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 庭宇宙と地獄の余り風 14/07/27

 この1週間は、先週の週記のまとめから始まり、昼前に迎えた後藤さんとルーチンワークに取り組んでいます。この間にとても嬉しい飛び込みの来客があり、後藤さんを待たせて思い出話にふけっています。その後、帰途の後藤さんの車に妻と一緒に乗せてもらい、5時にTOSCAを訪れ、3周年記念パーティに参加。橋本一家(長女と末っ子を除く)や網田さんをはじめ顔見知りと8時過ぎまで歓談。帰路は建築家の佐野夫妻(ご夫人のソプラノは天国から聞こえてくるような歌声)の車に便乗させてもらい、遠回りしてわが家まで送り届けてもらいました。

 月曜日は、畑の被害を妻から聞かされ、その確認から始まりました。数少ないジャガイモは全滅。キュウリも何本かやられました。レースカーテンで覆っているトマトは、裾部をめくりあげて侵入しています。犯人はアライグマのごとき四足動物でしょう。イチヂクはネットの外から鳥につつかれましたし、中ほどの実は日照不足でうまく熟しにくいありさまです。

 次いでキンギョやメダカに、前日のお詫びをしながら餌やりをし、引き続いて水替えをしました。前日のお詫びとは、私は「キット妻が」と考え、妻は「私が」と思い、餌をやっていなかったのです。せめてもの慰みは、いずれの水槽や鉢も(私が留守がちで掃除を怠っており)水がずいぶん汚れ、餌になるプランクトンがたくさんわいていたであろう、と思われたことです。

 日が傾いたころから冨美男さんを迎えました。おかげで1日の締めくくりはとても良くなりました。それまでの私は、畑の南面にある陸貝のビオトープの草刈りに当たっていたのですが中断し、4時半から2人で2本のカシの剪定に取り組みました。冨美男さんが樹に登って剪定を、私は下で落ちてくる剪定クズの運び出しです。冨美男さんは手早い人で、剪定は日没までに片付きました。その後、冨美男さんと歓談できる時間を設けましたが、冨美男さんに倣って決めたことがあります。加齢対策の1つとして畑の周囲に巡らす獣害対策フェンス計画です。

 火曜日は、腰に違和感を覚えながら目覚めており、庭に出たのは4時過ぎです。しかも妻と一緒でした。それまでの間は、いつもの夏場の定休日のごとく、2人は書斎と工房に分かれて過ごしています。庭に出て、私は前日用いたスライド梯屋など道具の収納など。妻は残っていた剪定クズの運び出しとブロアーでの落ち葉掃除。最後は2人で、1本のカエデ(まだ細いのに、日光を求めてあらぬ方向に徒長していた)の矯正に当たり、ワイヤーで引っ張り、針金を張って固定しています。この2日にわたる庭仕事のおかげで、オーバー気味であった体重を正常値に戻せました。

 水曜日は早朝から2泊3日の出張でした。この歳になると、可能性と意欲のある若い人のことが気になって仕方がありません。そこで、拙著庭宇宙』を持てるだけ携えて行き、その想いをぶつけさせてもらいました。結果、子どものように「お手々つないで」をしたほど嬉しいことに結び付きましたし、手作り野菜の収穫にも立ち会えました。しかも、もう1泊しなければならないかもと覚悟していたのに、陽のある間に帰宅できました。それにしても京都は暑い。京都駅で「ムッとした暑さ」に閉口です。でも、初収穫のイチジクなどに迎えられ、ホッと一息入れました。

 やはり、歳でしょうか。週末は、朝一番に庭に飛び出す元気がなかったのです。妻は、私の留守中は早朝に出て除草などに当たっており、土曜日も出ましたが、私はPCの前に陣取って朝食を待っています。昼前に「そうだ、キンギョの餌やりも」と気付き、飛び出しましたが、ジリジリと肌を焼く暑さに閉口です。その折に一陣の風が吹き「地獄の余り風」を実感しています。庭には4時過ぎから2人で出ており、妻は除草の続き。私はアーティチョークの後始末をした上で一畝耕し、残っていたモロヘイヤの苗を植えました。そして、液肥やりで締めくくっています。
 

とても嬉しい飛び込みの来客でした。気心が知れた後藤さんとのルーチンワーク中でよかった。中座して、たっぷり話し合えたのです。大垣時代によくお世話になったそば屋・酒井亭のご主人澤田壽雄さんでした。今は亡き糟糠の仲の奥さんを一緒に忍び、学ぶところも大でした。土産にいただいた名物のニシンの煮ものは、後藤さんとニシンそばにして楽しむことにしました。

指定の服装コードがあり、久しぶりにピンクのシャツ(とブルーの靴下を組み合わせた)姿で、妻はスカーフと靴がブルー姿で出かけました。さすがは網田さん。ピンクとブルーを用いたアロハシャツでした。この日は朝から10時間も、PCに取りつかれていましたから、TOSCAでの歓談はとてもよき「目休め」の時間になりました。


5種のマイマイは撮影に成功

残る4種は貝殻を拾っている
畑の南面には、石畳道を挟んで幅3m長さ12mほどの帯状の草地(富有ガキ、ピンクの枝垂れウメ、あるいはウルシなどが生えている)があります。ここは陸貝(5種のマイマイは撮影に成功。残る4種は貝殻を拾っている)のビオトープの1つでもあり、いつも気を付けて草刈りに当たります。


大剪定を済ませた2本のカシ

剪定クズ
この大剪定を済ませた2本のカシは、ピクチャーウインドウの前に生えていますが、周りのカエデと競い合って背丈を伸ばします。次回、大剪定を要する折は、大胆な手をほどこしたく思っています。その折は、このたび切り取って山のごとく積み上げた剪定クズが主たる検討材料になる(燃料として貴重になるか否か)ことでしょう。


女の子がジャガイモを素手で掘っていました

立派に育ったヤーコン
お訪ねした先で、手作り野菜の収穫に立ち会い、まぶしく感じることやうらやましく思うことがありました。小学6年生の(とても可愛い)女の子がジャガイモを素手で掘っていました。立派に育ったヤーコンやツルムラサキを見て、日照時間が十分な畑が、またわが家とは別種のアーティチョークがうらやましかった。実は、花がきれいなわが家のアーティチョークはこの庭から来ていますが、この庭では見当たらなくなっており、里帰りさせようと思いました。同時に、別種の苗をもらおう、と願いました。

ツルムラサキ

アーティチョーク


立派に育ったキュウリ

初収穫のイチジク

初収穫のイチジク
帰宅してまず、冷やしたキュウリを(オリーブオイルと塩味で)丸かじり。次いで、わが家の収穫物も、品種によっては立派に育つことを知り、安堵。デザートは、初収穫のイチジク。4つめの1個には、カーテンをめくって入ったケモノの爪跡が残っていました。きっと(数少ない)ジャガイモを全滅させた犯人と同じでしょう。


ツルムラサキとモロヘイヤの苗

初収穫のブルーベリーなどをもらい

翌朝食の食材
金曜日に、桑原さん(29年前に、アイトワの茶話室を「喫茶店にしては」と提案して下さった。そして15年ほど前から家庭菜園を始められ、今年のツルムラサキとモロヘイヤの苗は桑原さんにもらった)から、「お礼に」といって初収穫のブルーベリーなどをもらい、翌朝食の食材になりました。妻は、B反のレースカーテン地をお裾分けしたそうです。