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アイトワ循環図

冬の準備が始まりました 06/11/19

 日曜日は来客が重なり、庭に出られませんでしたが、翌日から木曜までの4日間は庭仕事に専念できました。前の2日は時雨がちでしたから主に温室で、あとの好天の2日は存分に外で動きました。温室では、蘭やアマリリスなど寒さに弱い鉢植え植物の取り込みから手を付け、棚の鉢を冬を迎える体制に並べ直し、ツボサンゴを5鉢も植え替えました。菜園では、白菜やラッキョなどの畝とか巡回路の除草、ヤーコン茶を作るための一連の作業、あるいはインゲンマメの支柱を解体して過日収穫したエゴマの跡と一緒に、畝に仕立て直す作業などをしています。樹木の手入れでは、柑橘類を北風から守る杉の生垣の剪定をしました。いずれも冬を迎える準備です。

 その間にとても嬉しいひと時がありました。火曜日の朝、雨が降り出す前のことでした。冬のウオーミングアップ用の仕事を用意しておくために、松の駒切りを更にエンジンソーで細切れにしたのですが、ちょうど切り終わった時に、最寄に住むアイトワ塾生の奥さんが訪ねてくれました。私は緊張しながらエンジンソーを駆使したので喉がカラカラでした。だから妻に紅茶を庭に運んでもらい、3人でお茶の時間にしたのです。そのときに、家族の微笑ましい触れ合いが話題になったのです。この子沢山の夫婦は、難しい年頃を迎えた息子を2人も抱えています。

 この塾生は今、ある仕事に熱中しています。仲間と組んで新商品の開発に手をつけているのです。その進捗状況を2人の息子に熱っぽく話して聞かせたそうです。それまでの彼は、生計を立てるために親から継いだ生業に奮闘してきましたが、その様子を子どもたちには話さなかった。ところが、新商品の開発で余計に忙しくなりながら、嬉々として仕事の話をしたのです。人は胸に夢や志を抱いて仕事を始めると、周りの人にもその喜び伝えたくなるのでしょうか。以前は、末の幼子を塾生が風呂に入れていたそうですが、長男が代ってというのです。

 金曜日は、午前中を講義に、午後は顧問先企業を訪ねる準備や来客との歓談のあと2時間ほど庭に出ています。講義は循環型社会がテーマでした。顧問先訪問の準備は、創業の日を祝う式典でスピーチの時間を与えられており、その総仕上げでした。来客は生分解するプラスチックや繊維の開発に関わっている人ですが、綺麗な写真もくださいました。畑ではオクラの跡を耕して畝に仕立て直し、水曜日に仕立て直したエゴマの跡に、20日大根など残り物の種をまいています。

 土曜日は8時に農政に詳しい友に迎えてもらい、一緒に朝食をとったあとわが家の軽4輪で亀岡に出かけました。2年前のスリランカ旅行を計画した友の案内で、その旅で親しくなった農家を訪ねたわけですが、往路では善峯寺(よしみねでら)に立ち寄り、午後は京都学園大学で開かれていたホーラム、角倉(すみのくら)父子の保津川開削400周年記念事業に参加し、帰途は途中で降ろしてもらい、ソバ打ちパーティに参加しており、終日変化に富んだ外出に当てています。

 善峯寺は犬公方綱吉の生母桂昌院がスポンサーとなって栄えた寺でした。京都学園大学では知人とひょっこり出会い、キャンパスの案内もしてもらえましたが、新設されたバイオ環境学部にとても魅力を感じました。北海道幌加内の新ソバを用いたソバ打ちパーティは庄屋の20代目当主が守る江戸後期の建造物が残る旧家で開かれ、初めて自分で打ったソバも味わいました。

 畑は今週を持ってすっかり冬の姿になりました。インゲンマメの支柱を解体し、背の高いヤーコンを刈り取ったからです。花の少ない時期だけに、満開期の白とピンクの八重咲きのサザンカが目立っています。鉢植えのオキダリス・バーシカラーとネリネが咲き始めました。今週は25個の腕時計を押収された知事の事件も目を留めましたが、なぜかスターリンの言葉(?)「一人を殺せば殺人だが、1万人を殺せば統計である」が頭に浮かび、小泉さんを思い出しています。

ツボサンゴの植え替えをしました。例年とは異なり、挿し芽ではなく、古い根を残す方式を採用しました。これが吉とでるか凶とでるかは、分かりません。この植え替えのために腐葉土を取り出しましたが、カブトムシの幼虫がまたたくさん出てきました。
花の少ない時期ですから、庭木のサザンカ、畑の花菜、鉢植えのオキダリス・バーシカラーやネリネが目立っています。オキダリス・バーシカラーは2年越しの鉢植えですが、やっと増やし方が分かりました。来年の今頃は3鉢ほどに増やすようにしたく思っています。
刈り取って乾燥させるために刻んだレモングラス。この乾燥がおわり、これまでに出来上がっている分に混ぜ込めば今年の沐浴剤の完成です。来年もニュージーランドから海詩を迎え、わが家の薬草風呂に入って欲しいナ、と思っています。
訪ねた農家の倉庫で見た草刈器の種類と収納方法です。その後、この農家とは米を分けてもらう関係になっています。米は、他に2〜3軒から毎年のように頂きますが、いずれもが育てた人の顔が分かる米ですから「いただきます」と合わせる手に、ほのぼのとしたものを感じます。
ソバ打ちパーティです。ロータリークラブ京都でのスピーチがきっかけで、知人を介して招待されました。一度はお訪ねしたくなる旧家で、ケヤキの大木から切り出し、漆塗りで仕上げたコネ鉢も立派でした。
花菜が咲き始めました。これから来年の4月まで、わが家ではさまざまな野菜の花芽が食卓に上ります。そのハシリがブロッコリーと花菜です。
メグスリノ木の紅葉が始まりました。ハナミズキやカツラはすでに落葉し始めています。かんじんのモミジは、一部の木が紅葉し始めたところで、例年よりずいぶん遅れています。