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早乙女の笑い声と花森さん 17/0122
週初は初雪で明け、一面の銀世界。天気予報での覚悟を超える30cm超。妻は雪をかき分け様子を見に出ました。わが家は結局火曜日までの3日間、雪に閉じ込められました。積雪は、この夜も降り積もり40cm以上に。妻は「50cm
近く」という。これは1945年の今頃以来。体験史上で新記録。
この間のトピックスは、まず週初の朝一番に「雪かきに、これから伺います」との電話をいただいたこと。丁寧に辞退しましたが、どれほど心の励みになったことか。次いで、偵察から帰った妻の判断で、喫茶店は臨時休業。開店来30年目にして初。そして私の出番でした。庭の南面に生える竹が幾本か、雪の重みに耐えかねて倒れており、その処置でした。長靴が雪に沈みました。実はこの日、私には2件の外出予定があり、その1つは泊りでした。共に前日の内に予告はしてありましたが、朝一番にキャンセル。この後、私は終日書斎に、妻は工房にこもり、過ごしました。
月曜日は、雪が降り増していたのに妻は開店。前日の要所の雪かきがヨカッタようです。来店客は数組でしたが、暖まってもらえた様子。私は妻が転ばぬように庭内の雪をかき、小径を作っただけ。翌火曜日の4時近くまで書斎にこもり、「この際に」とばかりに片づけ始めたのです。4時に後藤さんを迎え、2日も日延べしたルーチン。引き続いてアイトワ塾。やすむ前に郵便物を整理して感激の一著に触れました。この2日間は大工さんもお休み。かくして快晴の水曜日を迎えました。
ガスストーブを着けると、部屋中にパーっとよい香りが漂いました。前日妻はユズの皮をむき、マーマレード造りに手を付けましたが、その皮が乾燥する香りです。食卓には日野菜の漬物が登場し、「これぞ漬け物」と、嬉しかった。快晴は雪解けをは2つも荷物が届きましたが、開けて感激。1つは北海道のジャガイモが2種。他はガメラの模型と「豆華」など納豆の詰め合わせでした。
木曜日も畑や樹木には冠雪が残っており、庭しごとは無理。書斎片づけを継続。夕刻に整体の予約がありましたが、妻が「今夜はカレーでもイイデスカ」と聞くので、「ならば」とジャガイモを一つチンしてもらい塩で賞味。帰宅後、味が十分こなれたカレーライス。その後、妻は工房へ、私は風呂を焚きながら読書。この日も2kgオーバーの体重を気にしながら入浴前に「豆華」で寝酒。
「今日こそは」と金曜日は「6日ぶりの庭仕事」を心に決め、起床。連続5日も庭仕事に就けなかったのは、入院か海外旅行を除き65歳以降はなかったはず。そこで、2段スライドはしごを取り出し、サクラの剪定を始めました。この日は方丈の基礎コンクリート打ちの日でしたが、あいにくの雨がぱらつき始め、剪定作業は中断。でも、凍てつかない夜になりそう、と安堵です。
週末は4人の佛教大生を迎える日でした。今年のリーダーは2回生の丸橋凱士さんで、3人の1回生女子学生を引率でした。「庭仕事で期待してもらいたいこと」と、この日の作業を説明した後、3人には杉の落ち枝拾いを頼みました。リーダーとは、野バラのアーチ立て、先週こしらえた薪の移動、そして焚き火で野バラの剪定クズ燃やし、を済ませた妻(20日から喫茶店は冬休み)も交え、午前のお茶。終日早乙女の笑い声が響く1日となりました。囲炉裏場の改装工事の見通しが立ち、私は桜の剪定を済ませ、4人は落ち葉かきをずいぶん進めてくれました。もちろん焼き芋で締めくくりです。
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妻は雪をかき分け偵察に出た |
生涯初の積雪を写真に収めた |
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妻は雪をかき分け偵察に出た。その前に私は、生涯初の積雪を写真に収めた。その上で、前日の友人の手土産・あぶり餅を味わいながら午前のお茶。前日までの心配(ボケはまだしもエゾヤマツツジまで咲き始め「このまま春になるのでは」との心配)が吹っ飛び、安堵。 |
あぶり餅 |
エゾヤマツツジまで咲き始め |
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広縁から見た様子 |
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広縁から見た様子。ツララが下がり、竹の入り口の屋根などは30cmの積雪。それが翌朝は40cm以上に。体験史上の新記録。妻は(雪道での運転で一度懲りており)木曜日の買い物まで4日間、外出を控えた。結局7日間、採りたて野菜にありつけなかった。 |
翌朝は40cm以上 |
結局7日間、採りたて野菜にありつけなかった |
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竹が随分倒れたり、しなったりした |
人形展示ギャラリーの屋根 |
竹が随分倒れたり、しなったりした。初日は、その多くは雪を落し、立て戻したが、翌朝は倒れ癖が付いた竹は切り取った。人形展示ギャラリーの屋根、母屋の玄関先などは、また樋の修繕を要しそう。 |
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母屋の玄関先 |
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ユズの皮は3日でカラカラに |
これぞ漬け物 |
よい香りを部屋中にパーっと漂わせながら、ザルいっぱいのユズの皮は3日でカラカラに。新鮮な野菜に欠けたが、これぞ漬け物やピクルスが活躍した。グルタミンソーダ―を用いず、野菜と粗塩のハーモニーとタイミングがいかなるものか、これに精通さず仕舞いの日本人の人生はつまらない、と思う。 |
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7年分のブログから |
切り取った野バラの枝 |
「豆華」 |
感激の一著は、60年前から始めた2人誌にたどり着き、7年分のブログから。長年花森さんに仕えた友人を羨ましく思った。翌日は、コレクションの「幅が広がった」とガメラに感謝。この夜から、「豆華」を肴に温燗を楽しむ寝酒が始まった。 |
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方丈の型枠づくり |
温度計道に感謝 |
水曜日から方丈の型枠づくりが始まり、金曜日に基礎コンクリート打ちが終った。乙佳さんは生コンを一輪車で運び上げながら、「これで助かった」と温度計道に感謝。夕刻から小雨が降り、凍結の恐れはなくなり、安堵。生コン車の青年には、残った生コンを空にする手伝いをして喜んでもらえた。その後、雪に潰されたトンネルアーチの雪を取り除いた。 |
残った生コンを空にする手伝い |
トンネルアーチの雪を取り除いた |
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野バラの新しいアーチを立て |
囲炉裏場の改装工事の見通しが立った |
野バラの新しいアーチを立て、今度は「はびこらすまい」と思った。先週こしらえた薪を丸山さんに運んでもらい、私が積み増した。そして焚き火で野バラの剪定クズ燃やし、を済ませた。そこで、妻(20日から喫茶店は冬休み)も交え、午前のお茶。3人の女子学生は杉の落ち枝を拾いや落ち葉かきに随分貢献。囲炉裏場の改装工事の見通しが立った。トンネルアーチを旧に復した。この間終日、早乙女の笑い声が響く1日となり焼き芋で締めくくれた。その合間に、私はベニシダレ桜の1本を剪定。 |
早乙女の笑い声が響く1日となり焼き芋で締めくくれた |
ベニシダレ桜の1本を剪定 |
剪定前 |
剪定後 |
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