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雲泥の差 14/03/30
火曜日の朝、なんと美しいこと、と思いました。好天で明けた7時過ぎのことです。大げさな言いようですが「生きていた」と分かっただけで、幸せでした。パジャマのまま、カメラをもって庭を一巡りしながら、妻の提案で(柑橘類の)寒冷紗を外しておいてよかった、と感謝しました。にもかかわらず、夕刻にはまた妻と些細なことでケンカをしており、これは体調が「完全に復調した証拠」と喜ぶとともに、「妻のためにも自重しなければ」と己に言い聞かせています。その夜は、初物2種を天ぷらで賞味。週初の素晴らしかった3日間を感謝しつつ眠りました。
まず日曜日。ミツバチの師匠と電話で語らい、除草に精を出しています。月曜日は、佛教大学の7人の学生を迎えて元気をもらい、ちょいと調子づきました。それは翌火曜日に未花ちゃん夫妻を迎えることになっていたことも関係しています。学生を見送った後で、つい無理をしてしまったのです。そのおかげで(?)火曜日の朝を特別な朝にできた、と言えなくもありません。
月曜日に迎えた学生は女子4人と男子3人でした。私は、9時前から庭に出て受け入れ態勢づくりに、妻も手絞りの甘夏ミカンジュースの準備に取り掛かり、待ち構えました。学生には、まず薪風呂の焚口を見てもらい、スギの落ち枝拾いをする前に、その意義や知恵の使いどころを学んでもらっています。他に、大きな2つの自然石の移動、2本の木の移植、砕石や切り石の移動、数本の竹の切り取り、鉈仕事、あるいは「木の外科手術」などに当たってもらいました。
昼前のジュースの時間に、彼らの作業に触れたエッセイを紹介しました。昼食時は、過日触れた乖離問題(学生本人の自己責任意識と親御さんなどの想いとのズレ)を話題にしており、午後のお茶の時間は、加齢による不思議な時間感覚の変化について、体験を語りました。
その後がイケナカッタ。陽がある間に学生を見送れたものですから調子づき、足がふらつくまで液肥やりに精を出してしまったのです。息苦しさを覚え、早々と10時に寝ました。遅れて寝室に入ってきた妻に足をもんでもらいながら、風呂で鼻血を出したことを思い出しています。かくして翌朝は特別の朝になった次第です。未花ちゃん夫妻は昼前に到着。一回目の荷物の運び込みでした。小学生の子どもが学期の途中で転校するのはどうか、となり、転居を急ぐことにしたのです。ですから、カフェテラスを引き継いでもらう6月までは、居候してもらいます。
週の中日の水曜日は、終日雨でした。体調を回復させ、土をゆるませる(除草)上でも好都合、と喜びながら、溜まっていた資料の整理と週末の出張の準備に当てた1日になりました。金魚やメダカには気の毒な日でした。庭に一歩も出ておらず、餌をやらなかったのです。
木曜日は除草の日でしたが、トピックスが5つも重なりました。まず、ヒメコブシとハクモクレンが咲き始めたこと。ヤブツバキの花を拾い集め、水鉢に浮かべる気になったこと。未花ちゃん一家が臨時の家財道具搬送に当たったこと。妻は「醍醐の花見」の機会を得て、見事な枝垂れサクラ(六部咲き)を観賞しています。この留守中に、ミツバチの師匠が山野草に詳しい人を伴って来宅。キンリョウヘンを1鉢いただいたり、巣箱を移動してくださったりしました。
金曜日は好天でした。初挑戦の乾燥ヤーコンを干し上げながら、まず翌日の出張にそなえ、最後の仕上げをしており、庭には昼前から出ました。日差しが強くてルーチンワークでさえ温室仕事は苦痛でした。除草の続きから手を付け、夏野菜の畝づくり、エンドウの蔓吊り、あるいは外科手術した木の加療などに当たっています。この日、畑では初めて見る大きなコンニャク玉を掘り出し、温室では初見のカマキリの卵を見つけており、なんだかとても嬉しくなっています。
週末は元気溌剌で目覚め、これから日帰りで東京に、勇んだ気分で出かけようとしています。
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わが家の野菜 |
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菜の花の浅漬け |
この日、コゴミと三つ葉を初収穫し、シイタケ、ルッコラ、そしてゴボウを添えたわが家の野菜を活かした天ぷらを主菜に、締めくくりは菜の花の浅漬け(これも初物)で初春の風味を賞味。ホッコリした気分でやすんでいます。この日から3日後の金曜日は、大きなコンニャク玉を掘り出し、初見のカマキリの卵を見つけ、意気揚々とやすみました。つまり、床に就くときの気分は、月曜日と金曜日では雲泥の差を感じることになったわけです。 |
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大きなコンニャク玉 |
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初見のカマキリの卵 |
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佛教大学の7人の学生 |
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ノコギリやナタの使い方 |
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木の移植 |
佛教大学の7人の学生を迎えた月曜日、いつものように当日の課題を説明し、めいめいが希望する作業についてもらいました。初心者はいませんでしたから、ノコギリやナタの使い方(でさえ初心者が大勢いた)、木の移植の仕方、一輪車の操り方、あるいはハシゴやキャタツの生かし方など、いろんな作業をまんべんなく学んでもらえるようにしました。焚火の仕方は、前回とは雲泥の差で上手になっていました。 |
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木の移植 |
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ハシゴやキャタツの生かし方 |
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焚火の仕方 |
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焚火の仕方 |
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ヒメコブシとハクモクレン |
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水槽でも咲きはじめていた |
ヒメコブシとハクモクレンが、金曜日の陽光につられて咲きはじめました。このハクモクレンの「剪定クズは?」と、カフェテラスに移動して確かめますと、水槽でも咲きはじめていました。 |
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集めてみる気分になりました |
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幾つか追加して浮かべると、華やぎました |
庭のあちらこちらで自生したヤブツバキの花を拾うのは結構面倒なことです。しかし、この日は集めてみる気分になりました。これまでで2度目のことです。翌日、妻が「あの木の(ぶん)も拾いましたか」と言いながら参加し、幾つか追加して水鉢に浮かべると、一段と華やぎました。 |
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ギンリョウヘン |
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巣箱を移動した |
ハチが「動いた報告」と春の「分蜂に備えた相談」でミツバチの師匠に電話を入れました。私には、誘引剤としてギンリョウヘンを用いるのと、化学物質で呼び寄せるのでは雲泥の差があるように思われます。そうと知った師匠は、京都に来られたついでにアイトワにも立ち寄り、つぼみがたくさんついたギンリョウヘンを下さったり(手前の1鉢)、巣箱を移動してくださったりしました。 |
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最初は陽光に当て |
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ハッピーの家の屋根にあげて仕上 |
冬季にパソコンに立ち向かう折は、しばしばガス暖房器の熱風を乾燥食品づくりに活かします。このたびの乾燥ヤーコン作りも最初は陽光に当て(大皿の干しあがった分は試作品)、もちろん仕上げも金曜日の陽光で干しましたが、ハッピーにつまみ食いされそうになり、あわててハッピーの家の屋根にあげて仕上げました。 |
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見事な花びらのジュウタンにしました |
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花びらのジュウタン |
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紅梅の剪定クズは今が盛りです |
紅梅のシーズンは「アッ」という間に終わりました。その最後は、温度計道を見事な花びらのジュウタンにしました。でも、旧玄関前の素焼の大鉢に生けた紅梅の剪定クズは今が盛りです。かくして今年も、居間の縁先に咲きはじめた剪定クズから数えて、紅梅の花を50日以上にわたって楽し
むことが出来ました。 |
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