対していました。

ペルー原産のトウモロコシ(うえの1本)を採ってみましたが、まだ若すぎました。手前の2つは雲南省のもので、これが焼いて食べられる最後の2本になりそうです。残っている実は、来年用の種とポッポの餌です。これからは、ペルー原産のトウモロコシでビールを、となる日が1週間ほど続きます。

昼寝中のハッピー。水曜日の一雨で涼しくなり、喜んでいるようです。私たちが居間でガタガタしていたほうがハッピーは安堵して眠れるようです。

土曜日の朝食。前夜の残り物を活かしたサンドイッチ。庭のブルーベリーのジャムを活かしたヨーグルト。スープにはハナオクラが具に使われています。ハナオクラはいまが最盛期(右)で、涼しげな黄色い花を毎日咲かせています。

初めて実ったわけのわからぬ大きな実。これを主たる食材にすると聞いたときは少々心配しました。どうなることやら、とやらとハラハラしましたが、妻は見事にクリアーしました。何とかなる、と思っているのでしょうね。一部始終を撮影してもらいながら、サシミまでメニューに加えました。