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結、柴垣、そしてミズエの臼 15/01/04
元旦は、予報と違って好天で明け、昼前に阿部ファミリー4人が合流。6人で元日の手作りハーモニーを楽しんでいると、大雪に。そこで、庭に出て記念撮影。そして、私は寿也さんに「室」の完成した屋根を見てもらい、姉妹は雪合戦。妻は仁美さんのマッサージを体験。かく元日を満喫した後、ファミリーは最後に残ったユズを持って大雪の中を帰って行きました。
この満喫は、今週の印象深い週初めから始まっています。朝食時に、1日のスケジュールを打ち合わせましたが、私が「午後から庭に出る」と話すと、1人で居残り、一夜を過ごした結ちゃんは「それなら勉強は朝の間にする」と前言を翻し、網田さんは朝食後すぐに四つ目垣づくりに取り組みました。ルーチンワーク時に、私が朝焼けを話題にすると、後藤さんは「この美しさを知らずに朝寝している人の気がしれない」と同調。早朝の散歩では日々新発見があるようです。
ルーチンワークを終えて、庭掃除に出ると、結は(「勉強が終わった」と言い残して先に庭に出ていたが)縄跳びをして待っていました。この日、結は根気よくユズ採りに取り組み、網田さんは、夕刻から小雨が降り出したのに、柴垣まで完成させました。妻は写真集作りに活かしたような1日でしたが、夕食後、結を工房に連れて行き、帰ってくると「もう工業ミシンが使えるようになった」とご機嫌でした。人形創りに取り組ませ、お土産にさせるようです。
2日目の結は、ツワブキの花殻取り、カシワの木の剪定クズ運び、そしてアスパラガスなどのマルチング。その後、妻に誘われてお煮しめ作り、最後は、人形を完成させています。私はロックガーデンから手を付けた落ち葉掃除。その落ち葉も活かして要所、要所をマルチング。そしてトンネルアーチの草刈りなどに取り組み、最後はニラの畝に冬越しの手入れをしています。
そして30日。庭掃除の続きと、餅つき、そしてしめ縄作りの1日でした。まず8時からしめ縄作りの場を作っていると、伴ファミリーが到着。裏山でのウラジロ採りを買って出てくれました。結は勉強を終えて、9時から庭掃除に合流。10時、橋本宙八夫妻と新人1人を伴った明朱花・朋花姉妹が、2台の車で到着。パーキング場に2つの場(6mほど離して餅つき場)が出来ました。その後、佐野夫妻(建築家と声楽家)と、初対面の白砂ご夫妻もそれぞれの車でご到着。そのあとのことは、佐野夫妻、明朱花さん、そして私のカメラが収録しました。
この間に私は、4つのしめ縄用のワラ仕事、25年ぶりに杵での餅つき、そしてさまざまな庭仕事(落ち葉掃除、コウシンダイコンの跡に第4次アイトワ菜を播種など)に取り組み、結はダイコンのマフラー掛けをしたあと、妻の稲荷寿司造りを手伝っています。餅つきの後、残っていた3組の夫婦と私たち3人は、ショウガティと、白砂夫妻ご持参の菓子で、しばし歓談。その後、私は庭掃除と、「室」の屋根の骨組みに防腐剤を塗り、しめ縄を仕上げ、結は、私の、早めに就寝。
かく大晦日を迎えました。私はまず室の屋根を仕上げました。その間の結は、人形を連れて落ち葉かき。その後、妻に誘われてお煮しめ詰め。この日は、午前のオヤツは室の側で、午後のオヤツは、急に時雨れはじめたので室の屋根の下を初使用。夕食後、2時間ほど結は仮眠。そして11時半から3人で、小雨の降る中を、除夜の鐘を突きにお隣の常寂光寺へ。そして、年越しそばと初風呂のあと、結は1時に、私たちは3時に就寝。結がお待ちかねの元日を迎えたわけです。
2日は、見事な朝焼けで始まりながら、その夜にまた雪が降り、62年ぶりとの積雪に。三が日は雪に閉じ込められた勘定です。事情があって、年賀状の整理に手を焼いた私は、風除室と温室で羽を伸ばしています。2日から喫茶店を開けた妻は、夜は工房にこもりましたが、週末の3日は少し早めに居間に戻り、週記造りに追われる私をよそに、ユズの粉づくりに当たっていました。
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結が根気よくユズ採り |
ユズ |
結が根気よくユズ採りを終えると、1籠と半分。過日私は、トゲを気にしながら1籠分採ったが、それは花灯篭時にユズ湯となって消えた。このユズは、少し網田さんの手土産に、残る半分は餅つきの日の人たちの手土産に。その残りの半分は大晦日に、わが家で香りをたなびかせ、果汁を絞った。皮は粉末に、搾りかすはジャムになる。それにしても、私が手を焼いた棘だらけの木なのに、結は私が取り残した分を脚立に登ってとりきった。それは前夜の寿也さんと、翌日の網田さんのおかげで、「結なら何とかするだろう」と私は何の心配もしていない。 |
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香りをたなびかせ |
果汁を絞った |
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皮は粉末に |
搾りかすはジャムに |
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網田さんは四つ目垣だけでなく、柴垣まで完成させた。妻は(「15分で!」といって)網田さんを引き留め(結にシイタケを、私にハクサイを採りに走らせ)中華丼を作った。デザートはリンゴだった、1個は結にむかせた。もう1個を妻が手早くむいて切り分けると、結はむき終えていた。なんとその後、網田さんは急いでいたはずなのに、2人に「男結び」を教えている。 |
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人形作りが楽しかったよう |
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名前を付けた |
結は、人形作りが楽しかったようだ。ヒノキ林の落ち葉かきでは、「名前を付けた」といって、ポトシとヘレンを連れだすなど、完成させた人形(1つは妹の華連ちゃんに)をさんざん連れ歩いていた。そして翌夜、妻と計らい、妹の分にシッポ(隠すことができる)を付けた。期待通りに花連はヘレンを選び、シッポを見つけ、出したり隠したりしていた。 |
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ポトシとヘレンを連れだす |
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シッポを見つけ、出したり隠したり |
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今年もしめ縄が作れた |
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除夜の鐘 |
宙八さん一行のおかげで、臼と杵で餅つきが出来たし、伴ファミリーのウラジロ採りと、瞳さんのワラのおかげで、今年もしめ縄が作れた。しめ縄は1つ余分に作って結に選ばせると、大事そうに持ち帰った。結のおかげで、久方ぶりに除夜の鐘を突きに出かけたくなった。しかも、阿部ファミリーに倣って、テレビのない1週間を楽しく終えられた。 |
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除夜の鐘 |
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モミジの落ち葉でアスパラガスのマルチング |
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マルチング |
庭の冬支度(いずれもこのたび初の試みだったが、モミジの落ち葉でアスパラガスのマルチング、舞鶴さんのモミガラで冬キャベツのマフラー掛け、そしてダイコンのマフラー掛けは瞳さんのモミガラで結がした)だけでなく、結はいろんなことを学んだ。お煮しめ作りでは、カメやウメは結が細工。鏡餅は「結ちゃんがウチワであおいだから」と、背の高い餅が出来た。元旦に、神棚と仏壇で燈明をともすが、これは、結が散歩に出たので付き合ってもらえなかった。 |
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カメやウメは結が細工 |
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背の高い餅 |
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神棚 |
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仏壇 |
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屋根張り |
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オヤツの時間 |
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室の戸を濡らさずに済ませている |
室の屋根は、何とか仕上げて寿也さんに見せたかった。防腐剤塗り、2本の支柱をコンクリートで固定、屋根張り、そして樋つけ、と進めた。その合間で、2度のオヤツの時間があった。それよりも何よりも、その後、大雪になったわけだが、室の戸を濡らさずに済ませている。 |
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流木家具の)塗装仕事 |
61年ぶりとの雪に閉じ込められたのをいいことに、年賀状の整理にあたったが、思うところがあって投げ出し、週末は午後から風除室と温室に場を移し、延び延びになっていた(大垣時代の友人にもらった流木家具の)塗装仕事と、土のリサイクル作業で心の羽を伸ばした。 |