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 連日のシカの被害と北村さん 17/06/04

 ハマナスが咲きアシナガバチが玄関で営巣、あるいはナナフシの子どもを見つけるなど楽しいことや、庭仕事で「こんな人は初めて」と感心する人も迎えましたが、辛いこともありました。なぜこのような無益なことに、と思うほど不愉快な時間を費やしたのです。原因は3つで、2つは人為。1つは久しぶりのシカの被害。人為の2つは決着してからジックリ反省します。この間に、埼玉の親友が交通事故に遭うという辛い知らせもありました。シカの害では妻に真剣みがなく、当たってしまう始末です。

 まず先週末。1日繰り上げたルーチンの後は、翌日の受け入れ準備に当たりました。おかげで翌日迎えた6人の学生はレモングラスのデビューから手を付け、2つの力仕事と、気になっていた2つの掃除にケリをつけました。この間に、鹿児島大学で世話になった友人を迎えており、8人で語らう楽しい一時にも恵まれました。力仕事の1つは重いコンクリートブロックの移動で、6人の学生が全員で、他の1つは大きな石の移動で、当日唯一の男子学生が当たってくれました。2つの掃除は、竹の支柱作りで出た竹の枝葉の後片付けと、囲炉裏場に溜まっていた剪定クズの始末で、5人の女子学生が目途をつけ、その間に男子学生は、薹がたった筒育てのゴボウの筒を再使用できる状態に仕立て直しました。

 辛い電話から始まった月曜日は、初めて試みる新マルチング、順調に育っているカボチャの手入れ、さらにはブルーベリー畑の支柱立てに手を付けるなど、次々と庭仕事に挑みました。また、義妹がカボチの苗をくれたのに、「もはや植える畝がない」ともったいないため息もつきました。この夜に、シカの害が始まったのです。ですから火曜日は、さんざんな1日に「おまけ」までつきました。ある工事の手違いと、口車に乗ったような契約の後始末に加え、HCに走らざるを得なくなったのです。翌水曜日に友人を迎える予定でしたから、その日をより楽しくする一計も案じた買い物を工夫しました。

 水曜日は、朝食後すぐからフル回転で庭仕事に当たりました。さまざまな後片付け、5つの植木鉢を7つに改装、4本のカボチャの仕立て直し、あるいは5本のトウガラシの植え直しなど。この簡に妻は、義妹の手も借りて方丈の飾りつけに勤しんでいます。友人は昼前に、京都駅で友達と落ち合い、わが家に案内した後、京都散策。私はミツバやドクダミも花が咲き始めたので草刈りに励み、ブルーベリー畑の支柱立てに手を付け直したところで、慈雨。おかげで、方丈周りの雨水の処理策にめどが立ちましたし、初夏の雨量は4掛けであったと知り、サクランボの不良も理解できました。夜は友人の北村さんを交えてワインで乾杯、延々数時間にわたり夕食と歓談。

 炎天の木曜日は、北村さんと2人で、終日庭仕事に励みました。もちろん「木陰に入ってくださいヨ」と幾度も助言しましたが、彼女は果樹園を中心に除草に励み、ゲンノショウコだけで1輪車一杯分を収穫しました。こんな人は初めて。その間に、私は学生が運んだコンクリートブロックの活かし方に目途をつけ、ブルーベリー畑の支柱立てを終えました。昼食と午後のお茶はパーキング場でとりましたが、特に昼のロールキャベツは楽しかった。「今頃、パリは」などと、白いアスパラガスも話題にしました。この日の夜に、突風の後、雷雨。これで当分水不足は解消でしょう。当週はここで終わる。

 金曜日は、2日ルーチンを早めた後、2人の来客を迎え、翌朝から徳島に出かけ、友人の朗読劇鑑賞、炭農法の見学、そして剣山系農業の今を学ぶ予定です。北村さんは、今日も庭掃除とか。

 


ジャガイモの花

ハマナス

トックリラン
週初のジャガイモの花についでハマナスが咲き始めた。おのずと北海道や、友人夫妻が(転居して)いなくなったオホーツクの海岸を偲んだ。実は、私たち夫婦は、ケムケ湖を臨む広大な丘陵地を手に入れようとしたことがあったほどが、2度と訪れえないだろう。当週は、トックリランの花も咲き、ハクモクレンの(受精しなかった)実も落ち始めた。


アシナガバチが営巣し始めた

ナナフシの小さな子ども
玄関の軒下でアシナガバチが営巣し始めた、ここ数年はアシナガバチが激減し、刺されておらず、心配していたが、うまく大きな巣にしてはびこってほしい。ナナフシの小さな子どもは、目が良い佛教大生の男子学生丸橋さんが見つけた。


レモングラスの鉢がデビュー

再使用できる状態に仕立て直した
今年もレモングラスの鉢がデビュー。このレモングラスは温室で冬越しを始めた直後から新芽が出始め、枯れることなく今に至り(このような現象は初めて)、土替えをせぬままデビュー。筒育てのゴボウの筒では、その1つで薹を立てたので、丸橋さんが1人で再使用できる状態に仕立て直した


重いコンクリートブロック

狭くて2度も直角に折れ

階段もある通路
重いコンクリートブロックの移動は、6人の学生が長い竹にぶら下げて、15mほどは緩い坂道を登り、次いで15mほどの狭くて2度も直角に折れ階段もある通路を運んだ。前日の準備の主要テーマはこの運搬のシュミレーションだった。当日、6人が長い竹をうまく操り、身を移動させながら運ぶ光景をイメマージしながら、竹の寸法も決めた。最後は恒例の焼きイモで歓談。おかげで、無事に運び終え、木曜日にその活かし方の目途を立てた●。と同時に、この作業の過程で、この庭では一番のオオアリが健在であったことを知りえた。女王もいたし、ドクダミの根もみた。

恒例の焼きイモで歓談

一番のオオアリが健在であった


遮光ネットを張り終えた温室

浴室用の飾り鉢

 
週初に遮光ネットを張り終えた温室で、役目を終えた5つの植木鉢のグリ−ンも活かし、7つの鉢に改装した。その幾つかは浴室用の飾り鉢の新装で、北村さんに次いで迎える金曜日の友人にも楽しんでもらう。次いで、4本のカボチャの仕立て直し(葉をシカにことごとく食べられた分の横に発芽したばかりの苗を植え)、マルチングまで済ませ、葉を失くした旧と、芽が出たばかりのいずれの成長が良いのか、様子を見る。

4本のカボチャの仕立て直し

マルチングまで済ませ


ゲンノショウコだけで1輪車を一杯にし

昼食はホトトギスやウグイスに耳を傾けながら
北村さんは、炎天下の庭で1人、終日除草に当たった。その中から選び残したゲンノショウコだけで1輪車を一杯にし、「ある種の癒しネ」が感想。こんな人は初めて。思わずトルストイ(晩年は、居留守までつかって庭仕事に精を出した)を例に引いた。昼食はホトトギスやウグイスに耳を傾けながら木陰でとった。翌、金曜日も朝から庭に出て、種を着けたミツバ(これ以上種をばらまかせたくない)と、ササを刈り取ってくださる。


変形のブルーベリー畑に合わせた形の支柱

 
午後のお茶の後(日が傾いてから)私も果樹園に移動。既製のアルミ製支柱を用いて、変形のブルーベリー畑に合わせた形の支柱を、頭の中であれこれ描いたイメージ(そのために3日がかりになった)通りに組み立て、完成させた。延べ5時間ばかりを費やしたが、死ぬまで活かせることを思えば、よき時間であったと思う。一番気にしていたのはデザインだが、機能に裏打ちさせたおかげで、妻に褒められ、ホッとした