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 Staycationと生きとし生けるもの 13/08/11

 週はじめは雨にたたられました。2日続けて肝心の時間に雨が降り出したのです。8日の木曜日から北海道に出かける予定でしたし、朝は頭がさえた間に取り組みたい仕事があり、3時ごろから庭に出て、火曜日までに片づけておきたい庭仕事がたくさんあったからです。

 快晴で明けた日曜日、ルーチンワークを終えた午後、草ぬきを始めたとたんに天候が一転。雨が降り出しました。冨美男さんを迎えていたのに、再度「火曜日に!」と語り合って切り上げました。そのとたんに雨は上がりましたが、すっかり草木が濡れており、そのまま書斎に向かっています。そして「きっと庭の生き物は大喜びだろう」と考えています、久しぶりの雨に洗われて草木がシャンと葉先までとがらせておい、一帯は涼しくなり、セミが大合唱を始めていました。

 机に向かい「さて何から手を」と、散らかった机の上を眺めているうちに、先週庭で触れ合った生きものを思い出しています。ハンミョウが棲みついたようです。ミヤマカワトンボは数を増やしています。東京から訪れた親友は、ツチバチが調理釜の土を次から次と取りに来る姿に興味を抱きました。佳菜子さんは日向ぼっこを庭木にからみついてしていたヘビに驚いていました。私は、久しぶりに庭で一番数が少ないカマキリを見かけており、安堵しています。

 温室の水鉢で、キンギョが勝手に生まれていたことを知って喜んだのも、「Staycation」という造語がアメリカではやり出したことを知ったのも先週のことです。佳菜子さんに「マナーを忘れたケイタイ」という言い回しを褒められて喜んだり、「この造語だけは専売特許にしたいと願って」その初出を拙著に記したことを話したりしたのも先週のことでした。

 時間の流れを遅く感じたのは、まだ肋骨の痛みを気にしていたからでしょう。誤嚥(ごえん)を恐れて水を飲むのさえ慎重でした。こうした恐怖から解放されそうだと気づいたのは、翌月曜日朝のことです。不注意にもクシャミをした時のことで、「シマッタ」と思ったものの鋭痛が走らなかった時のことです。その折に、あの痛みようの変化は何だったのか、と前夜妻に語り掛けたことを振り返っています。数日前から鋭痛が鈍痛に変わりはじめ、同時に痛む箇所が、患部の背中から脇腹に移動し、前夜はついに左前下部肋骨のあたりに至っていたのです。

 火曜日は、早朝の大雨で目覚め、そのまま起き出し、快晴の日の出を迎えています。妻はいつものように朝の収穫に出ており、シカクマメの初収穫日にしています。私が七つ道具を持って庭に出たのは2時過ぎからで、それまでは講演の資料作りや岡部さん他の来客との応対に費やしています。冨美男さんを迎えたのは4時ごろです。その間の2時間余は、定休日でしたから喫茶店周りの手入れに、畑と新果樹園にその後は向かっており、急がれる作業に当たっています。

 新果樹園では日当りに配慮した整枝や草刈りに当たりました。畑でも日当りに配慮して(畝の肩で育てていたホウセンカが日陰を作っていましたので)移植するなどにあっています。また、最後のインゲンマメに竹の支柱を立てました。その間に、キンミズヒキやキンポウゲなどあちこちで花期を終えた花殻が目につきましたから、種をばらまかれては困る、と思って刈り取っています。冨美男さんはアジサイの剪定など植木バサミ仕事に専念で、混合レタス(妻が植えて残った分)とハナオクラの苗、そしてアーティチョークの種を進呈しました。

 かくしてバタバタすることになった7日を迎え、翌日の出発に備えたわけです。10日から始まる倉本聰の『夜想曲 ノクターン』が主目的です。その前は函館で、その後は紋別で、それぞれの地にくわしい友人に迎えてもらって楽しませてもらう趣向ですが、この記録は次週に回します。この週記がネットに乗るころは、紋別からの帰途の途上ではないでしょうか。
 


ハンミョウ

ミヤマカワトンボ
妻はときおり庭でハンミョウ(俗称ミチアンナイ)を見かけていたようですが、「棲みついている」と私に報告したのは先週のことです。「温度計道」を根城にして「道案内」する、とのこと。老眼鏡をかけ忘れて出た私の目では、ハンミョウを見つけられませんでしたが、ミヤマカワトンボがヒラヒラと飛んでいるのが分かりました。アイトワで繁殖しています。


ツチバチ

シマヘビ
友人は、調理釜の土を取りに来るツチバチにも興味をそそられ、写真に収めていました。人目に付きやすいところで日向ぼっこをしていたヘビは、今年見かけた5匹の内の1匹(60cmほどのシマヘビ)です。人目につかないところを選ぶように躾ました。ヘビは40年ほど前から減りはじめていますが、20年前までは「家の主」と大事にしていた大物(1.8mもあった)が棲みついていました。


お尻のめくり方が魅力的

サワガニ
わが家には4種のカマキリが棲みついていますが、この種が最も少ない。このお尻のめくり方が魅力的。庭にはまで、カタツムリも4種棲みついていますが、カヤネズミ、マムシ、ケラ、あるいはザリガニなどは消え去り、サワガニも数を減らしています。ミヤマカワトンボが棲み始め、増えつつあるのは朗報です。


シカクマメの季節

炒めものから味わいました

朝の収穫
シカクマメの季節になりました。3年前に村上瞳さんから苗をもらい、昨年その味をおぼえ、今年から本格栽培です。今年はまず、炒めものから味わいました。インゲンマメより発芽温度が高く、収穫シーズンは遅れます。ここ幾日かの朝の収穫。


竹垣
喫茶店周りの手入れでは、この竹垣づくりに一番時間を要しました。跨(また)ごうとして怪我をされないように、背の高いものに作り変えました。通路の上に張り出していた桜の枯れ枝も切り取りましたが、その折に左腕を高く掲げており、イヤな感覚に苛まれています。階段の側壁・ポットウォールのオリズルランの手入れもしました。

before

after


before

after

竹の支柱
新果樹園では、クルミの木が枝をはっていましたから、日当りに配慮した整枝に当たったりしています。畑では、最後のインゲンマメの畝に、竹の支柱を立てました。次年度から、この竹の支柱を大幅に復活させる予定です、

嬉しいいただきものがありました。このフランス製のボールペンもその1つで、EU効果が出ているのではないか、と興味津々です。西ドイツ時代に買ったボールペンが2本ありますが、たまにしか使わないのに、いつでもスラスラ使えます。ちなみに、私が買った日本のボールペンの多くはすぐに書けなくなります。