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アイトワ循環図

 未完の実験と 14/09/14

 週初めは雨が降っていたわけでもないのに、一切庭仕事には当たれませんでした。もちろん庭には幾度となく出ています。まず、屋内ルーチンワークを始める前に後藤さんに手伝ってもらい、前夜用いたテントを片づけています。また、朝夕2度の屋外ルーチンワークの間に、2度3度と出て楽しいひと時を過ごしています。しかしいずれも、喫茶店のゲストルームやテラス限りのことでした。イノシシの侵入口さえ調べずに、急ぎの用にかまけていまったのです。

 それだけに月曜から火曜日にかけての2日間は、待ち構えていたかのような庭仕事三昧の日々になりました。畑仕事だけでなく、柿渋仕上げの手提げ篭の塗り直しや、網田さんにもらった腰かけの塗り直しの他に、3つの気になっていた作業に次々と手を付けています。

 まず、中庭のコケ庭の手入れ。先々週、石組(をして土が流されるのを防ぐ手立て)をしましたが、いわばその仕上げです。このところの打ち続く強い雨は(緩んだ土が乾く間もなく次の強い雨が打ち付け)予期していなかったほど激しく表土を剥がし、流し去ってしまうのです。

 囲炉裏場が散らかっていました。この片付けは妻に頼み、月曜日の夕刻に2時間余の焚火をしてもらっています。竹の整理にも手を付けました。夏野菜の支柱を次々と解体していますが、本来は抜き取った尻から片づけるべきなのに、溜めてしまっていたのです。

 肝心の畑仕事は、もっぱら季節の切り替えと、除草です。夏野菜から冬野菜への切り替えは、なぜかドイツに思いを馳せながら取り組んでいます。日照不足と多雨は尋常ではなく、夏野菜で試みた実験が未完に終る、と見たからでしょう。ですから、松実さんに感謝しながら冬野菜の畝づくりに精を出しました。除草は、2つのパターンで当たりました。1つは、次々と穂を出して花を咲かせ始めたイネ科植物の狙い撃ち。他の1つは、農作物を日陰にしている野草の、文字通りの除草。この度は、これも思うところがあって、温室の西側面に沿った空地を片づけました。

 火曜日の昼間から木曜日の朝方にかけて、とても天候的に恵まれています。実は、火曜日の昼間は、冨美男さんを誘って遠方のHCを訪れることにしていましたが、読み通りに(庭仕事に当たれないほどの)炎天になりました。HCではこまごまとした代物を仕入れ、4時ごろから庭仕事で大汗をかいています。その夜は、熱湯になった天水を生かし、久しぶりに湯船に浸っています。

 水曜日は時間が読めない大事な来客があり、残る時間を細切れに生かしています。前日買い求めた苗(セロリ、パセリ、イタリアンパセリ、そして追加のネギ)の植え付け。耐水ブラシの配置。レタスの種の苗床まき。カラス除けのテスグ解きなど。その後は、日没時から予期していなかった雨が木曜の朝にかけて降り続き、仕立て直して畝にトップリと降り注いでくれました。

 雨上がりの好天を喜んだ木曜日でしたが、すぐに不順な空模様となり、書斎の人から庭の人へと着替えられたのは4時でした。テグス解きを終え、竹の支柱を抜き去りながら、畑にアーチを移動させています。ハヤトウリはあきらめ、自然生えのトウガンに実を結ばせたくなったのです。このところムクゲがきれいに咲いており、とても嬉しい発見をしています。

 金曜日は肌寒い朝になり、まず温室で冬野菜の苗床まきから手を付けています。午後から冨美男さんに来てもらえ、2人でカボチャやカンピョウなどが伸び放題になっていた一角の除草に手を付けています。それがよきウォーミングアップになったようで、冨美男さんにはトチュウの木の剪定を頼み、私は緑の天蓋の剪定に手に着けています。結局、私は終日庭で過ごしたことになりますが、天蓋の剪定は次週に持ち越しました。とうのは、土曜日はややバテ気味で、庭には午後から出たのですが、妻に助成してもらい、もっぱら除草に当たっています。

 


小ツバメが餌をねだる席

 

親ツバメの席
前夜のBBQパーティーは雨にたたられ、テラスで挙行。塾が始まって以来の形式で、まるで春先のツバメの巣でした。常設白テントの下は小ツバメが餌をねだる席。濃緑色の組み立て式テント(をテラスの中ほどに立て)の下は親ツバメの席。この形式を改良すれば、BBQパーティーの日を雨を恐れずに設定できることが分かった。


人形工房の人気者

フランス人家族
2度3度と屋外に出て、いずれも良きインターバルの時間にできた。とりわけフランス人家族に惚れ惚れ。4人の子連れで、上の3人は(母親と人形ギャラリー見学がキッカケで)人形工房の人気者に。その間の父親は常設白テントの下で乳母車の世話。他に、数時間前の予約で、そうそうたる顔ぶれのグループ客の立ち寄り、などもあった。こうしたお客さんが増えた。


手提げ篭の補修

腰かけを塗り直し

下準備に入りました
今週は塗装作業にも随分時間を割いた。まず手提げ篭(一閑張り)が出来る人は今や1人と聴いている)の補修に始まり、網田さんにもらった腰かけを塗り直し、さらに、大垣時代の友人・安田さんにもらった流木の3点セットを塗り直したくて、その下準備 (ブラシで浮いた塗装を剥ぎ取り、雑巾できれいに拭き上げて干す)に入りました。塗装は次週回し。


太めの枝は鉈仕事で風呂の燃料に

焚火で灰に
囲炉裏場が大活躍。カシの剪定クズは、十分放置すれば青葉が枯れ落ち、腐葉土小屋に積めることが分かった。太めの枝は鉈仕事で風呂の燃料に、山のような残渣は2時間余の焚火で灰に。竹の整理も囲炉裏場で。使用済みの竹の支柱を、翌年も活かせる分は朽ちた部分を切り取って削り直し、干し上げ(いずれ分別して収納する)、活かせない分は焚きつけにした。

使用済みの竹の支柱

朽ちた部分を切り取って削り直し


まるでジャングル

2株しかまともに生き残っていなかった
 温室の両側面は幅1mほど空地。とりわけ西側面沿いの空地は毎年夏草がよく茂る。今年は、その隣の畝でヤーコンを育てたものだからまるでジャングルになった。除草すると、ヤーコンは7株植えたのに、2株しかまともに生き残っていなかった。


純白のムクゲが誕生した

舞鶴さんがくれたピンクの壺赤の樹

淡いピンクの壺赤の

純白の壺赤の樹

白の壺赤
純白のムクゲが誕生した。かつては、ムクゲは純白と、舞鶴さんがくれたピンクの壺赤の樹があったが、純白の方が枯れた。その後、この両親から幾本ものムクゲが生れ、まず変わり種(初見の花)に喜ばされ、このたび純白と淡いピンクの壺赤の樹白の壺赤が誕生していたことに気付かされ、嬉しい発見となった。今週は、獣害を逃れたカボチャカンピョウも発見して大喜び。いずれもがシカも届かない高いところにあったので「もう1つトウガンを」と願い、ハヤトウリがシカに食われて空き家になったアーチを移動させた

カボチャ

カンピョウ

トウガン

アーチを移動させた

バテ気味の週末は、飛び込みの来客がよきインターバルになった。そのお一人が「自作」と言って持参くださった見事なズイキ(私の好物なのに、わが家のコイモは2度のイノシシの襲来で見事に全滅)に大喜び。妻はブルーベリーにお喜び。今年は、なぜかブルーベリーが少しも採れず、喫茶店で使う「ジャムが造れない」と嘆いていた。