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アイトワ循環図

悠然と楽しんだ自分の時間 11/11/06
 
 4組もの来客が重なるという嬉しい悲鳴から始まった1週間でしたが、週の前半は、過日迎えた院生の仕事を仕上げたり、母屋の納戸を整理したりする日だけでなく、妻と一緒に参加した座談会や、悠然と自分の時間を楽しむという日々に恵まれています。後半は、庭仕事の関係で金物店まで返品交換に走ったり、2度もホビーショップを訪ねたり、はたまた野草の芽が次々と芽吹く時期に入っており、畑仕事を急かされたりしています。

 院生の仕事の仕上げとは、大学院からいずれ講評を求められますから、その内容を充実させるための点検作業でした。とりわけ、飛び石状の踏み石を帯状に改めてもらった作業では、色つきの踏み石を求めてホビーショップまで走るなど、補修に力が入りました。

 母屋の納戸とは、母の思い出がいっぱい詰まった小部屋ですが、今頃になってやっと整理出来たわけです。母が愛用していた庭掃除の道具や洗濯機などの他に、母は後生大事に足踏みミシン、練炭火鉢、炊飯用の羽釜、はたまた空のダンボール箱などを仕舞っていました。妻はこのミシンを人形展示室に移しましたが、昔を偲びながら手伝いました。

 初めて妻と一緒に参加した座談会は、京都市のごみ減量推進会議・会報誌小委員会からの依頼で、アイトワでの開催でした。わが家は、50年来、私生活から出る有機物ゴミを還元し、風呂炊きの燃料や電気を自給していますが、そのココロを問われました。それは、相互扶助のココロであり、わが家の夫婦仲を良くせざるをえなくしている源泉でしょう。

 だ日は、水曜日のことです。好天のうえに約束事がなかったのを幸いに、数カ月来温めてきた幾つかの大工仕事に取り組んだわけです。返品交換のために金物店に走ったのは、囲炉裏場の排水路にかぶせる蓋の寸法を間違ったせいです。ホビーショップに走ったのは、押し寿司を作る箱の「落し蓋」も水曜日に作りましたが、彫刻刀が必要になったためです。そのついでに、いずれ必要となりそうなセメントをこねる舟などを買い求めています。今回も富美男さんを誘いましたが、発酵鶏糞など重たい買い物があったとのことで、とても喜んでもらいました。

 先週末からイノシシと知恵比べを始めており、この1週間は襲われていません。そこで、木曜日の夜からレースのカーテン地で野菜を覆うトンネルをはずしました。なんとしても、わが知恵をイノシシに見破られる前に禁猟期が終わり、ぼたん鍋と化してほしい、と願っています。他方、アナグマについては、妻がその姿を目撃してから餌付けを始めており、人間とは身勝手なもの、と思っています。それはともかく、イノシシの被害を穴埋めする上でも、冬野菜を追加する必要性が生じており、畝の準備などに精を出しました。

 印象的な道具と食べ物にも恵まれました。道具は、染工場を手仕舞った伴さんからで、工場で用いていた代物です。食べ物は、半断食で伊勢を訪ねたときに初めて知った伊勢うどんと豆乳を使ったクラムチャウダーです。前者は、日曜日の来客の1人(大垣時代の知友)に、手土産の1つに加えてもらえていました。後者は、かつてサンフランシスコで食したクリームチャウダーをなぜか思い出し、妻に所望した結果です。ともに美味しかった。

 突発事態もありました。東京のある経営者の緊急要請で、京都に迎えてしかるべき手を打つ必要があったのです。おかげで京都の奥深さや伝統の一端に触れました。

 悲しい事も生じています。金魚の死です。大きく育った金魚の死が、これで3度目です。いずれも卵を抱えていました。産卵をうながすオスを欠くと、死を招くのでしょうか。
 

先週からサフランの雄シベを摘んで回る時期に入っています。当週が最盛期でしょう。庭の7〜8カ所に分けて計30〜40球を散在させて育てていますので、毎日1度はこのために庭巡りを要します。

わが家の黄色い花を咲かせ、真珠のような実をつけるザクロが実りました。

母の思い出が詰まった納戸に、何者かが卵●を産みつけた跡がありました。壁面に庭仕事道具をかけていました●が、その1つ、柄杓の陰に隠れるようにして産み付けてありました。

炊飯用の羽釜です。「いざ」というときのために「どこかにあったはず」と、探し求めていました。いずれ屋外で炊飯せざるをえなくなる事態が生じかねないと思っており、生じなければその真似事をしたいと思っています。七輪を用いてご飯を炊くときなどに用いますと、とても熱効率が良くなります。

院生が作業したあとの点検は、草刈りをしてもらった裏庭から始め、大幅に補修しました。散髪を例にとれば、虎刈りと際ゾリができていなかった部分があったからです。一輪車道の点検は最後に回しています。それは、ホームセンターに走る必要があったからです。

水曜日の大工仕事は、重たい電動大工道具セットや作業台を一輪車で移動させることから始まりました。野小屋の周辺でも、綺麗な紅葉がひらひらと落ちてきました。夕刻までに4つの懸案を片付け、日が落ちてから焚き火を楽しんでいます。

庭ではジンジャーの残り香が漂い、ダチュラ(エンジェルストランペット)が満開。昨年植えたイチゴノキは、スズランのような花とハナモモのような実を共に楽しませてくれています。