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 イトトンボと面倒くさい 14/11/30

 11月最後の一週間は(火曜日を除き)ほぼ願い通りに過ごせました。深まりゆく秋を満喫しながら冬を迎える準備です。なにせ今月は遠方に出かけることも重なり、忙しかった。そこで、ここらあたりでペースを変え、わが家流の庭仕事に打ち込みたかったのです。

 朝一番に庭に出ると、クヌギやモミジはまだ葉をすべて残しており、紅葉は5分でした。モクレンやサンショの落葉は半ば進み、紅葉も半ば。サラやメグスリノキはすっかり紅葉し、7分落葉。カキやコブシはすべて葉を落としており、落ち葉のジュウタンを広げていました。白やピンクのサザンカは今が盛りとばかりに満開でした。新しい一週間の始まりです。

 恒例のルーチンワークの後、翌夕刻まで天候に恵まれ、陽のある間は庭で過ごしています。キョウカノコやミョウガなどを次々と刈り取り、堆肥の山に積みました。タマネギを植え付けた畝の肩に、コーヒー滓を被せました。ウコギやヤマボウシの剪定もし、剪定クズは囲炉裏場に積み上げ、これらの剪定クズは「週末までに(鉈と手バサミ)分解し、仕分けよう」と考えました。これらはすべて、わが家流のリサイクル作業の一環です。厨房から出る生ゴミは、妻が毎日堆肥の山に積みます。屎尿はタンクに溜めていますが、2か月後に寒肥として活かします。

 腐葉土小屋の口を塞ぐ板に防腐剤を塗りました。間もなく本格的な落葉期に入りますから、いつでも落ち葉を大量に運び込めるように、口板を積み足せるようにしたわけです。

 ポットウォールを飾る六甲サクラソウの鉢を作り直し、温室で育て始めました。これは来春の準備です。野バラは、昨年からアーチ仕立てに取り組んでいますが、見通しが立ました。ツゲや茶の植え込みなどは、徒長枝を手バサミで切り取り始めました。いずれ電動バリカンを取り出して、まとめて刈りこむ予定です。この剪定クズも年内に、焼き芋で処分したく思っています。

 月曜日(振替休日)はとても好天で、温室にある水槽の水温が、午後には随分上がっていた。にもかかわらず、キンギョやメダカの食欲は落ちたままでした。そこで一時的に宿替えをさせ、水槽の大掃除をし直しました。その最中に、かつて採用していた「水替えを一切しない飼い方」を思い出し、「もう一度試みてみるか」と、深刻な気分にされています。なぜなら、このところイトトンボを見かけることがめっぽう減っていたことも思い出し、不安に駆られたのです。

 夜なべ仕事もしました。レモングラスと、半ば干し上げたヤーコンの葉を、テレビを観ながら刻んだのです。これは次年度の入浴剤と茶葉の仕込み作業です。焼けた剪定バサミは、その「要」を転用し、2つの記念品に生まれ変わらせました。問題はピンコロ石の目詰め作業です。数次に分けて取り組み、やっとコツを会得したのに、わが家にはこのコツを生かす余地がもうないのです。

 かくして不本意な外出日(相手さんも都合さえつけば、来宅を望まれた火曜日)が、雨で明け「ヨカッタ」と二重に喜んでいます。庭に出られなくなった日でしたし、久しぶりの雨であったからです。この日は夜にアイトワ塾があり、観光都市京都のあり方を喧々諤々しています。

 水曜日以降は、午前中は屋内で過ごし、2つのスピーチの準備、新聞の整理、あるいは週記など。午後は庭仕事三昧。裏庭とワラビ畑の手入れ。囲炉裏場では山のような剪定クズの仕分け。ナツメやユキヤナギなどの剪定。あるいは、庭内表示の補修など。そして水島さん、野口さん、あるいはトッテンさんなどとの楽しいお茶の時間。観光シーズンたけなわの妻は、大勢の遠方からの、しかも楽しいお客さんとの巡り合わせがあったようで、幸せだったようです。

 風呂は、竹の根株などを焚き場に持ち込み、私が焚こうとましたが、ついに妻は焚かせんでした。「孝之さんは、一生焚かないのでしょう」と先週のケンカを 根に持っているのです。
 


落ち葉のジュウタン

ハクモクレンのジュウタン

ウリハダカエデ
紅葉は見上げてもよしだが、落ち葉のジュウタンを踏みしめながら歩むはもっとよし、と私は感じている。地味な色合いのコブシやハクモクレンのジュウタンはカサカサと澄んだ音だし、明るい色合いのウリハダカエデやミツマタは足音まで吸い取ってしまう。あと2〜3年もすれば、クルミの落ち葉(妻が持ち込んできたので、初めてマジマジと見た)も踏みしめられるかもしれない。

クルミの落ち葉

クルミの落ち葉


腐葉土小屋の口を塞ぐ板

こまめに防腐剤を塗ればし
腐葉土小屋の口を塞ぐ板は、未使用時に乾燥させておき、こまめに防腐剤を塗れば世代を超えて使えるだろう。金曜日に、庭内表示を補修したが、腐った木を取り変え、塗装しておけば、また何年かは役立ってくれることだろう。コーヒー滓は、当面は野草の発芽を抑制し、次に耕すときに鋤き込み(フィルターは、乾けば燃やして灰にして)肥料にする。

庭内表示を補修

コーヒー滓


オリズルラン

六甲サクラソウを温室で育てておく時期
ポットウォールは、夏から秋にかけてはオリズルランで、春から夏にかけては六甲サクラソウで飾る。冬場は取り払う。いつの間にかこのサイクルが定着した。今は、春にデヴューする六甲サクラソウを温室で育てておく時期。まもなくオリズルランを取り払い(堆肥の山に)、伸ばしたツルの先の無性芽をポットで育て、来夏のデヴューに備えさせる。

野バラの移植はうまく行き、伸ばしたツルを、トゲに泣かされながら、アーチに沿わせて結わえた。あと2年もすればアーチに馴染みそう、との見通しがたった。さらに2〜3年もすれば、ちゃちな金属製アーチは朽ちるだろうが、野バラはアーチ状に育ち、自立しているだろう。


広縁を飾らせた
小ユズは豊作だった

「要」をなくしていたハサミを再生させた
秋の夜なべ仕事は、今年はレモングラスとヤーコンから始め、広縁を飾らせた。なぜか今年は、冬子のシイタケはシーズンが短く、またユズが実をつけず、次の夜なべ仕事は小ユズ(の皮を粉にする作業)になる。小ユズは豊作だったので、妻の手を借りる要があり、観光シーズン後の作業になる。焼いて刃をなまくらにした剪定バサミ(妻への母の形見)も、夜なべ仕事で2つに(その1つは記念品に)生まれ変わらせた。その肝心かなめの部品「要」を生かし、「要」をなくしていたハサミを再生させた


タマネギの畝

オガ屑と灰を被せ
竹の玄関は、水島さんにやっとその気になってもらえたようで、ほぼ出来上がった。必要に応じて。いつでも取り外せる。


ワラビ畑から手を付け

刈り取った草をその場に残し肥料にする

手入れ前

手入れ後 広くなりましなネ
裏庭の手入れは、ワラビ畑から手を付け、手入れの方式を改めた。刈り取った草をその場に残し、落ち葉も落ちるにまかせ、ワラビの肥料にする(なぜ今まで思いつかなかったのか)。午後のお茶を運んできた妻は「広くなりましなネ」。次に、母屋の裏手の灌木を切り詰め、その剪定クズで囲炉裏場を埋めた。金曜日に、鉈と手バサミを駆使して風呂焚きの燃料にする分と、焚き火用(手前)に仕分け薪にする分は次週にでも、薪の寸法に切るつもり。週末は、朝食前に、雨が降り出す前に、フジの最後の剪定など。

 

囲炉裏場を埋めた

焚きの燃料にする分と、焚き火用に仕分け

薪にする分

薪にする分

フジの最後の剪定