
|

●アイトワのホームページ
●アイトワ循環図 |
個と全体の調和、雑多と多様性の峻別 17/11/19
三田の「人と自然の博物館」3度目の訪問から1週間は始まりました。アイトワ塾の野口さんがご存知の三橋主任研究員に、館内案内を願えるとあって、嬉々として柴山さんと3人で出かけました。野口さんの車で、道中の秋景色も満喫。三田ではまず温泉に浸かって時間を調整。昼食は主任研究員ご紹介の蕎麦屋で満腹。高ぶる心を押さえながら約束の訪問時間に備えました。かつて野口さんのお宅で、この館が出前講座よろしく企画展を催しましたが、それに主となって関わった人との出会いが待っていたのです。こうした出会いの度に、私は子どものように上気します。
「不思議でならない代物」に出くわしたり、「心惹かれる芸術品」に触れたりした時は、私はその作品や代物よりも、その作者なり製作者なりの方が気になります。そうしたモノやコトを生み出す人の人となりや、そうした人を生み出した環境なりに興味を惹かれるのです。この度も、応接室での質疑、館内巡り、そしてバックヤードの見学という3つ課程を通して、これまでの3度(野口さん宅での催し、当関係を知らずに訪れた初回の館訪問、そして両者の関係を知った上で訪ねた2度目)を通して受け止めていた印象の、ある種の謎が解けたような気分にされ、ウキウキしました。
22年前の米国取材時に、同国ではすべての大学生に生物学2単位を必修にした、と聞いた時に「さすが」と感激しましたが、なぜかこの度もそれに似た感動を覚えました。さらに、ここは小さな館なので「私もトイレ掃除をしています」との話に「わが意を得たり」との気分にされました。おかげでザリガニの生態まで話題に出し、1つの謎を解くこともできました。私は真面目に不真面目なことをしてザリガニを殺していたのです。最後は地元農産物直売場に案内いただきました。
翌月曜日の早朝から久しぶりに2泊3日の出張でした。訪問先では持論のオーケストラ論(雑多と多様性の峻別と、個と全体の調和の大切さ)を語らせてもらいました。この訪問では「福来蜜柑」を知って歓び、料亭での夕食時に挿し歯とブリッジが同時に外れ、仰天もしました。この挿し歯とブリッジを同時に失えば、左ではまともな咀嚼が出来なくなる勘定です。帰宅翌朝、歯科医に駆けつけ、80-20が微妙な段階にさしかかったことを自覚。だからと言うわけではありませんが、午後は溜まっているPC作業を後回しにして、弱った歯を噛みしめながら、庭仕事に精を出すことにしました。
実は今、とても楽しみな出張計画が入っており、その資料作りに追われています。その骨子だけまとめて、庭に飛び出したのです。先ず温室で、妻がきれいに掃除を済ませていたことに対して感謝。次いで、ポットで育てている苗が順調に育っていたので、慌てました。そこで、スナップエンドウ用の畝を仕立てにかかり、途中でしたが4時で切り上げ、日没までエンジンブロアーでヒノキ林の掃除をしました。その後で、小鳥が赤のセンリョウも立派に育てていたことを知り、大喜び。
金曜日は、畑仕事と竹の支柱片づけに精を出しました。シカクマメの2つの畝の支柱を解体し、その一方の畝を仕立て直し、チマサンチェと混合レタスのポット苗の大きく育った分の植え付け。次いで、使用済みの竹の支柱を整理して収納する作業でした。この間に、恵方屋台から香ばしい醤油の香りが漂ってきましたし、南門の取り替え業者2人が入りましたので、午後のお茶はこの4人でとりました。かくして雨の週末は、PC作業と溜まっている資料の整理日に当て、終日骨休めです。
|

研究員に紹介された、との蕎麦屋 |
昼は、この日訪ねる研究員に紹介された、との蕎麦屋。出て来たソバは質実剛健で美味●。いやがうえにも見学への期待は膨らんだ。館内では、野口さん宅での企画展で出前講座よろしく繰り広げられた催しを思い出させる大貝があった。見学後は、地元農産物の直売場まで案内され、名産のヤマイモは売り切れだったが豚肉やチーズを勧められ、3度目の質実剛健さに心惹かれた。私は餅も買い求めて帰宅。お正月を待てずに澄まし雑煮を楽しんだ。 |

大貝があった |

お正月を待てずに澄まし雑煮を楽しんだ |
|

バックヤードの見学 |

|

|
館内を巡り始めたところで野口さんは顔見知りの館員とバタリ。バックヤードの見学(個人からの寄贈や税関での押収品などもあった)でも、この館を包んでいる根本思想に触れる思いがした。それは文化を、基底文化を尊重する心、と観たが、時あたかも、第19回全人代での「五位一体」で、文化を「霊魂」と規定していたことを思い出し、感嘆と共に爽快な気分にされた。 |

|

税関での押収品 |
|

遺体と、抜け殻を点検 |

初見のカメムシ |
帰宅し、捨てずに置いてあったザリガニの遺体と、抜け殻を点検。栄養が偏らないようにとミミズ探しに精を出しながら、カルシウム不足に気付かなかった。ザリガニはおのが抜け殻を食べ、水草を食べる。私は真面目に不真面目なことをして、ザリガニを殺したことに気づかされた。当週は、初見のカメムシとの遭遇と、数羽のコジュケイの若鳥が餌をついばみに来たことを喜んだ。 |
|

ヒノキ林の方丈から見渡せる範囲を掃除 |

小鳥が種を糞で運んだ赤のセンリョウ |
エンジンブロアーのおかげで、ヒノキ林の方丈から見渡せる範囲を掃除し終えた。この日、小鳥が種を糞で運んだ赤のセンリョウを発見し、すでに大きく育っている黄色のセセンリョウも点検。これらの親木は植えた場所が悪く、日陰にされて枯れて久しい。 |
|
今年の最後と最初の収穫物は、ツルムラサキの花とサフランのメシベ。ツルムラサキの花はサラダの彩りに。サフランのメシベは第1次収穫が終わり、第2次(日当りの都合)を待つ。 |

ツルムラサキの花とサフランのメシベ |
|

使い終わった竹の支柱 |

5カ所に分けて収納 |

その残る半分は焚きつけにした |
当週の大仕事は、使い終わった竹の支柱を整理して5カ所に分けて収納する作業だった。その半分は先などが朽ちており、さらにその半分は先をノコで切り取リ、ナタでとがらし、その残る半分は焚きつけにした。残る竹の支柱は、2か所で育てたヤーコンの畝の分のみ。かくして、畑はほぼ冬化粧に変貌。 |

ヤーコンの畝の分 |

畑はほぼ冬化粧に変貌 |
|

繊維製品 |

製品化したとのこと |
当週初めて触り得た代物は、前週の来客(商社時代の後輩が案内したヴェンチャー企業家)から届いた(取り分け発汗対応が良い)繊維製品。特殊な糸(裂き紙糸の特殊形)を開発し、製品化したとのこと。 |
|