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アイトワ循環図

「おかげ」か「せい」か 12/06/03

 良い仲間のおかげで、「大見」レポート(先週)の「密度を高める」ことができました。ケンのせいで、日曜日の「湯豆腐の会」はキャンセルです。今のケンの体は、トレーニングを怠ればすぐに寝たきりになりそうです。もちろん、寝たきりにすれば、日々の妻の負担を軽減できそうです。しかし、妻が逆に、私の負担をおもんばかって似たことを勝手にしたら私は感謝するか、と考えました。結局、判断しかねて、ケンの世話を優先し、比叡山から坂本に至る永年の念願であったプログラムをキャンセルです。

 おかげで、3匹の犬のこれまで気付けていなかった差異を、次々と発見しました。キンギョやメダカの餌やりも落ち着いて出来ましたので、水槽のドジョウが元気であったことを確認しました。それよりも何よりも、今の私の体をセカセカさせるとろくなことがありませんが、ゆとりのある1週間にできたので、予期せぬ収穫を次々と得ました。

 月曜日に届いた友人の本を、とりわけ面白い内容なのに、その面白さにのめり込むだけでなく、多角的に読み取りつつあります。おかげで、わが家の夫婦喧嘩を見直すことも出来ました。わが家では実に激しい夫婦喧嘩をしますが、なぜかそのたびに夫婦の絆が強固になってきたように思っています。その謎が 解けたような気分です。

 火曜日に、ひどい風雨が一帯を襲いました。それはインドネシアでのスコールの比ではなかったのに、妻の出迎え時刻と重なり、良き体験にできたのです。それは10分も早く家を飛び出せたゆとりのおかげです。約20分続いた大嵐を軽4輪の中で過ごすことなり、まるで都会版サファリパークのようなスリルを楽しめたのです。

 妻が旅行などに出かけたがらないわけも知り得た気分です。火曜日の嵐の後から翌日の昼前にかけて、ゆとりを持ってタケノコの第一次皆伐作業に当たりました。そのおかげでタケノコの美しさに初めて気付かされました。妻の口癖は、「自然(の創造力)にはかなわない」ですが、その意味するところを体感できたような気分です。

 週の後半は天候に恵まれ、庭仕事がはかどりました。チマサンチェとインゲンマメの苗を植え付け、玉ねぎを収穫し、苗床で発芽させた小さなモロヘイヤの苗をポットに移植したのをはじめ、第2陣のトウガラシ(パプリカ)とキュウリの支柱を立てはもとより、これから必要となる畝(それはモロヘイヤ、ツルムラサキ、オクラ、花オクラ、あるいはホウレンソウなど)の準備にかかり、2畝ほど仕立て直しました。この他にも、このたびの大雨で倒れた太いタケの切り取り、先週から本伏せに入ったホタ木の加湿方法を工夫し始めました。過日買い求めたカラケシを作る道具の試し使いもしてみました。

 この間に、毎日のごとく、菜種が稔ると姿を現す黄色いスズメのような小鳥に目を細めています。近年はスズメを見かけなくなりましたが、この小鳥は菜種が稔り、アザミが種を結ぶころになると毎年集団でやって来ます。妻の爪を舐めたカナヘビを見ました。理想のタンポポを増やす思案をし始めました。三崎美男さんにキビタキの写真を届けてもらい、その姿を脳裏に焼き付けました。週末にホトトギスが鳴き始めました。

 久しぶりで橋本宙八夫妻に訪ねてもらい、ゆったりした午後のお茶の時間を楽しむこともできました。今週の最期は、ホームセンタに富美男さんを誘って出かける時間に活かしました。次週に備えた買い物ですが、富美男さんが重たい肥料を買い求めたい頃、と見たわけです。ヒラタケのホタ木の本伏せ場所の目星をつけました。
 


夕餉の差し入れ

庭の野菜を用いて
今週の美味は、夕餉の差し入れが最初でした。妻は帰宅後、私がたくさんピクルスを残したことを知って、庭の野菜を用いて次々とその活かし方を教えてくれました。最期は、橋下宙八夫妻が持参くださったケーキで、わが家のキンカンジャムを活かしたお嬢さんのケーキでした。

まじまじと眺めたタケノコの形態と配色。これまで何千本ものタケノコを掘ったり切り捨てたりしてきたのに、その美しさや個性に気づいてなかった。自然は2つと同じ物を創りません。「自然の凄さ」と「自然の創造力の凄さ」は大違い、と気付かされました。新しい果樹園でのタケノコの皆伐作業はこれかたしばらく続きます。

これまでは見捨てていたタケノコの活かし方にも気付かされました。「ネマガリダケやシホウチクも美味しいんだから」と、長けていな分を食用として活かしてもらいました。

紋別の友人からハマボウフウが届きました。根が漢方薬として活かされるそうで、次第に生育場所が狭められているとか。

カラケシを作る道具の試し使いもしました。まず、朽ちた竹を割って、燃料にする部分は束ねて薪置き場に運び、残ったクズを燃やすことにしました。カラケシ(炭)を土に混ぜることは、土を軟らかくすることにも貢献しそうですから、これも加齢対策の1つ、と見ています。しかし、初回は火の消し方を失敗し、灰にしてしまいました。

タンポポの美味しさを食卓に、と願ってきましたが、その理想形が見当たりました。この株を残すのはもとよ、種から固定種を作りたいもの、と願っています。

わが家のミツバチの現状も確認し、師に届けました。期待に反して、大きな巣にはなっていませんでした。スズメバチが飛び回る時期になりましたので、師匠の指導のもとに退治する道具を用意してぶら下げました。

畑ではケシが最盛期です。今年は野っ原でもうまく育つか否かを試してみましたが、来年は畑ではなく、むしろ野っ原で本格的に広げるために努めたく思っています。