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4年後の不安と心が揺れた61年 14/12/21
美しい夜明けと分厚い氷、そして初の霜柱で明けた週初め、ルーチンワークの前と後で5つのトピックスがありました。北海道の友人から冬の知らせ。紅白2本の大きなサザンカの剪定に着手。キャベツの苗を冨美男さんにもらうことになり、ヤーコンの跡をキャベツ用に仕立て直す。伴ファミリーが来訪。今年もしめ縄作りで用いるウラジロ採りは引き受ける、と言ってもらった。そして民度が試された衆議院選挙で、結果は4年後が不安になるほどの案の定、の5つ。
夜はとても冷えましたが、妻は花灯篭で、8時までユズ湯サービスに取り組んでいました。とりわけ、ユズを知らない外国人観光客と交わす会話が楽しかったようです。この夜も、夕食は学生アルバイトも交えてとりました。妻が学生アルバイトのためにつくった「まかない(当夜はこれまでとレシピを変えたパエリヤ)」を一緒に楽しんだわけですが、とても美味しかった。
アイトワ塾があった月曜日は、午前中はある報告で訪れた人を迎えたり、あるインタビュー原稿の修正に追われたりしています。ですから庭仕事は午後になり、4時間ほどに過ぎません。しかし、2本のサザンカの剪定を仕上げたあと、その側にあるフユウガキとアーチ仕立てのムベの整枝を済ませています。そして、日が落ちてから予期せぬ嬉しいことが生じました。それは「リズ先生の生徒です」と名乗るアメリカからの2人の若者に立ち寄ってもらえたことです。
塾では、この日からある著作をテキストに選び、取り組み始めました。不遜な言い方ですが、この一書は『エコトピアだより』の予告編のような一面があり、私にとっては極めて好都合、と見たわけです。この日は、そのいわばプロローグの部分だけの考察で終わりましたが、とても楽しかった。それは、塾生がサラリと読み流さず、とても丁寧に取り組み、意味するところを鋭くかつ深く掘り下げ、意見を交わしあったのです。このテキストを選んだ者にとって、これほど嬉しいことはなく、これからを読み進むのがとても楽しみになりました。
火曜日は終日雨。しかも寒い一日でした。厚着をして書斎にこもり、「一歩も庭に出ず」となりました。まず、アイトワ塾の前回の資料を整理しながら心が揺れた学生時代(61年)を振り返っています。妻は、中尾さんに訪ねてもらい、ティルームにスポットライトを取り付けたり、ゲストルームの明かりを(特殊な蛍光灯から)LEDに交換してもらったりしていました。なんと消費電力は何分の1かになり、むしろ明るい。ですから、この世から蛍光灯が急速に消え去る半面、タングステン電球は消え去る運命にあるが、逆に直されるのではないか、と見ています。
水曜日は雨が上がっていたが、一段と冷え込んでいました。年賀状に取り組み始めていると、大垣時代の友人夫妻から「今、落柿舎にいる。母親孝行ダ」との電話があり、立ち寄ってもらえた。ですから庭には午後から出ましたが、風が異常に強くて刺すように冷たい。そこで、まずサザンカとフユウガキの剪定クズをナタでさばいて身体を温め、次いでレタスの1畝を除草。そして母屋周りで落ち葉かき。その最中に午後のオヤツの時間となり、妻に屋内に引き戻されました。
2泊3日の出張予定が入っていた週の後半は、銀世界で明けました。朝食をかき込み、そそくさと飛び出したのがヨカッタ。新幹線は1時間40分も遅れたのに、仕事には支障なし。翌金曜は、夕刻の忘年会に招かれており、2重に良いことがありました。おいしい魚料理とホテルの温泉です。週末は好きな時間にホテルを発てばよかったので、朝湯もひと眠りするほど楽しめたのです。実はこの日、妻も日帰りで東京に出ていましたが、待ち合わさずに先に帰ると、京都は雨。帰宅すると日陰の雪もほぼ消えていました。かくして、初の霜柱と初雪、そして今年最初の忘年会に恵まれた1週間が暮れました。そして最後にとても悲しい知らせが飛び込んできたのです。
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きれいな夜明け |
分厚い氷が張っており |
きれいな夜明けだった。庭に飛び出すと分厚い氷が張っており、霜柱が立っていた。庭仕事は(週記の原稿を後藤さんにバトンタッチしたあとのことで)2時から取り組んだ。妻は寒空の下で、花灯篭に備える準備をしていた。白灯油スト―ブにヤカンを載せようとしていた。冷え込みがきつそう、と見たのだろうだか、湯気を立てる準備だった。 |
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剪定後のサザンカ |
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フウラン |
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フウラン |
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フウラン |
花が少ないこの時期に、と(かつて妻に提案され)30年がかりで育てた2本の大きなサザンカだが、このあたりでその形を定めなくては、と手をつけ、背丈を1.5mほど縮めた。引き続いて、側にあるフユウガキ(樹齢は56年。数種のフウランに寄生させており、庭の乾燥具合を推し量る焼かう割を担わせてきた)も大胆に剪定。このたびの剪定で、フユウガキは良い実がつけるのではないか。 |
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フウラン |
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フウラン |
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剪定前のフユウガキ |
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剪定後のフユウガキ |
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生鮭が届いた |
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冨美男さんより |
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妻の茨城県の知友より |
北海道から冬の知らせ・生鮭が届いた。これが届くといつも「観光シーズンが終わった」との気分になる。妻は、嫁いでくるまでは海の魚に触ったことがなかったが、中学生になるまでは見てもいないが、見事に(覚悟して?)出刃包丁で取り組めるようになった。花の知らせは、冨美男さんの畑だけでなく、妻の茨城県の知友などからも届いた。 |
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「リズ先生の生徒です」と名乗る2人の若者に立ち寄ってもらえた。ロシア人のサーシャさんは前回のリズ先生引率の研修セミナーでアイトワに立ち寄っている。フィリピン人のロレンゾさんは初来訪だが、すぐに打ち解けてもらえた。それをいいことに、妻はリズさんに宛てた1冊の写真集を彼に託している。 |
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部屋の様子も変った |
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スポットライトを取りつける必要性も生じた |
絵葉書の棚をティルームに異動した関係で、部屋の様子も変ったが、スポットライトを取りつける必要性も生じた。ついでに、ゲストルームの照明もLEDに替えたが、タングステン電球の暖かさも手放しがたい、と思っている。 |
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あらかたかくのごとくかき取った |
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ウドの株の上に積み上げた |
母屋周りでモミジの落ち葉かきに1時間ほど投じた。サラエであらかたかくのごとくかき取っておけば、後はブロアーで手早く仕上げられる。この冬からかき取った落ち葉を、これまでとは異なる生かし方(裏庭に運んで、ウドの株の上に積み上げた)に供することにした。これがヒントで、次週は、もう1つの新しい生かし方を試みるつもりだ。 |
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初雪 |
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初雪 |
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初雪の分量はギリギリだった。これ以上厚く降ると、妻は(怖がって)車で送ってくれない。これ以上薄いと「銀世界ダ」と、喜べなかった、と思う。 |