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アイトワ循環図
オーガニック  08/04/20

 私たち夫婦にとって、とても楽しい出来事が5つも重なる1週間になりました。

 まず、日曜日に、定期的に訪ねてもらうアイトワ塾生が、母親を同行してくれました。この塾生の母親は、我が家にある鉢植えのシャクナゲを下さった人だし、草花がお好きな人です、ですから、私たちが定例の作業に就いている間は、庭巡りをしてもらいました。丁度シャクナゲが美しい時期にさしかかっていました。ぼつぼつその鉢の土を替えなければいけない時期ですが、いっそのこと地に下ろしてやってはどうかと勧められ、その場所も決めてもらいました。

 この2人を見送った後、妻と温室の掃除に精を出しました。翌月曜日の朝に、茨城県筑波からの来客予定が入っていたからです。この春、8chで連続ドラマ『バラのない花屋』が放映されたそうですが、その舞台になった温室の持ち主が、仲間連れで訪ねてくださったのです。このバラ農家のご夫婦は、昨年の来阪時に観光で京都に立ち寄り、アイトワで雨宿りをされたのです。それがきっかけで気に入ってもらい、この1年間に、妻は一抱えものバラを4回もいただいています。

 週末は、さらに遠方からの来客がありました。この正月にニュージーランドで世話になったドンさん夫妻に、娘の海詩(ミーシャ)と義母を連れて、金曜日の夕刻から泊まりがけで訪ねてもらうことになっていたのです。その日の朝になって、ドンさんの義父にも同道願えることになり、ひときわ楽しい週末になりました。この義父こそ私の旧友であり、ニュージーランドで滞在した別荘の持ち主です。土曜日は、ドンさんに薪割りなどで大奮闘してもらいました。嬉しいニュースもありました。一昨年のニュージーランド旅行時にホームステイしたレイさん一家のその後です。驚かせようと思い、この春は事前にレイさんに連絡をせずに訪ねましたが、連絡も取れずに帰ってきました。なんと、オーストラリアに出かけ、次男の家を建てていたのです。長男は、ハーバード大学の客員教授をした後で、今はUAEに招聘され、ドバイ住まいとのこと。

 この2組の他に、もう2つの楽しい一時がありました。それは火曜日の午前中と、土曜日の昼過ぎのことです。火曜日は、妻と2人で大覚寺に出かけ、友に迎えられ、境内で催されていた華道祭を案内してもらったのです。贅沢な見学でした。週末の方は、日本オーガニック検査員協会の人たちの来訪です。ドンさん一家を待たせながら、なんと庭の案内に2時間もかけていました。私だけでなく協会の人たちも、そんなに時間を要していたとは誰も気付かれなかったようです。

 この時期は、とても庭仕事に気をはらわなければなりません。夏野菜の準備や鉢植え植物の手入れだけでなく、種を付け始めた野草のコントロールに追われるのです。同じ町内には、我が家の3倍ほど広いお宅がありますが、2ケ月に1度ぐらいの割りで、10台余の車に分乗した庭師を数日ずつ入れています。我が家の広さはその3分の1ですが、2人で世話しています。この違いを、オーガニック検査員協会の人たちの中には見事に見抜く人がいました。点在させて生やしている茶の木の種類が異なることに気付いた人でした。その人が「これまでにこんな庭は見たことがない」とのご指摘です。要は、エコライフガーデンとは、オーガニックガーデンでもある、つまり地球に負担を掛けない庭なんだ、との明察であったわけです。

 こうした楽しい時間の合間を生かし、温室の掃除だけでなく、こまめに庭仕事に励みました。

 まとまった仕事は、ブロッコリーの跡をキュウリの畝に仕立て直したことと6鉢ものレモングラスの植え替えをしたことです。ホウキグサの鉢植えを2つと、2つの寄せ植えも作りました。嬉しい来客を見込んで、日本サクラソウの鉢をテラスにデビューさせ、西洋サクラソウの鉢を引き揚げるなど、喫茶店周りの化粧直しもしました。山菜はワラビとタラの芽を収穫しています。

 先週に、悲しい出来事があっただけに、救われたような1週間でした。アイトワ塾の一塾生に脱会を勧め、先週受け入れてもらったのです。この塾のきっかけを作った人だけに辛い決断でした。もちろん、2年ほど前からこうした事態にならないように注文を付けていました。


 
最もシャクナゲが美しい時期。 亡き母が生きておれば、とても喜んだであろう場所に地植えすることになりました。母はシャクナゲが大好きでしたので、何度も地植えして失敗しています。かなり大がかりな作業になりそうですが、この多忙な時期を乗り越えてから、手を付けたく思っています。
 温室の掃除では、土のリサイクルに時間を食われました。我が家では鉢植えに用いた土であれ決して捨てません。篩でふるい分け、肥料を加えて何10年来再使用してきました。肥料は、油かす、鶏糞、木灰が主で、ときには骨粉も加えます。
バラ農家のご一行は幼友達が主のようで、楽しいメンバーでした。水車を作る職人さんや、その水車で線香を作る職人さん。役人からサービス業に転じた人など、和気藹々とした顔ぶれでした。ときどきグループ旅行をする仲と見ました。
月曜日に、ワラビ道で、ワラビを収穫しました。ワラビ道は次第に日陰になりつつありますから、新たに日当たりの良い土手をワラビ畑にしつつあります。そこではすでにほとんどが長けており、数本しか収穫出来ませんでした。ともに自生種ですが、種類が少し違うようで、色合いが異なります。
タラの芽も収穫しました。背丈が3mを超えた太い木を、途中からバッサリ切って倒し、芽を摘みました。まだ十分育っていない芽を残す枝がありましたから、切り取って水鉢に生けました。数日で収穫できる大きさに育ちますから、また収穫します。
2つの寄せ植え。背の高いハナタバコなどを中心にして、ツボサンゴやパンジーなどを配してよせうえました。20年ほどまえからわが国でも盛んに行われるようになりましたが、我が家では欧州で目にしたのを見習って35年ほど前から試みてきました。
刈り込まずに育てたドウダンツツジが、見事に花を付けました。田の4本は刈り込んで育てていますが、それらはまだ花を付けていません。