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アイトワ循環図
甘夏みかんと応用力 10/06/13

 ウリボウが1匹、死んでいました。6日・日曜日の夕刻のことです。妻が、私とタケノコを収穫した後、1人でフキを収穫しましたが、そのときに見つけました。私は、妻が促したところに穴を掘り、妻が埋めました。そこは見晴らしのよい高台で、愛犬の墓地です。妻は、死んだのは食が細かったウリボウだと断定していました。

 日曜日は快晴でした。炎天下の鉢植え植物には2度も水やりをしています。まず私はジャッキを温室まで持ち出し、植木鉢棚の高低差などを補正することから庭仕事を始めています。8本の脚がある長さ5mものアルミとステンレス製の棚です。妻は人形教室が終わった後、私とタケノコ採りをし、さらにフキの収穫を1人でしたわけです。死んだウリボウを、妻は畑にある一番大きく育ったキャベツの葉で包んで埋めました。イノシシは雑食ですから、「あの世で食べてもらえそう」とでも妻は思ったのでしょう。

 夕食の後、妻は懐中電灯をかざして長い間庭に出ていました。食いしん坊の方も庭に戻っているのではないか、と考えたようです。食の細い方が、自力で倒れていたところまでたどり着いていた、と妻は考えています。ですから、「食いしん坊の方なら」と、かなり広範囲にわたって探したようです。その途中で、懐中電灯の光が庭の中央部にある甘夏みかんの木の実を浮かび上がらせたのでしょう。2つ収穫して持ち帰っていました。

 月曜日から火曜日にかけては曇天で、庭仕事がはかどりました。スナップエンドウ、セロリ、そして春菊の跡などを畝に仕立て直し、モロヘイヤやオクラなど盛夏野菜の苗をいつでも植えられるようにしました。その間に、この春退官した元役人の友人を迎え、身の振り方などを話しあいました。火曜日はアイトワの休日ですからテラスの藤の剪定から手をつけ、妻の加勢をえてパーキング場から石畳道、さらにはイノシシ道まで掃除をしました。その間に、妻とアヤハディオというホームセンターに出かけています。その道中で、ここでメダカや金魚が買えると教えてくれた富美雄さんを見かけ、誘っています。

 水曜日から木曜日にかけて真夏のような好天が続きました。水曜日はモクモク手づくりファームで世話になった知人に一家で訪ねてもらえました。そこで、日割り書生も交えて庭を案内しています。木曜日は、八瀬野外保育施設のスタッフ13人を迎えました。昨秋のイベント時に基調講演者として招いてもらった先です。こうして2日とも日中は来客のアテンドにあてており、庭仕事に集中できたのは朝夕の短時間におわっています。

 日割り書生との取り組み姿勢をぼつぼつ見定めなければなりません。初回はエコライフガーデンの本質を教え、野草の位置づけと、種で増える野草と付き合うコツも教えましたが、十分理解されなかったようです。この水曜日は、笹やドクダミなど地下茎で増える植物の扱い方を教え、1日かけて裏庭の笹を切り取る課題を与えました。ところが、笹にだけ目がいって、前回の種で増える野草で学んだことを応用していませんでした。金曜日は、応用力の大切さなどをコメントし、その上で私と競いあうような形で草刈りの課題を与えました。そして、午後のお茶の時間を、2週間分の反省の時間にしました。

 そのようなわけで、水曜日以降の庭仕事は,草刈りの他はあまりはかどりませんでした。ツタンカーメンのエンドウマメの支柱を解体しながら畝に仕立て直せていませんし、学生が割って帰った薪の収納や母屋の前庭の除草は中途半端で終わっています。週末は、ゲストを招き、アイトワ塾生と丹後に1泊2日の合宿に出かけます。
 
ウリボウを葬った墓地です。5頭の愛犬が眠っています。墓碑は自然石です。キャベツの葉でくるんだウリボウを埋めながら、食いしん坊の方は「お母さんが連れて帰ったのよ」と妻は独り言をいっていました。

真竹のタケノコが出る時期になりました。妻はフキも収穫し、過日収穫した山椒の実を活かして佃煮づくりに精を出していました。

日曜日に妻が収穫した2つの甘夏みかん。酸っぱいものが苦手の私ですが、とても美味しかった。金曜日にも収穫し、「甘夏羹」づくりに挑戦していました 。

オホーツクの海岸から今年もハマボウフウが届きました。この友人夫妻は、経営していた店をたたむと言っていましたが、2人でのんどりと過ごせているのかな。

剪定前の藤。こんなに切り取らなくてはいけないとは思いませんでした。年に3度は手入れを要しますが、段々蔓が太くなり、剪定が大変になるとすれば、先が思いやられます。しかし、とても素晴らしい日陰を作ってくれますから、切り取りたくはありません。

学生が割り残した駒切りがあります。これらはしばらく残しておくことにしました。NZの海詞が両親に連れられて訪ねてくれるときに、父親のドンさんに割ってもらってはどうか、と考えているからです。

睡蓮鉢の追肥方法は正解であったようです。これまでは水抜きをし、土を入れ替えていましたが、加齢とともにそれはしんどい仕事になります。そこで、土を替えずに追肥する方法を試みましたが、うまくいったようです。