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 平和と繁栄の礎 13/01/20

 先週末の50年来の同期の仲間との寄合は、私の半時間ものスピーチから始まり、賑わいました。鹿児島出張時の話題を披露したところ、なぜかデュバイの思い出話を誘ってしまい、喧々諤々になったのです。「デュバイは人類の夢がかなえられたところ」と長年幾度にもわたって駐在した男が発言すると、「なぜだ」との質問。「元は砂漠だった」、「砂上の楼閣だ」との応酬になり、これが仲間の心を刺激したようです。ブータン、台湾、あるいは中国などの自慢話が続き、私はこれぞ平和と繁栄の礎、と感じました。

 日曜日は前日の酔いが残っていたこともあり、庭には午後3時ごろから出ました。プロに頼んであった庭木の切り取り作業は順調に進んだようで、あと半日もあれば仕上げられそうです。そこで、2種のエンドウマメの苗を植え付けてトンネル栽培にしたうえで、前日プロが切り取った木を、玉切りし易いように並べました。この整理の最中に、妻がサツマイモとジャガイモを持って出てきました。そこで、前日の焚火の跡をかき回すと、熾〈おき〉が残っていました。2種のイモを突っ込み、落ち葉をかぶせると発火。1時間ほどで遅めのオヤツの焼き芋と、夕食のベークドポテトが焼き上がりました。

 月曜日は終日雨となり、樹木の切り取り作業は順延。書斎にこもり、川端康成の一面を知って得心。次いで今頃になって戦没者慰霊祭での首相たちの挨拶に釈然としないものを感じさせられています。里帰りした書生は関東一円の大雪で閉じ込められました。

 火曜日は、妻は心斎橋大丸に出かけ、人形作家グループ展の飾りつけ。私は心臓病の定期検診の日で、11時までかかり、1日順延した樹木の切り取り作業への参加はその後になります。囲炉裏場は留守中に、樫の枝が山をなしていました。これを夕刻までにさばきました。プロは私が意図した通りに玉切りまでして、3時ごろには引きあげました。

 水曜日は歯医者に午前中を割き、「歯がもろくなっている」と知らされています。午後は,1日遅れて前夜帰宅した書生との対話と、穴掘りなどに生かしました。書生はある大学でスピーチすることを求められており、その内容についての相談です。穴掘りは、一つのマジナイのようなもので、ケンの延命を1日でも長く、と願う作業です。

 木曜日は腰痛で目覚めました。前日のケンの永眠に備えた穴掘りなどの影響でしょう。そのおかげでしょうか、妻から「ケンは半断食したのね」とのジンクス通りの弾んだ声を聴いています。再び食欲を示すようになったのです。畑仕事は、除草と、霜に弱い壬生菜をトンネル栽培に切り替えただけで終え、夕刻までの多くの時間を書生との対話に割き、その後は男女2人の学生を迎えた夕餉に割いています。女子学生と妻が調理をしている間は、書生は翌日のスピーチの準備、私は、男子学生との対話に花を咲かせました。

 書生のスピーチは午前中でしたが、うまく運びました。昼食をよばれてから大学を辞し、午後は書生とある寺に出掛け、座禅の相談をしています。この2日間は多くの時間を書生と過ごしましたが、腰痛にとっては好都合でした。週末には2人の男子学生が午前中だけ来てくれましたが、それをきっかけに力仕事を再開しています。

 学生は薪小屋に空のスペースを作り、この度できた玉切りを運び込んでくれました。その間に私は、囲炉裏場の排水口の石組みを仕上げ、ニラの畝の除草と土上げをしています。午後は、学生が空いたスペースに粗積みした玉切りを積み直したり、いつでも焚火ができるように無煙炭化器にたまった灰をすくい出し、果樹園にまいたりしています。
 


足の置場もない
 
玉切りまで済ませた
いったん片付いていた囲炉裏場が、この通り、足の置場もないほどです。5種5本の太い木〈クヌギ、カシ、そしてカエデの3本を大胆に剪定し、モチとカキの2本を切り取った〉を、玉切りまで済ませたからです。


水島さんに電動スコップを借りました

愛犬の墓穴
久しぶりに穴掘りをしました。竹や木の根が張っているところでしたから、水島さんに電動スコップを借りました。それでも大仕事でした。愛犬の墓穴は、マジナイの意味だけでなく、なんとか最後まで自分たちの手で始末をしてやりたい、との願いを込めて飼っているからです。50年来の愛犬用墓所があります。


電線の地下埋設も片づけました

コンセントを、新薪小屋に設け

腰板の傷隠しが主目的
電動スコップを借りたのを幸いに、懸案であった電線の地下埋設も片づけました。訳ありのにコンセントを、新薪小屋に設けようとしちます。腰板の傷隠しが主目的ですが、このコンセントがあれば、妻好みのママゴトのような空間でお茶などを沸かし易くなります。


料理を振る舞うのが好きな寶野真里奈さん

賑やかな夕餉になりました
学生を迎えた晩餐。松尾素直さんの案内で、料理をして振る舞うのが大好きという寶野真里奈さんがみえました。ポトフとトマトソースのクリームリゾットを造ってくれました。妻はカナッペとレンコンモチの磯部揚げを用意し、書生を交えた5人で賑やかな夕餉になりました。書生が提供した話題・働く意味や意義は、翌日のスピーチを意識していたのでしょう。


書生のスピーチ

書生の願いや考えをより理解できた
書生のスピーチは、挫折と働く意味や意義を見つめる内容で、なかなかのものでした。私にとっては、3重の意義がありました。書生の願いや考えをより理解できた。書生をゲストとして迎えた教授にアイトワを訪ねてもらえそうです。そして、生物と農業に直接触れる実習を重視したバイオ環境学部のありようにおおいなる期待を抱きました。

生物と農業に直接触れる実習

生物と農業に直接触れる実習

今週の美味は、寶野真里奈さんの心がこもった2種の料理の他に、わが家流の酒粕のケーキを賞味し始めたことです。友人が、吟醸酒の酒粕をたくさん添えて送ってくれたおかげです。

週末は未来EXPOで知り合えた2人の学生に訪ねてもらえました。神戸大院生の岡村遼さんは私のスピーチを聴いてもらえたのがキッカケです。阪大院生の兼若勇基さんは、当日の私の付き人役をしてくれました。2人には、この度できた玉切りを収納するための力仕事を引き受けてもらいました。薪小屋にこれまで収まっていた細い束を取り出して空きスペースをつくり、軒下など雨がかかりにくい場所に移動させてくれました。その2か所の空きスペースに粗積みしてくれた玉切りを、午後から一か所に積み直しました。