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プーと不思議 11/08/07

 このところケンの散歩を時々引き受けています。ケンは生後17年目に入っており、すっかり耳が遠くなっています。鎖につないでおくと、いつも居眠りをしてきたるせいか、後ろ足がよぼよぼです。にもかかわらず、散歩と餌の時間は張り切りますから、他の2頭よりも多く歩かせたくて、また明日はわが身と心得て、散歩を引き受けはじめたわけです。

 月曜日から本格的な夏パターンに入りました。5時に起きだし、朝飯前の2時間半と、夕刻4時頃から暗くなるまでの3~4時間を庭仕事に当てるパターンです。なにせ8月中旬までに冬野菜用の畝作りをしておかなければなりません。実は、日曜日を体力回復の日にしており、そのたおかげか、連日早朝5時から庭仕事につく1週間になりました。

 これら朝夕の庭仕事の間に、昼寝の時間を挟むようにしています。しかし、月曜日は朝食後すぐに、火曜日は昼食後に、水曜日はとばした、などと時間などはまちまちです。それは、朝飯前の一仕事のありようとか、その日の日程や翌日の予定によって変わります。

 体力回復の日曜日は、ワークルームで故障した刈り込み用電気トリマーを修繕したり、ホームセンターに出かけ、水道金具、ビニールパイプ、あるいは石材などさまざまな代物を購入したりしています。いわば向こう5日間のための下ごしらえの日でしたわけです。

 月曜日は長い一畝の除草と畝起こしで大汗をかき、朝食後はバタンキューでした。午後は新聞の整理などでダラダラ過ごし、夕刻からまた庭に出て短い一畝を起こし、義妹にもらった第2次のキュウリとナスビ、計7本の苗を植えました。火曜日は、朝は除草に精を出し、夕刻は短い1畝を起こすにとどめています。それは水曜日に備えたわけです。

 水曜日は昼寝をとばし、終日庭仕事に励みました。それは2人の青年助っ人を迎えたからです。午前中は中原さんという茨城県出身の青年が初参加で、午後は岐阜県出身の2度目の桑原さんが合流し、さまざまな庭仕事に当たってくれました。その間、私はケンの小屋の前庭あたりから4本のクルミの木を育てている一帯にかけて草刈りをしています。

 夕刻、古瓦が届きました。乙佳さん紹介の屋根屋さんで、私も顔見知りであった親方に、由緒ある瓦をたくさん届けてもらえたのです。ちょうどその日の朝、学生助っ人の高野さんからメールがあり、次回は瓦を使う作業を仕上げたとの要望があったのです。

 青年助っ人は、仕事中は長袖シャツに着替え、私が蚊に刺されても平気な顔をしているのを不思議がります。不思議といえば、今週は不思議なことが続きました。百羽を超えそうなカラスの大騒ぎや、三度豆の葉だけが夜の間に忽然と消え去る、などの現象です。

 青年助っ人は、妻の前でごく自然に裸になり、シャツを着替え、妻も平然と見ています。まるで孫とオバアチャンのような情景ですから、私はプッと吹き出しそうになりました。それは、ケンが散歩中にしばしばプーとオナラをすることを思い出したからです。老犬のオナラを私が可愛げに思うように、やがて道行く観光客の娘たちが、私が庭で立小便をする姿を見とがめても、可愛げに見てくれるに違いない、と思ったからです。

 印象的な食事もありました。庭で採れた大粒のブルーベリーを活かした朝食と、野生のヒルガオの根の炒め物や庭で初めて育てた賀茂ナスのステーキがついた夕食です。

 今週は、6日続けて朝飯前の一仕事を気持よくこなすことができました。しかし夕刻の方、夕立や諸用で乱されています。とはいえ、青年助っ人のおかげもあっ、庭仕事は順調に進んでいます。畝を耕やすのは、次週から集中しようと思っています。

2人の青年助っ人。ヒゲの桑原さんとは前回、雷雨の下で対話をしましたが、このたびは初参加の中原さんと、午前中の木漏れ日の下でしています。午後は、もちろん3人でじっくりと話し合う時間をとり、西ドイツ時代に訪れた農家民泊での思い出話などしています。この2人は、「学生助っ人」グループより年長ですか「青年助っ人」と呼ぶことにします。

中原さんには、まずこれまでの庭仕事から出た残滓の処分や傾いた竹の切り取り作業に当たってもらいました。午後は、合流した桑原さんと一緒に旧玄関前で、コンクリート製の踏み石を活かした造作にあたってもらいました。桑原さんは、風除室に至る小径の仕上げに、中原さんは愛犬の夏の館の手入れに当たってもらいました。


サイホン式のシステムを完成させました

ホースが折れやすいところは2重にする

水をいったん水鉢に溜め
テラスの水槽の水替えをするサイホン式のシステムを完成させました。ホースが折れやすいところは2重にするなど、工夫を凝らしました。サイホンで水を抜けば、水鉢の底に溜まった汚れを取り除きやすいし、その水をいったん水鉢に溜めてジョウロで汲み出せば、とても作業が簡単になります。

今は夏の野草が最も茂り、まもなく花を咲かせる頃です。ケンが引っ越したあとの犬小屋から4本のクルミの木がある一帯は草ボウボウで、膝丈の草の海になっていました。そこで、述べ1日がかりで刈り取りました。つまり、除草できないところはやむなく花をつける前に刈り取って、種を落とさせないわけです。

今週の妻は、19日から京都文化博物館で始まる人形教室展の追い込みで大わらわの様子。大勢が参集して、各チームごとにこしらえた家屋や人形をテラスに持ち出し、うまく街並みとして組み立てられるかどうかを確かめるリハーサルをしていました。


ヒルガオの根

ブルーベリーは、ヨーグルトに添えました

カモナスはとても美味しかった
ヒルガオの根を試食しましたが、炒めたのでは到底食べられません。大粒のブルーベリーは、ヨーグルトに添えました。庭で初めて実ったカモナスはとても美味しかった。トマト、ゴーヤ、キュウリなど、野菜はすべて庭で採れたものです。猿に襲われていなかったら、大型のトマトや、大きなキュウリが数多く採れていたところです。

4トントラック1杯分の由緒ある古瓦が手に入りました。3人の職人さんを伴って運んでくださった親方は、いわば教え子でした。昨年は、同志社大学大学院のフィールド講座「オーガニック生活・社会デザイン論」の一貫でアイトに出向いてもらい、一昨年は学校で「経営哲学論」を受講してもらっています。この座学の方で乙佳さんに助手を引き受けてもらっています。