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 不安定な気候と、日本の不安 13/05/12

 今週は、未来エキスポの新執行部7人の来宅で明け、さらに好天の13時30分、1群のミツバチが第2巣箱に入って小躍りさせられるほど順調に始まりました。その後は、天候の急変と私の心境変化の落差に振り回されています。まず水曜日。第2巣箱のハチの姿が終日見られなくなりヤキモキです。それは急激な気温低下のせいでした。次いで木曜日の昼間。ものすごい日差しと気温の急上昇(温室内は43度)にあわてさせられ、夕刻に遮光ネットを張りました。そして金曜日、久方ぶりの雨を喜んだのはつかの間。気温は急落し、露地植えの夏野菜が寒さにやられないか心配しています。この間に、新聞やテレビで「日本は大丈夫か」と不安になるニュースが続きました。

 庭仕事は、火曜日に橋本一家3人の加勢も得て、とても捗りました。まず、彬さんに手伝ってもらい、樫の生け垣の剪定と、コケ庭に生えている太くて背が高い樫の木の大胆な剪定から手をつけています。ムベとビナンカズラを這わせるアーチづくりと、ノーゼンカズラの切り取り作業もしました。橋本一家は、常緑樹の落葉掃除をしたうえで4本の若木の移植、そして大焚火をして、またぞろ散らかっていた囲炉裏場を綺麗にしてもらいました。こうした合間に、私はヒメジオンなど目星をつけた野草の除草。3つの鉢に植えたホンコンカボックの整枝と土替え、そして整枝で出た枝での挿し木。あるいは育苗箱で育てた藍と琉球月見草の本植えなどに当たっています。

 畑仕事は(彬さんが木曜日からレストランのパートタイマーとして出かけるようになったこともあって)、さして進みませんでした。彬さんはピーマン、オクラ、あるいはサツマイモなど計20本ほどの苗を植え付け、私は晩生のタマネギをはじめ、トウモロコシ、ジャガイモ、あるいはニンニクなどに3度にわたって液肥をやり、早生のタマネギを収穫した程度です。

 来客に恵まれました。週始めの7人と、おにぎり持参の橋本一家の他に、ミツバチの師匠夫妻(トッテンさん宅を訪ねた帰路に立ち寄ってもらえ、プロの給餌方法などを教えてもらって感激)、岡部達平夫妻(今関先生の童話を持参してもらえたうえに、素敵な新妻を紹介してもらって感激。2人は自転車で訪ねてくれました)、そしてトルコ旅行で知り合った高橋洋次夫妻と続きました。

 この他に幾つもの特記したくなることがありました。まず、セメント仕事。彬さんが(ムベとビナンカズラを這わせるアーチづくりで)セメント仕事を丁寧に仕上げたことを知り、温度計径(みち)と呼ぶことになった道の補強工事に取り組みました。次いで、新しい施肥方法の開発。オオガハスの水鉢などで、土替えをせずに施肥する必要性に迫られていました。そこで、彬さんのアイデアに沿って妻が肥料団子を作り、彬さんに施肥させました。この方式は、この度こしらえたオレンジ水槽に施肥するうえでとりわけ有効でしょう。一つの悩みが解消です。

 水島さんが、見事な「調理釜の(煙よけの)庇」を作ってくれましたので、妻も参加して(2度にわたって調理釜の試用実験をした上で)取り付けました。ミツバチが第2巣箱に入った関係で、人工ギンリョウヘン(これを作った坂本先生はルアーと呼んでいた)を、第3巣箱に移動させ、そのついでに巣箱自体を木陰に移動させました。さらに、大工仕事。今回は、電気ドリルや万能接着剤を用いる仕事に集中し、コンピューターのテーブルには小道具を取り付けています。

 日本は大丈夫でしょうか。危惧していたことが明らかになりつつあります。わが国は、第2次世界大戦(武力戦争)時に「植民地政策を引っ提げてババを引き」、「ビジネス戦争で二の舞を演じるのでは」と危惧してきましたが、「案の定」との不安に駆られています。植民地政策での失敗を清算せずに、今や世界の顰蹙を買うだけでなく、安倍首相が自ら最悪・最低のエコノミックアニマルぶりを発揮して、世界の軽蔑を一手に引き受けつつあります。
 

未来エキスポの新執行部7人の来宅。このところ、若者の来訪が増えており、とても励まされています。先週の、高本佳菜子さんと小谷さんは、2代目書生・彬さんと一緒に、温室のガラス磨きを片づけてくれました。未来エキスポ新執行部のリーダー・松尾素直さんは、初代の書生・伸幸さんと一緒に、集中豪雨対策の配管工事の穴掘りをしてくれています。

1群のミツバチが第2巣箱に入りました。3日前の1匹の偵察のハチに続いて、前日には100〜200匹ほどの先遣隊に続いて、この日曜日に妻が、巣箱の側面にハチの団子がくっついていることに気付きました。役目を果たしたルアーをはずして第3巣箱に移動させ、ついでに(志賀夫妻に温暖化問題などの影響を学んでいましたから)巣箱自体を木陰に移動させました。

ムベとビナンカズラを這わせるアーチを彬さんに作ってもらいました。その前日に、円卓状のツツジの植え込み(かつては4つありましたが、いずれもが木陰にされましたから、最後の1つ)を切り取っています。その折に、自然生えのムベが、花を咲かせるまでに育っていたことを知ったのです。

月曜日朝(10時に喫茶店を開くまで)の2時間を活かして、樫の剪定を大胆に行いました。その剪定クズなどで、囲炉裏場は再び足の踏み場もなくなりました。その囲炉裏場が、火曜日に橋本一家3人の手によって綺麗にしてもらえたわけです。もちろん焼き芋を味わいました。

温度計径(みち)と呼ぶことになった道の補強工事もしました。プロパンガス屋さんが、重たいガスボンベを運ぶたびに、化粧舗装が欠けていましたので、補強した次第です。

コンピューターのテーブルには小道具を取り付けました。ついでに、合板づくりの家具で、ノリが弱ってめくれていた部分は合成ノリで、温室の水槽が、その重みで傾いていたので敷板をひきましたが、それは電気ノコギリで、あるいは新たに購入した農具や大工道具は収納がしやすいように電気ドリルでと、それぞれ加工しました。

今週の美味は、天草の牛深から届いた川上アリエさんが育てた赤いそら豆とジャガイモでした。まず、焚火の熾きで焼いて食して感激。赤いそら豆ご飯と、ライスカレーに用いて感激しました。ジャガイモは、味もさることながら、型崩れしないほどに緻密ですから、おでんなどに加えて活かせば、とほくそ笑みさせられました。