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アイトワ循環図

エンジンの始動 11/07/10

 週初めは妻ともども気力を欠いていました。前日の疲れが残っていたのです。私は前日の「未来に夢を馳せる」という題の会議と、その後の飲み会の疲れで、妻は、連日大勢の生徒さんと取り組んだ教室展の準備で見通が立ち、気が緩み、共にぐったりしていたのです。やっと夕刻になって、せめて「風除室(の掃除)でも」となりました。いわばエンジンの始動です。さもないと、怠け癖をつけてしまいかねない、と思ったのです。

 風除室では、3つの大鉢を外に出して雨に打たせていましたが、剪定をして取り込みました。2人がかりですと半時間で済みました。ならば「ついでに(3つの大鉢を雨に打たせていた)旧玄関周り(の掃除)も」となったのです。茂りすぎた木の枝や余分な竹を切り取る作業でした。すぐに興が乗り、妻が「そのツツジ(日陰にされて貧相だった)も切り取りませんか」と提案。切り取って、一帯の落ち葉掃除まで済ませました。

 翌月曜日は快晴で明け、2人揃って庭に出ました。妻は犬の散歩、私は金魚やメダカのエサやりから手をつけたのです。しっかりエンジンはかっていいました。それは、月曜日の早朝に生じた一件がキッカケでしょう。2人のエンジンは全開状態になり、水曜日の夕刻まで、それぞれの持ち場で、せっせと得手の作業に没頭しています。私は3日続けて終日庭仕事に励み、妻は工房で人形作りに精を出したわけです。

 早朝の一件とは、カフェテラスにある大鉢で、大賀ハスが(まだ1つですが)蕾を立てていたことを知った時のことです。実はこの春、大賀ハスのレンコンを掘り出し、友人と分けましたが、花を咲かせるかどうか気になっていたのです。「やった」と思うまもなく、妻がナナフシを見つけました。それが始まりで、3種の虫がハスの3枚の葉に分かれて佇んでいたことに気づいたのです。その時に2人のエンジンは全開状態になったのです。

 今年最初のスイカを月曜日に買ってくれたのもよかったし、その夕刻からキュウリのまるかじりが始まったのもよかった。大量に取れるようになったのです。いよいよ夏野菜の本格シーズン到来だ、と感じました。ナス、インゲンマメ、モロヘイヤ、そしてトマトも順調に育っています。翌朝、トウガラシを初収穫し、焼いて、味わっています。

 この3日間は好天続きで仕事がはかどりました。ゴーヤやヘチマの棚がある畑の一角、ツルムラサキや2度目の三度豆の畝、コンクリート花壇、そして石畳道が綺麗にまりました。アイトワ菜、ケシ、そして諸葛菜の種取りを済ませました。富有柿とシナモンの木の日当たりを良くするために、ネムやニセアカシヤの枝の切り落としも済ませました。刈り込みもサツキから手をつけています。そして水曜日の夕刻、曇天になった空を見上げながら、屋外の鉢植え植物にも水をやるか否かを相談していると雨が降り出したのです。

 良い雨でした。その夜から翌日にかけて待望の雨が降り続いたのです。よい骨休めにもなりました。金魚やメダカに餌を与えるために庭に2度出たほかは、室内にこもり、次週の勉強会やシンポジュームの準備などにあたりました。雨に洗われ、水をたっぷり吸い込んださまざまな木や草の緑が、窓という窓から目に飛び込んできました。

 金曜日は特別な日でした。倉本聰さんの『歸國』を、岸和田まで来客と一緒に観に行くことになっていたのです。その後、わが家までご一緒願い、泊まってもらう計画でした。願っていたとおりに晴天となり、綺麗な緑を満喫してもらえたと思います。また、週末の夕べは、エジプト旅行で知り合った35年来の友人を迎え、夕餉を共にしました。


風除室は、わが家のLDKの北側に接していますが、妻はそこを生後17年目のケンに占領させています。耳が遠くなり、後ろ足が弱って片足を上げて小便ができないのに、散歩と食事は大好きです。わが家は夏の暑さを網戸でしのいでいますので、これからケンが放つ悪臭に悩まされそうです。妻に、母が人工肛門になってからの1年間、あの悪臭の看病を押し付けた関係上「ケンの悪臭はダメ」と言わせてもらえな、と覚悟しています。


Before

After
旧玄関前がすっきりしました。梅の木の剪定や、実の収穫は、その分だけ楽になったわけです。妻は、梅の木に残した実は熟れて落ちるのを待つと言い、「任しておいてください」と言い切りました。そして梅の木の下に白い布を敷いたのですが、どうやら妻は自分が敷いた布の上を狙って実が落ちてくるもの、と考えているようです。

大賀ハスの葉に、「ナナフシが居た」と騒ぎましたが、すぐに毛虫を見つけ、次いで「バッタも」となったわけです。テラスには、中央に小さな水鉢もありますが、初めて見る小型の輝くハエがいましたし、庭ではカラスアゲハが飛び回っていました。なお、母屋の玄関前にある鉢ではミニハスを育てていますが、蕾を1つ立てています。
 

パーキング場に沿って並ぶコンクリート製の排水舛花壇や、石畳道の手入れも済ませました。手をつけ刈りこみ作業はこのサツキです。これから、キンモクセイなど大物の刈りこみが待っています。

Before

After

トウガラシの初収穫。キュウリは毎日数本ずつ採り始めています。キュウリは、収穫するとまず縦に4つに切って、もろみ味噌か粗塩で食します。糠漬けの床も整い始め、キュウリの浅漬が美味しい。ナスの収穫が始まるまでに床は出来上がっていることでしょう。

ニセアカシアの太い枝を落とし、ネムノキの2本にわかれた一方の幹を切り取り、シナモンや富有柿の日当たりを良くしました。こうして切り取った幹や枝を、燃料にする分と、燃やして灰にする分にナタやハサミで分解しました。囲炉裏場が使えませんから、当分の間はどこかで積み上げておきます。


Before

After
クボガキの実が大きくなるなどして垂れ下り、下を通る車の邪魔をし始めましたから吊り上げました。こうした作業も、加齢とともに面倒で危険になる作業です。