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遠来の友とコネズミ 06/06/25
除草とテングス張り、そしてCD作りや遠来の友を迎えることから一週間が始まりました。20年来の友が、招き始めてから数年目に、やっとわが家にたどり着いたのは深夜でした。前日の話しでは京都駅に昼には着く予定でしたが、5時になって「最終に近いのぞみに乗れそう」と電話がありました。だから、暗くなるまでに「まだ2時間もある」とばかりに外に出て、ネギとクウシンサイの畝の除草をし、カラス脅しのテングスを畑の中央あたりに張りました。それまでは今か今かと友の電話を待ちながら、屋内で講演用のCD作りに当てていたのです。
「浣腸で事なきを得ました」とご母堂の病状を語りながら友はたどり着きましたが、結局予定より3日遅れでした。奥さんや妹さんも外での責任の重い仕事をお持ちですから、車椅子生活に入ったご母堂の世話に友も関わらざるを得ず、1日遅れにずれたのです。この事情を聞きながらわが家のケースを思い出しました。妻が自宅で出来る仕事を見つけてくれていたおかげで、母の願いを受け入れて91歳で大腸癌の手術をしたあとの世話をすることが出来たのです。
母も羞恥心の強い人でしたし、麻酔された間に人工肛門に代えられていたこともあって、自宅での闘病を望みました。次々と顔ぶれが変わる看護婦さんや、いわんや看護士さんの世話になるのを嫌ったのです。しかも、母は男の私の世話になることも嫌がり、また妻も私にはさせたくなかったようで、一切合財を引き受けました。結局母は、鬼嫁呼ばわりもした妻に雛鳥がすり餌を与えられながら飼育されるような世話を受けながら世を去っています。
月曜と火曜は2日続きの晴天でしたから庭仕事が捗りました。先週切り取った北の垣根の樫は友がほぼさばき、風呂の燃料にする分を除いて灰にしました。私は、まずエンドウマメの跡を耕してキュウリの苗を植えられるようにしました。今年はエンドウマメを2箇所で育て、一方は先週2度目のインゲンマメに当てましたが、残っていた方を2度目のキュウリに当てたわけです。ホウレンソウの跡も畝に仕立て直しました。ネギとユリ根の畝の除草もしましたし、草刈りや庭木の剪定にも手を付けました。風除室の周辺の椿やウツギ、泉の側の棕櫚や椿の枝裁きで、さばいた枝は友が樫の枝と一緒に燃しました。その炎を抑制するために草を刈ったわけです。
水曜から金曜にかけて私は外出がちでした。大学での講義に半日を、知人の要請で大阪に出かけて半日を、麻の産地に出かけて未来への立ち向かい方を提唱するために1日を、京都の緑地保全のための委員会のために半日を、と延べ2日半を空けたのです。妻も、木曜から金曜にかけて一泊旅行をしました。アイトワの喫茶店を守ってきた5人の主婦が開店20周年記念の旅です。
友は、夜も昼寝もぐっすり眠れたといって金曜日の夜に帰ってゆきました。月曜と火曜は午前と午後の2回に分けて庭仕事を手伝い、雨天の水曜日は大阪に出て知人と落ち合い、妻が旅に出た木曜と金曜は食事の準備を引き受けてくれました。すれ違い夫婦だから食事は長年別個に用意しているとかで手馴れたものでした。両日とも、私も外出でしたから友も市内に出て博物館を訪ねたり買物をしたりして過しており、昼食の用意はいりませんでした
週末も好天になり、4日ぶりで妻と庭に出で刈り込みに手を付けています。「いつものように母屋から始めよう」と妻に促されました。きっと妻も、母が「きれいになったねえ」と喜ぶ声を思い出し、張り合いを感じるのでしょう。次いで中庭の手入れをしたのですが、最近の小泉さんの言動を思い出し、コネズミを連想しながら動いています。夜はアイトワ塾でしたが、皆で江戸時代の日本を振り返る日に当てました。身分制度に始まり教育制度に終わったのですが、言い合わせたようにメンバーは異なるテーマを取り上げており、とても燃え上がりました。
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初成りのインゲンマメ(19日)、ズッキーニ(20日)、キュウリ(21日)を友に賞味してもらうことができました。友は「これ、これ、これですよ」とスーヨー(四葉)キュウリに大喜びでした。夏野菜のシーズンに入ったわけです。
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妻は五部咲きのニンジンの花をテーブルに飾り、友を迎えました。まだ残っていたヒメジオンの花と、太らぬままに薹を立てた大根の花を添えました。
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京唐菜の収穫 (22日) が始まっています。妻が煮た上で旅に出たのですが、友に賞味してもらうのをすっかり忘れていました。
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この庭で初めて取れた万願寺トウガラシ(24日)で、21cm40grでした。シュンギクも自生のオオバも初収穫です。インゲンマメは最盛期。
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緑地保全専門委員会は見覚えのある施設で開かれました。京都が建都1200年を祝う行事の1つをくりひろげた会場でしたが、妻が人形教室の仲間と一緒にこの玄関部分のディスプレイを引き受けていたことを思い出しました。
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妻を迎えるために友が用意をした夕食です。庭のフェンネルを生かしてムニエルにしたアジ、庭のイタリアンパセリを生かしたコーンスープ、庭のカキチシャやキュウリをたっぷりと用いた野菜サラダ。 |
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妻を迎えるために私が生け変えた庭の花ですフェンネルとトラノオが咲き始めました。他にも、夕顔や昼顔など、次々と花が咲いています。
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