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肝胆相照らす語らい 15/04/26
やっとナツメが芽吹きました(先週末・4月18日)。これは、「もう、霜は降らさない」との自然のささやきです。早速週初めにエンドウの雪よけを取り、ジャガイモや夏大根などのトンネル(栽培のカバー)を外しています。その後は、春らしくなった天候のもとで、エンドウのツル吊り、除草、あるいは最終的な花芽摘みなどに日々勤しんでいます。
最終的な花芽摘みとは、冬野菜(主に十字花植物)の畝を夏野菜用に仕立て直す過程で行う、私が大事にしている収穫作業です。この時期になると黄色いアイトワ菜の花に加えて、ダイコンが白い花を咲かせ始めます。それらの花芽を浅漬けにするために、小さな脇芽まで見落とさずに摘み取る作業のことで、両手いっぱい分を摘むために1時間余も要したりして、吾ながら失笑することがあります。なぜか一芽でも見落とすと、花芽に申し訳がない気分になるのです。それは、亡き母から引き継いだ性分のようです。
今週はとてもありがたい日々を過ごせました。週の前半は畑で根気のいる作業に取り組んだわけですが、花曇りが続きました。ホップと第2のアケビのツルの整枝、はびこり始めたナズナ(ペンペングサ)の制御、ホトケノザとフユシラズの再生、あるいはルコウソウとフーセンカズラの鉢植えづくりにも当たりましたが、もってこいの日和でした。
週の中日は、久し振りの快晴でした。幌(首筋の日焼け止め)付きの野球帽を終日かぶり、夏野菜用の畝作りに精を出しました。前日までに花芽をすべて摘み取っておいたダイコンやアイトワ菜を抜き取り、堆肥の山に積み上げたり、ミツバとゴボウの移植をしたりしながら、日が落ちるまでに仕立て直し、2種の液肥をタップリまき終えたのです。
そして週の後半は、2泊3日の関東出張でした。この間に、夏野菜用の畝に鋤き込んだ有機肥料は土とほどよく馴染むでしょうし、私は体力を取り戻しています。出張先は、家族か相棒のような人たちと、お互いに持って生まれた得手を発揮しあえるように努め合えていますし、宿泊は温泉の大浴場付きです。今回は早めに帰宅させてもらい、夏野菜の苗を買い求めたり、常寂光寺の住職と大事な用件で相談したりできたのです。
かくして1週間を過ごしたわけですが、この間にトピックスが多々ありました。まず日曜日。予告なしの来訪者に恵まれました。まず、国連に勤める素敵な人を同伴の柴先生でした。うれしい一書をいただき、妻にオチョクラレタ長野の旅を思い出しています。次は、安部俊光さんの久方ぶりの来訪で、かつてアイトワで開いた「あんべとしみつミニコンサート」を振り返っています。同伴の素敵な人は、プルトイに目をとめてくださった。
月曜日は、念願の歓談の夕べが実現しています。3人の知友と会し、数時間にわたって思うところを語らったのです。この4人は、工業社会の破綻を見越し、それぞれ次代に備えています。この4人は補完し合う関係にあり、肝胆相照らす思いだった。
火曜日は、スケッチ旅行グループを迎えたり、カフェテラスのテントの張り替えを完成させたりしています。快晴の水曜日は、個離庵に街灯もつき、ほぼ完成。また、この日、30年来の友人から心待ちにしていた一書が届いており、紐解いています。
この間に日替わりで、アイトワ流の贅沢な食事を3度も楽しんだのもトピックスです。まずトッテン夫妻が育てる鶏のタマゴかけご飯と、NZに別荘を持つ友人が煮たイカナゴの佃煮つき朝食。次いでゴボウの髄を初めて調理した夕食。そして、旬のミツバを活かした巻きずしを楽しんだ水曜日の夕食時に、とてもありがたい妻の一言が伴いました。
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ホップ |
第2のアケビ |
第1のアケビ |
ホップは植え替えて2年目、第2のアケビは3年目で、ツルの整枝が楽しめる段階に達した。共に頂き物の苗から育てているだけに、余計に楽しい。このアケビが花を付け始めると、第1のアケビと自然交配が期待でき、豊かな実りがる望める。 |
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一書をいただき恐縮した |
一書をいただき恐縮した |
詩集 |
予告なく柴先生を迎え、うれしいことこの上なかったが、その上に世界の誰にも著しようがない一書をいただき恐縮した。江戸期に名を残した女性を網羅した辞典ですが、なんと長野(姨捨を起点に訪れた)の排出人数が、江戸、京都に次いで3位だった。ありがたい書物は、30年来の友人から詩集が週の半ばに送られて来た。まだ読み切れていないが、読後感とともにいずれ触れたい。 |
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スケッチ |
旅行グループ |
アイトワの庭でスケッチを望まれる人は多いが、例年のごとく訪れてもらえるのはこの旅行グループぐらいだ。この度は引率者作の花車を主に据えたスケッチをいただいた。 |
スケッチをいただいた |
スケッチをいただいた |
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白からアイトワグリーンに張り替えた |
白からアイトワグリーンに張り替えた |
カフェテラスのテントを20年ぶりに白からアイトワグリーンに張り替えた。取り替えた古い生地の一部を活かし、妻は「はんたか」のカバーを縫いあげ、ブルーシートに替えた。いずれ「はんたか」の塗装をし直し、アイトワのもう1つのシンボルとしてカフェテラスにデビューさせたい。 |
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個離庵に街灯が付き、ほぼ完成。あとは、外壁の白木に塗装すれば完成する。この塗装は、佛教大学の女子学生にゆだねたい。 |
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タマゴかけご飯の朝食 |
ゴボウの髄 |
苦み走った味は絶品 |
トッテン夫妻のおかげで久し振りにタマゴかけご飯の朝食を楽しんだが、イカナゴの佃煮と菜の花漬け、そして味噌汁が添えられた。イカナゴの佃煮は、NZの別荘に4度も転がり込ませてもらった友人夫妻の手作り。菜の花漬けや味噌汁の味噌はアイトワ製。ゴボウの髄を初めて調理したが、この髄は太いゴボウ(に薹を立てさせて)から採るもので、わずかしか取れない。でも、苦み走った味は絶品。 |
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ムベのアーチ |
野バラのアーチ |
アケビ手入れ、野バラのアーチ、そして第2のムベのアーチは大成功だった。アケビ手入れは、数日にわたって根気よく2〜3時間ずつ取り組んだが、こんなに花をたくさんつける成果に結びつくとは思ってもいなかった。野バラのアーチも、きっと花をたくさん着けるだろう。第2のムベのアーチは彬さんが作ったが、見事に茂り始めた。 |