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ハチとケンカ 12/05/06
なんと嬉しいことか。ニホンミツバチの一群がわが家に棲み着きました。側にキンリョウヘンを置いた巣箱に、です。そうと知って駆けつけた妻と、手を取り合って小躍りしたくなるほど大喜びしました。その上で、キンリョウヘンを他の巣箱の側に、つまり水屋の近くにある巣箱に移動させました。快晴の日曜日朝のことです。もちろん師匠と電話で相談し、「棲みついた」と見て良い、との判断をしてもらった上でのことです。
ハチと縁がある週初めでした。午後、温室でこの時期恒例の移植の1つ、それはポットに仮植えしてあった自然生えのホウキグサの植え替えですが、をしようとしてスチールロッカーの上で保存していた2つの木製の植木鉢を下ろすと、それぞれにアシナガバチが各1つ、巣を作っていました。まだ、メスが1人で作り始めたばかりの小さな巣でした。
夕刻のことです。風呂炊きを担当しようとした私は、後を追ってきた妻と大ゲンカをしました。焚口の電灯を「パチ」っと灯した妻に「バカモノ」と怒鳴ったせいです。でもすぐに収まりました。口答えする妻に「ハチがかわいそうだろう」と注意したのが良かったようです。すぐに事情を飲み込んだ妻に、夕食後、「これまでに私が、私のわがままから怒鳴ったことがあるだろうか」と尋ねました。いつもと違って、妻は言い返しませんでした。もちろん、妻のわがままが原因で夫婦ゲンカをした記憶も、ありません。
翌月曜日は曇天。雨が降り出す前に「一畝仕立直しておこう」と庭に出たのですが、温室で探し求めていた花が咲いたことに気付き、それがキッカケで、あれもしたいこれもしたい、になってしまったのです。この一重の白バラの手入れや除草だけでなく、完成間近い薪小屋の周辺整理、直径10cmほどの木の切り取り、植木鉢の移動などと、夕刻まで雨が降り出さなかったのをいいことに精を出しすぎてしまい、クタクタです。
火・水は1泊2日の出張で、大勢の人と面談するなどとても有意義な時間でした。お気に入りの温泉付きのホテルに泊めてもらえたうえに暗くなる前に帰宅させてもらい、すっかり疲労感が体から抜けました。しかも、復路の新幹線で『ニホンミツバチの週末養蜂』を読み切っており「しまった」と思っています。夕食後、早速妻とミツバチの巣の処置に取り掛かり、案の定半分ほど無駄にしましたが、わが家製の密と巣蝋を手に入れました。
その後も、天候には恵まれませんでしたが、良い日々が続きました。6人の学生と富美男さんに来てもらえた日も楽しかったし、「これは、私のわがままではないか」と、ハッとさせられることがありましたが、妻が切り込んで来なかったのも助かった。それよりも何よりも、ハチの一群が2つ目の巣箱にも棲みついた、と確認できた瞬間が嬉しかった。早速、キンリョウヘンを3つ目の巣箱、それは過日1年越しのハチの一群が蜜や蜜蝋を残して逃げた巣箱ですが、の側に移動させました。もちろん師匠と、電話でるる話し合ってのことです。わが師にとって、初めて体験することがあったことを知りました。
6人の学生は、1人は新人でしたが、残る5人は複数回のベテランで、しかもその1人は前年度のリーダーであり、今は社会人でしたから、多々よい仕事をしてもらえました。シイタケのホタギを本伏せする場所が定まりました。ムクロジと蜜源になる苗木の植え付けが終わりました。アケビを育てる支柱を仕上げられました、など。富美男さんには、母屋の内庭のデザイン変更に手を本格的つけてもらえました。私は、ノーゼンカズラのアーチ立てや冬野菜の支柱立てを受け持っており、畑はなかば夏の様相に衣替えです。
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ここ数年にわたって、毎年ホウキグサを半年にわたって育てきた2つの木製の植木鉢ですが、残る半年は温室内にあるスチールロッカーの上に乗せて保存しています。アシナガバチには絶好の営巣地に見えたのでしょう。昨年は、温室内にある吊り鉢の底に営巣しており、巣が大きくなってからスズメバチに襲われ、2~3日で全滅させられていました。 |
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居間の明かりに惹きつけられて、さまざまな昆虫が訪ねてくる季節になりました。今年最初の大物はこの蛾でした。きっと今年も、幾種かの初めて見る昆虫に巡り合えることでしょう。 |
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一重の白バラ。わが家の一帯でかつて自生していたツルバラにそっくりです。小型の一重の白に花をつけるツルバラは今も自生していますが、この手の方が自生しているところを、ここ何十年かにわたって見たことがありません。この木を育てて地に下ろせば、小型の一重の白に花をつけるツルバラと自然交配してくれて、と夢を育てています。 |
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シイタケのホタギを本伏せする場所を決めました。ムベの棚の下です。イノシシがダメにしたクコが絡んでいたアーチの流用です。ここなら、棚の4本の支柱を活かして囲いをすれば、イノシシやサルからの被害を防げそうです。 |
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新しい果樹園の一角に、アケビを育てる支柱を立てました。イノシシがダメにしたクコの側で、ジャスミンが登っていた支柱ですが、イノシシにダメにされたのでアケビを登らせる支柱に流用です。実は、この廃物利用する過程で、移動と新装加工する過程で関わった学生は苦労していますが、卓人くんも先週は加工にっかわっています。 |
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自然生えのノーゼンカズラを登らせるアーチを設置しました。かつて畑で、自然生えしたゴーヤなどを登らせるために用いていたアーチの転用です。この側でセンニンソウが自然生えしていますから、当分の間は、アーチの反対側からセンニンソウを登らせようとしています。ちなみに、温室の反対側にノーゼンカズラの枯木がありますが、枝垂れ桜などの日陰になって、すっかり弱っています。 |
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キュウリ、インゲンマメ、ナスビ、そしてのための支柱ができあがり、ヘチマの棚の設置が終わり、畑は夏の様相に近づいています。やがて、トマトやツルムラサキなどの支柱が立ち、畑に苦労を欠けています。 |
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キャベツの脇芽を重宝する季節でもあります。妻の収穫法によって残されたキャベツの土台から発生した脇芽ですが、炒めものなどに生かされます。 |